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沈没船にお宝は眠っているのか?

沈没船にお宝は眠っているのか?
という話を、「伊集院光とらじおと」のゲストである水中考古学者の山舩晃太郎さんが話されていて興味深かった。
よくアニメや漫画に出てくる、沈没船に沈んだ財宝を見つける冒険ロマン。
沈没船というと、僕らは宝箱から、金銀財宝が溢れ出ている。あのイメージが強い。
はたしてこれは、真実なのかというと……限りなく、その可能性は低いという結論だった。その理由が面白い。
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中世以前、唯一海を越えて移動できる交通手段が船だった。
つまり、現代でいうところの車に該当する。
だから沈没船は、今の感覚だと自動車事故と同じ海難事故だという。
じゃあ交通事故に遭ったトラックに、大量の金品が積んであるかというと……まあ、普通の荷物が積んであるだけだよねって話。
伊集院光「俺の頼んだAmazonが積んであるだけですね」
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世界に沈んでいる沈没船は、少なく見積もっても300万隻以上は眠っていると言われている。
ただ、財宝が積んであるケースもゼロではない。だけど現代になぞらえるなら現金輸送車が交通事故に遭うようなもの。確率はかなり低いということが感覚的に理解できる。
しかし、ゼロではないですよね。
ところがその場合は、「あそこに金が埋まってるんだぜ」と地元の漁師が取りに行くんで、どっちにしても財宝が残っていることはない。
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にもかかわらず、沈没船には財宝がある、宝箱の口が開いて、そこから金がこぼれ出してるイメージは根強い。僕も、このラジオを聴く前まではずっとそのイメージを持っていた。「ルパン三世」とかでね。
実際に、何年かに一回、時価●●億円の財宝が見つかったというニュースが、いまだに流れ続けるのも事実。
なぜなのか。
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実は、盗掘者(トレジャーハンター)が投資詐欺のために情報を流しているんだそうだ。
山舩晃太郎先生は語る
「沈没船から100億のお宝が見つかった……ただ、引き上げるためには10億円、必要なんですよ。だから出資してくれれば、100億円にしてお返します」
しかし「実際には許可が取れませんでした」と相手に説明して終了。
伊集院「うぉー、そのケースもあるんだ!」
山舩「そのケースしかないです」
なので財宝のイメージというのは、映画や投資詐欺のせいであり、幻想でしかない。
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その詐欺に説得力をもたせる手法も唸る。
Amazonの運転手がお財布を持っているように、沈没船にも多少の金目の物品はある。
例えば古代の硬貨を見せて「これは一部です。これがたくさん埋まってます」と説得力をもたせる。そこから見つけてきた硬貨も、ウソではないという仕掛け。
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当たり前のように抱えているイメージを、疑ってかからないといけないんだなと。
自分にとって都合のいい話は、誰かの恣意的な情報操作かもしれない。
という風に常に疑う心が大事だとは思うが、それだけだと陰謀論にも陥ってしまう危険性がある。
じゃあどうするか。
教養を身につけるしかない、ということなのだろう。
物事を近視眼的に見るのではなく、知識と教養を身につけて、俯瞰して観察する視点が大事。

この山舩晃太郎先生の著書を速攻でポチった。
今回の件を知ったことで、沈没船に限らず、徳川の埋蔵金、アイヌの金塊、旧陸軍の財宝といった投資詐欺に引っかかることはなくなるだろう。
まあ、糸井重里の埋蔵金番組は面白く見ていたし、「ゴールデンカムイ」が傑作名作であることには変わりない。
関連:徳川埋蔵金を探し続けた糸井重里というコピーライター - アナブレ
であればこそ、フィクションを楽しむ心と、現実にあるモノをごっちゃにしてはならないんだろうなと。
水中考古学、実に興味深い学問だ。
木曜日まで視聴可能です
radiko.jp

人生の教養が身につく名言集―――「図太く」「賢く」「面白く」(出口治明)感想

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今年になってから、ずっと懸念していることがあります。

・これまでに買い続けた、視覚化されていない電子書籍の大量の積ん読。
・セールのたびに買い込んだSteamや、プレイステーションストアのDLゲーム。
・Amazonから届いてから、一度も開封していないアニメのブルーレイボックス。

死ぬまでに、全部読んで、プレイして、見ることができるんだろうか、と。

今の生活を振り返ると、仕事に追われていて、そんな時間は作れないんですよ。
むしろ、乗算で増えていっているんですよね……。
昨日よりも今日、今日よりも明日の方が、積んでいる本/未視聴アニメが増えているんですよ。バイバインかよ!

「老後の楽しみにとっておけばいいさ」

と、おおらかに構えていた時期が俺にもありました……。

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ところが年々、加齢で、コンテンツへの集中力が持続しなくなっている自覚症状があります!
アニメのたった20数分が我慢できずに、ついスマホをいじっちゃったり、一旦停止してトイレに立ったり。

学生の頃は徹夜で「信長の野望」をやり込んだり、土日でアニメをぶっ通し観続けたりしてたのに!

つまり老後の楽しみに趣味をとっておいても、旅行などと同じく体力的問題で楽しめないんじゃないかなって強迫観念があります。

ちなみに、同じ理由でプラモデルを買い続けていた人の話で、定年退職したら老眼でパーツが見えずに全部捨てたという悲しい出来事も耳にしました……。

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そんな人生について悩んでいる時に出会ったのがこちらの本。

人生の教養が身につく名言集―――「図太く」「賢く」「面白く」 (三笠書房 電子書籍)
人生の教養が身につく名言集―――「図太く」「賢く」「面白く」 (三笠書房 電子書籍)

本書は読書家である出口治明氏が、古今東西の名言を引き合いに出しながら、現代に生きる我々に繋がる「人生のヒント」をわかりやすく語っているもの。以下、自分なりに響いたことを覚え書き。

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ダンテやマキャベリといった偉人ですら、左遷された経験がある。左遷された時に書かれた本が、「神曲」や「君主論」となり、後世に語り継がれる古典となっている。

つまり人生において、失敗は誰にでも起こる、自然なことである。

これを文章で読んだままでは「そりゃそうだろ」としか思えない薄っぺらい言葉なんですが、実際に歴史を振り返って、具体例を数多く知ることで、腹落ちしました。
今の社会って失敗を許さない空気感が蔓延しているじゃないですか。でも人生は山谷あるし、「人生の教養が身につく名言集」では「風が吹いていないときは、凧は揚がらない」
人生の追い風に逆らっても泥沼化するだけで、追い風というチャンスがくるときのために、準備しておくことが大事。

常にコンディションを整えて、食べて、寝て、いつチャンスが来てもダッシュできるように「I'm Ready」の状態にしておくというのは、万年寝不足の自分には耳が痛い話だ……。

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これだけでも読んだ価値があったし、他にも実践したい名言がたくさん書かれていた。

「知識はインプットだけではダメ。勉強とはインプットとアウトプットがセットである。言語化することで、頭の中のタンスの引き出しを整理することができる」

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仕事をしている時間は、人生の2~3割程度。残りの7割は食べて寝て遊んでいるだけ。にもかかわらず、その3割にすぎない仕事に振り回されて、人生を楽しめない人が多いという指摘はごもっとも。

だからこそ仕事は「最短の方法」を目指すという、具体的な思考法も書いてあって参考になる。

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で、冒頭の人生と趣味の話に戻る。

現代の日本人は、老後の心配のために、がむしゃらにお金を稼いでいる人が多いと本書は指摘している。

「将来がなんとなく不安で……」

そういう人は、いくら貯金が貯まっても安心できないそうです。

しかし、何よりも大切なのはお金ではなく、健康であると出口氏は言う。
仮にお金がなくても、健康であれば働くことができる。
日本はこれから労働力が大幅に不足する時代を迎えて、今も人手不足が毎日のようにニュースで報じられているので納得。

であれば、老後対策の最たるものは、お金を貯めることではなく健康であること。健康でさえあれば、日々の糧を稼ぐことは難しいことではない、と説いている。

「お金を貯めるためにやりたいことを我慢するのは人生が楽しめない、人生がもったいない」

「お金は使った方が増えていく」とか、「人生を見つめ直すために年に一回遺言状を書く」とか、過去の偉人の名言を元に解説していくスタイルは、腑に落ちることが多かった。

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などなど。
人生の教養が身につく名言集を読み終えてから、マジで人生これからどう生きるべきか、ということをずっと悩んでいるが、結論は出ていない。
会社を辞めれば収入は減るけど、ジジイになる前に積んでいた趣味を片っ端から減らしていくのは、オタクとして最高の生き方のように見える。

それで健康をキープさえできていれば、日銭くらいは稼いでいけるのではないか、とか。
趣味のインプットをアウトプットに繋げていけば、新しい仕事や進路が待っているかも、とか。

悩みを解決するために手にとった本なのに、余計にウンウン唸っている自分がいます…。
一つ言えるのは、もしも明日死んだら、「DEATH STRANDING」をプレイできず、「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。14」を読み終えられないことを後悔しながら息絶えるんだろうなってこと。

人生の教養が身につく名言集―――「図太く」「賢く」「面白く」 (三笠書房 電子書籍)

「しょぼい起業で生きていく」(えらいてんちょう)感想

「しょぼい起業で生きていく」読了。

サラリーマンだからって、孫正義とか前澤友作を目指さなくてもいいじゃない。趣味を持って、楽しく生きていければ。

というのが私の人生の指針であり、社内競争とか吐き気がするほど嫌いな私が、「しょぼい」って言葉に惹かれて読んでみた一冊。

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これまでのスタートアップの流れ

「人と金を集めて、土地を借りて、事業をスタート」

するのではなく、えらいてんちょう氏は、発想が逆。

「店舗を住み処にして、店を開けていたら、人が集まってくる。それが結果的に事業につながっていく」

えらいてんちょう氏は「農家は儲からないというけど、農作物を育てれば、自分で食べる分は確保できるから生きていける。余ったら売れば、一石二鳥だし」という省エネ的な思考がユニーク。

つまり自分の生活や趣味、行動の延長線上に、稼げる商売があることを提唱している。

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趣味を仕事にすることも、その一種かもしれない。

例えば本を読むのが趣味の私ですが、

「しょぼい起業で生きていく」を読んだ、終わり!

ではなく、このはてなブログで紹介することで、アフィリエイトで5円でも10円でも収入があれば、自分の趣味・活動の延長に、わずかでもリターンが入ってくる。
えらいてんちょう氏が自宅兼店舗で寝っ転がっていたら、その辺に落ちてる服を売ってくれって客が出てきたように。

それに作者的には、自分の本の感想をネットにアップしてもらったら喜ぶと思うんですよね。これをえらいてんちょう氏が見ているかは不明、というか確率は少ないけど。

よく作家が「ファンレターや感想がエネルギーです」って言うのを、「またまた~、リップサービスでしょ?」ってナナメに見ちゃう人もいると思うんですけど……っていうかこれ、学生時代のひねくれていた頃の僕なんですけど。
でもその後、同人誌を作った時も感想がめちゃくちゃ嬉しかったので、その気持ちが理解できるようになった。

その面白い本の感想をネットで見かけた人が、読んでみて面白かったら、「レビュアー」「作家」「感想を読んだ人」、全員が得するwin win winの関係になるじゃん!

話が飛んだけど、眠っていたここのブログを、もう一度書いてみようと背中を押してくれるくらいには、「しょぼい起業で生きていく」に影響されました。

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でも、ですね。この本に書かれている、えらいてんちょう氏の実践を、まるっと真似しても、できる人は少ない。

だってこの人、めちゃくちゃコミュ力が高いんだもん。

近所とか周りの人に親切にしていたら、協力してもらえるようになり、椅子をもらいました。店番を変わってくれるようになりました。

なるべく他人と会話しないで生きていきたい、内向的な性格の俺にはハードルが高すぎるよ……。

そもそも、自分の生活空間に他人が出入りすることに強烈な抵抗があるんだから……。そんなプライベート空間、パーソナルエリアがなくても、ストレスを感じない人向けですよねっていう。

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ただ、僕のようなシャイな向けの仕事も一部を紹介していて、これまた参考になる。

これは一例ですが、夜中のホテルの受付。

深夜のカラオケでも漫画喫茶でもOK。そういう受付をしながら、本を読んだり、試験勉強したり。お金を稼ぎながら、好きなことができる。

要は、人がそこにいる必要があるんだけども、大して作業量が多くない現場は、探せば少なからずあると。

人生の時間が2倍使える裏技、なるほどなー。

たぶん最速!『響け!ユーフォニアム2』劇場版の発表もあった、『響け!ユーフォニアム2』スペシャルイベントレポ

2017年3月12日、メルパルクホールで開催された『TVアニメ『響け!ユーフォニアム2』』のスペシャルイベントが、昼と夜、二回公演で行われた。

そこで発表された2017年秋、劇場版第2弾制作決定!



さらに6月4日に宇治市文化センター 大ホールでのイベント開催も決定。出演は、黒沢ともよさん、朝井彩加さん、豊田萌絵さん、安済知佳さん、藤村鼓乃美さん、山岡ゆりさん、種﨑敦美さん、石谷春貴さんという豪華なメンバーだ。

そんな大発表で賑わった『響け!ユーフォニアム2』スペシャルイベントの内容をレポートしよう。

※メモから起こしてるので、色々と不明瞭な部分があります、ごめんなさい。

昼の部
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昼の部の開始とともに、白いドレスに身を包んだTRUEさんが勢い良く飛び出して、冒頭からサウンドスケープを熱唱して観客を大いに盛り上げつつ開演した。


続いて出演者の黒沢ともよ(黄前久美子 役)、朝井彩加(加藤葉月 役)、豊田萌絵(川島緑輝 役)、安済知佳(高坂麗奈 役)、寿 美菜子(田中あすか 役)、早見沙織(小笠原晴香 役)、茅原実里(中世古香織 役)、中村悠一(橋本真博 役)、櫻井孝宏(滝 昇 役)(並びは左順、敬称略)に順に登場。

黒沢さんは赤いワンピース、安済さんは青シャツに白いスカート、あすか先輩役を意識してか、寿美菜子さんのメガネ姿にはグッと来ましたね!

櫻井孝宏さんもメガネにスーツ姿で、やはり滝先生らしい衣装にはニヤリングが止まりません!

茅原実里さんの「素敵な思い出作りましょう~~」という香織先輩のエンジェルボイスで、最初のコーナーが始まった。

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題して「北宇治絆力選手権」、ボックスから役者名を書かれた紙を引き、出て来るお題に沿った回答を他の主演者が当てるというものだ。

「櫻井孝宏さんが言われて嬉しい言葉は何?」ではおしゃれソックスが似合うとか、眼鏡が素敵とか色々出てくる中で正解は浅井さんが当てた「すごい」。

「中村悠一さんは何をしてる時間が好きか?」で、みんなが「杉田(智和)さんと遊んでいる時」「杉田さんと一緒にいる時」など、「杉田さん」を頭につけてることに爆笑。答えは、これまた浅井さんが正解した「課金」でした。ガチャして楽しいのは5分くらい、10分後には怒りに変わるそうです。

「寿 美菜子さんが好きな野菜は?」黒沢ともよさんが当てたんですが玉ねぎでした。

「早見沙織さんがハマっているものは?」先月急にハマったというヒントのこちら、答えはテニスの試合鑑賞でした。

「安済知佳さんお嫌いな食べ物は?」正解はさつまいもの天ぷら。さつまいもは好きなんだけど、揚げ物が嫌いだそうで。

「豊田萌絵さんが仲良くなれるタイプの人は?」バカな人、変人が正解。今もヤマンバのメイクしてる友人がいるそうです。

その後も「黒沢ともよさんのストレス発散法は料理を食べる事」「茅原実里さんの短所は物忘れが激しい」などトークに花が咲き、優勝したのは最初2問と最後に当てた朝井彩加さんが、優勝賞品として「チューバくんとツーショットを撮る」権利を獲得。

足が短いのでキグルミのチューバくんがよちよちと歩きながら登場してきてのツーショットを撮影してコーナーは終了した。

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次が朗読劇で、なんと洗足学園音楽大学フレッシュマン・ウィンド・アンサンブルとのコラボレーション! 後ろには4,50人の生徒たちが入場。キャスト全員がその前に一列に並んで、それぞれ台本を持ちながらお芝居を演じた。

内容は「響け!ユーフォニアム2」の第七話「えきびるコンサート」の前日譚で、トランペットパートで麗奈と香織が言い争っている。
部長「どうしたの?」

香織「わたし、どうしてもこれだけは譲れないの」

部長「ソロパートの件で揉めているの?」

香織「いいえ。唐揚げには醤油が一番なのよ」

麗奈「違います、塩が一番です」

というやり取りには会場も大いに沸いた。さらには忍者ネタに食いつくあすか先輩も。

そして駅ビルコンサートのシーンでは、実際にフレッシュマン・ウィンド・アンサンブルのオーケストラで「宝島」を演奏!
これがもう、ユーフォの世界観からシームレスに吹奏楽の生演奏へ繋がるものだから大感動!

むろん、部長のバリトンサックスのソロも女性が高らかに吹き上げていましたよ!

さらに本編では学園祭で流れていた「学園天国」も演奏されてました。

演奏後、実は会場に見に来ていた橋本先生が、滝先生をお食事に誘う。そこでもラーメンは塩か、醤油かで喧々諤々の大論争。またしても大笑いしてしまった。

一方の久美子たちも、あの駅ビルコンサートの後に豆大福を食べに行ってたんですね。別れ際、あすか先輩を呼び止めるが、何も言えない久美子。

あすか「また部活でね」

という言葉をそっと胸にしまって葉月たちに合流するのだった。

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さらに洗足学園音楽大学フレッシュマン・ウィンド・アンサンブルの演奏は続く。

ここで『三日月の舞』を生音でフルに演奏!! もう私の人生では二度とないかもしれない『三日月の舞』の生演奏、一生の思い出として心に刻んでおきました。




アニメと違って俯瞰して見られるので、この部分ではどのパートが演奏しているのかがすべて見えるのは新鮮でした。アニメだとどうしてもアップになるから、他のパートは何してるんだろうって気になるんですよね。

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次に三年生組と先生が登壇。中村悠一さんはユーフォニアム経験者ということで、先程の『三日月の舞』も当時を思い出して緊張が伝わってきたとのこと。

中学当時は自分のせいで失敗したんだけど、「決まるとあれだけいいんだな!」とフレッシュマン・ウィンド・アンサンブルを絶賛。

櫻井孝宏さんは「作品を通して指揮者を見てきたけど、タクトを振るのはすごいことだ」と感心してました。

それに指揮者の表情が変わることにも注目。「滝は表情が出ないほうだけど、部員だけがきっと(滝のわずかな表情の変化が)わかる。それは長い時間を一緒に過ごしたからだろうね」とファンに嬉しい感想を語ってました。

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ここでもう一回TRUEさんが登場して、フレッシュマン・ウィンド・アンサンブルとのコラボで、オーケストラ版の一期OP「DREAM SOLISTER」と二期OP「サウンドスケープ」を熱唱!

TRUEさんいわく「ライブは生もの、(フレッシュマン・ウィンド・アンサンブルさんとは何度も歌いましたけど、)どんどん変化するので毎回違うんです」とおっしゃっていた。



吹奏楽が奏でる曲に合わせて、TRUEさんの声の伸び方も2倍くらいで、歌い方を変えていたのが印象的でした。

ちなみにこのオーケストラ版「サウンドスケープ」は二期のサウンドトラックに収録されています。

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そして北宇治カルテットの4人が制服姿で登場。アニメロサマーライブの時の衣装だそうで、同じ制服でも特別版として金の刺繍でキラキラ輝いてました。

この4人が出るとなるともちろん歌うのは「ヴィヴァーチェ!」と「トゥッティ!」

観客の熱量も一気に最大ボリュームへ、特に「トゥッティ!」「高揚感!」などサビの一部をコール&レスポンスして会場は一体となった。



そのまま出演者たちが全員登壇して櫻井さん司会のもと、6月4日に宇治市文化センター 大ホールでのイベント開催が決定したことが発表されて大きな拍手が沸き起こった。

エンディングでは一人ひとりキャストがイベントの感想を述べた。メモ書きなので断片的です、すいません。

櫻井さん「生の吹奏楽がよかった」

中村さん「京アニの人に聞いたら、『最初、楽器は一度モデリングすればいいから作画は楽だと思っていたら、それでは駄目で、無機物だけと生きてる。だから息を吹けば膨らんだりしている。そういう作画の細かい工夫をブルーレイで何度も繰り返し見てください」

茅原さん「超楽しかった!贅沢な時間でした」

早見さん「エネルギーがすごい。」


そして部長らしく、「皆さん、ご唱和ください。北宇治ファイトーーーッ!」

「オオーーーーッ!」

と一斉に掛け声が鳴り響き、会場中が一体になった瞬間だった。

寿さん「放映終了してから三ヶ月経っているのに、こうして来てくれて本当に嬉しい」

安済さん「いろんな時間、言葉を想いに変えて~~(メモが読めず)」

豊田萌絵さんも聞き取れずごめんなさい。

朝井彩加さんは「大きなパワーで盛り上がったこと、5話の12分ノーカット演奏を生で聴けて嬉しい」

黒沢ともよさん「熱のこもった演奏を聴けてよかった」


ここで「イベントも『来年』ありますし……」と言い間違えてざわつく会場。来年に向けて新展開あるのか?と期待しちゃいましたね。

イベントレポ、まだ夜の部へ続きます↓


夜の部
ここからは、夜の部でしか起こってないことを中心に書き起こします。昼の部と共通しているところは端折りますのでご了承ください。

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冒頭からのTRUEさん大熱演。コールの大きさは夜の部の方が大きくて、二回目の参加者も多いからか、慣れてきたって感じでしたね。

そしてキャストが全員登壇してきて、櫻井さんは「『なんですか、これ』って私に言わせないように、みんな盛り上げてね」と滝先生の声でファンサービスで大きな拍手が起こった。

それと黒沢ともよさんがトークをミスった時に、すかさず豊田萌絵さんがフォローして、楽屋で食べたカレーが美味しかった話をして、


会場でも、生で「みどりカレーだいすきー!」を言ってくれたーー!

フリートークは、中村悠一さんが中学時代に吹奏楽をやっていた話をさっきより深く掘り下げていた。

「トランペットをやりたかったんだけどすでに埋まっていて、ユーフォニアムは形が似てるって言われたんだけどやってみると難しくてね(笑)」

ユーフォニアムを少しやった黒沢さんもそれには同意されてました。

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会場に「吹奏楽やってた人ー」と聞いたらちらほら経験者もいましたね。そしてチームモナカ代表の朝井彩加さん仕切りで「北宇治絆力選手権」がはじまりましたが、お題はすべて昼の部と変わってました。

「中村悠一さんが似ているって言われる動物は?」ラッコ、アライグマなど言われてましたが、正解はクマ。

櫻井さんが「俺もクマやってた」と「しろくまカフェ」ネタをぶっこんでました。

「早見沙織さんが自分でチャームポイントだと思う所は?」じゃあ子供の頃からの体の部位ってヒントで、正解は癖っ毛。小学生の頃、パーマかけてないって証明書を学校に提出してたそうで。

「櫻井孝宏さんが昔から変わってないところは?」安済さんだったかな、「男」って答えて大爆笑。もうそれでいいよって正解になってました。

「朝井彩加さん、今の自分に一番必要なものは?」冷静さが正解。

「黒沢ともよさんが朝起きて一番最初にすることは?」ぬかみそをかき混ぜる、が正解。他の人がトイレは?味噌を混ぜる前にトイレ行けよ、などツッコミ入ってました。

「寿美菜子さん、好きな季節と、その理由」これは瞬時に正解が出ました、秋、生まれた季節だから、とのこと。

「茅原実里さん、生まれ変わったら何になりたい?」悩んだ挙句に職業ってことにして、正解は漫画家。

「安済知佳さん、10年後の自分にいうことは?」誰かが「滝、命!」と答えて大笑い。正解は「実るほど頭を垂れる稲穂かな」

優勝は同率で、安済知佳さん、茅原実里さん、寿美菜子さん」なので、チューバくんと4ショットを撮影して終了。

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朗読劇も完全に同じではなく、冒頭の麗奈と香織の争いは「目玉焼きに何をかけるのか」で、またしても塩と醤油で言い争う二人。

朗読劇の間に挿入されるフレッシュマン・ウィンド・アンサンブルの演奏ですが、夜の部の方が上手でした。やっぱり慣れなんですかね。

それと「学園天国」で手拍子がかかったのは夜の部だけ。昼の部では、オーケストラに拍手を入れることに躊躇していた感じでした。

朗読劇の後半、滝先生と橋本先生の論争もラーメンから唐揚げになっていました。そして久美子がナレーションで「おろしポン酢です」と、あの口調でボソリと語ったところもオモシロポイントでした。

また麗奈が塩派で、滝先生の醤油派という意見の食い違いについて麗奈は「だからこそ良い家庭が築ける」とメゲない一言に会場からは暖かい応援の拍手を贈った。サファイアの「ポジティブシンキング、大事です!」の台詞も上手い。

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フレッシュマン・ウィンド・アンサンブルによる生の『三日月の舞』は、何度聴いても感動がすごい!!!

しかも私の場合、アニメの映像とフラッシュバックしてくるので、例えばみぞれのソロパートではみぞれが、麗奈のソロパートでは麗奈のブレス音まで聴こえるかのよう。

久美子が吹けなくて悔し泣きしたあの難しいパートも、フレッシュマン・ウィンド・アンサンブルは綺麗に演奏されていてなぜかホッとしたりと、共感しまくりでした。

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三年生組と先生二人のコーナーでは、「滝のタキシード」ってダジャレがなぜか流行してました。どんな会話の流れだったがど忘れすいません。

茅原さんは演奏を聞いて胸がいっぱいになったそうで、麗奈とソロパート争いをした時の気持ちが蘇ってきたそうです。「負けて悔しい、でも麗奈に託した気持ちもあって」と感極まりながら話されていてこっちも涙ぐみました。

その後は櫻井さんが恐れ多くも指揮者の台座に登り、チューバくんの指揮棒で真似事をしてみたりして。

TRUEさんとフレッシュマン・ウィンド・アンサンブルのコラボもばっちり昼と同じく決まってましたね。終演後に「私の人生を変えてくれた作品となった」としみじみと語っていました。

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アニサマ仕様の北宇治カルテットの4人が登壇してきた時のトークは、黒沢さんが「サウンドスケープ」のリハの時、「そして次の曲がはじまる」って歌詞が心に刺さって、特に2期のオープニング曲はよりキャラに寄り添ってくれるのが良いと。

TRUEさんはそれに対して「自分で書いた曲に自分が励まされていました(笑)」と嬉しそうにおっしゃっていました。

あとは「チューバくんはこの後クリーニングに出す」って言ったら失言だったらしく、「いやいやお風呂に入るんです」と世界観を壊さないような配慮も。

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エンディングでは北宇治カルテットの四人を褒める男性二人。「ちゃんと視線を合わせて、笑顔で踊ってるんですよ!」

4人のうち誰かが(黒沢さんだったかな?)「リハの時は恥ずかしいけど、本番になるとちゃんとできますね」とのこと。

茅原実里さんは「『ユーフォニアム』は私にとって特別な作品です」、寿美菜子さんは「サイコー!」など感想を語り合っていると、ここでムービーが流れてきた。昼の部とは違う導入部に、会場中がざわめく。そこで流れたのがこちら。

ホールが割れんばかりの大歓声が鳴り響いた瞬間である!!!

カルテットの4人も泣いてました。

最後の言葉は、TRUEさん「一生忘れない思い出」

櫻井孝宏さん「(フレッシュマン・ウィンド・アンサンブルの)素敵な曲を聞いて、芝居をする。この臨場感はなかなかない体験でした」

中村悠一さんは昼の部と同じく京アニの作画について。

茅原実里さん「いつもユーフォのイベントは涙腺がゆるむ。それはファンの気持ちが強いから」

早見沙織さん「劇場版の告知のあと、みんなの喜びの声がきけてうるっとした。これも皆さんの応援あってこそ。まだ終わらないよ」

そしてお決まりの「皆さん、ご唱和ください。北宇治ーー、ファイトーーー」

会場「おおおーーーーーっ!」

寿美菜子さん「劇場版って聞いた時、ワクワクしてきた、皆さんの歓声が届いた結果、その想いが嬉しいです」

そして「劇場版に、カモーン、ジョイナース!!」とあすか先輩らしい〆。

安済知佳さん「(劇場版には)言葉が出ません。制服も精神的にギリギリで、一番年上なので(笑) でもこの制服を着ると麗奈を感じる。ユーフォ愛を皆さんと共有できて幸せです。麗奈とまた一緒に生きられるのが楽しみ」

豊田萌絵さん「劇場版の告知はみんなと同じ気持ちで見てました。今日でこの作品の卒業を意識してたんですけど、まだ続くのでよろしくお願いします!」

朝井彩加さん「アニメジャパンの時に、『青春を終わった皆さん、また青春をしましょう』って失言したんですけど(笑)、また葉月として青春します。コングラチュレーション!!」

黒沢ともよさん「朝、サウンドスケープのリハで『そして次の曲が始まる、奇跡を起こせ」って歌詞が心に刺さりました。
劇場版をやるのはこの時に聞いて、奇跡が来ちゃったって。
プレッシャーもあるんですけど、ヴィヴァーチェ!で泣いちゃって、朗読でも噛んじゃいました(笑) 緊張するとそうなるらしいです。これからも響け!ユーフォニアムの応援をよろしくお願いします!」


黒沢さんはじめキャストの皆さん、そしてフレッシュマン・ウィンド・アンサンブルに向けて、メルパルクホールに響き渡る大歓声と、鳴り止まない拍手。長い昼夜合わせると4時間に渡るスペシャルイベントは終演しました。

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