カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

近所に熊が出た

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我が自営業の出入りの業者は、基本的には我が老母の好悪感情で選定される。
電気関係はちょっと前までは我が老母の信仰する新興宗教の関係者な隣接市の業者を専門の業者としていたが、我が老母の中で好悪感情に変化があり、隣接村の業者に切り替えることになった。
本日、防災無線を通じ、その隣接村業者の店舗近くに熊が出没したとのアナウンスがあった。

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そのあたりというか俺の住むところの裏山山塊には熊が常駐していて、人里まで出てくるのはそんなに珍しいことではなく、俺が幼少の頃には捕獲した熊の扱いに困って我が家で熊を結構長い期間飼っていたなんてこともあった。我が老父母は安全対策が雑なので我が祖母が熊に餌をやるときに熊に襲われて指を一関節失うなんて事故もあった。

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で、当時は猟友会構成員が地元にたくさんいたし、猟友会が壮年ばかりだった。なので熊の捕獲もできた。その後猟友会は新規参入者が全然なくて高齢化が進んだ。

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我が老父は俺が帰郷して以来物凄い勢いで老け込み、脳梗塞もやらかして、老け込みが加速した。
我が老父は猟友会構成員で銃砲を所持しているが、老け込みの速度が速いので、今年はもう銃砲所持は認められないだろうと思う。
所持の許可が効かなくなった銃砲をどうしよう、可能なら銃身に鉛でも詰めて、我が観光施設に飾りとして残したい、と、老父の銃砲所持の確認に来た駐在さんに相談したが、そういう残し方は無理なのだそうだ。詰めた鉛を開けて銃砲として使用されるリスクがあるから。そうか。残念だ。誰かに譲るか廃棄するかの二択だ。
「君が銃砲所持の許可を得ればいいじゃないか」と駐在さんは俺に言った。父親の銃も持てるし害獣駆除で村社会に貢献できるし、とのことだ。
我がブログ読者諸姉諸兄はよおおおおく判っていらっしゃるように、俺は銃の趣味なんぞ毛ほどもない。猟の趣味なんてなおのこともない。我が老父は俺が小学生の時無理やり俺を猟に連れていき、その一回で俺に猟を継がせるのは無理と判断した。その判断はすげえ正しい。
銃砲所持許可を得るのは尻Pがブログなどで書いているようにすげえ面倒くさくて時間もかかる。そんな時間があったら俺は積読している本の一冊も読みたい。
「君が銃砲所持許可を得るほうがいいよ」と俺に言った駐在はえらい熱心に俺に薦め、我が嫁もそれに同意したりしたが、なぜ俺の環境は俺の適性と真っ向からぶつかるそういうことばかり俺に要求するんだ。糞。
我が自営業はアウトドアとか、俺が毛ほども好きでないそういうことばかりで構成させられていて、俺自身はそのことにウンザリして半世紀なのだが、世の中にはそういうのが好きで好きで堪らない人間が一定数いることも知っているが、俺は毛ほどもそういうのを好きじゃないんだ。糞。

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で、我が老父が若かりし頃は猟友会も若かったから熊の出没という話になると、やったぜ、という感じで熊狩りに行ったのだが、猟友会が老齢化して構成員も少なくなり、害獣駆除もなかなかできなくなっている。

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それで連想したんだけど、害獣の野生の猿が我が村には時々出没し、畑を荒らすので、猟友会が罠を仕掛けて猿を時々捕獲している。
だが猟友会が老齢化して構成員が減っているので、罠も仕掛けることが減り、猿もなかなか捕獲できなくなっている。
猿を捕まえたら猿に餌をやるくらいの仕事は私がするからもっと猿を捕まえる罠を設置してほしい、と、我が老母と同じくらいの年齢の村のおばあさまがある機会に俺に言ったことがある。
このおばあさまはご存じないようだが、捕獲した猿は猟友会が射殺するのだから、はっきり言って捕獲した猿に餌をやる必要などほとんどない。
猟友会は害獣を射殺するごとに一定の報奨金をもらえることになっている。
ど田舎で猟友会の人と親しい老人でも害獣駆除とはどういうことであるのかまるっきり知らないものだ。

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で、俺の世代の猟友会構成員なんていないから、老父世代が老衰したら害獣駆除できる人がいなくなる。
以前、自衛隊員を使って害獣駆除できないか検討して試したことがあったそうだが、スキルの種類が全然違うのでまるっきりダメだったそうだと当時まだしゃっきりしていた老父からは聞いている。
俺が村への奉仕活動として村の最後の害獣駆除猟友会構成員になるという未来が、1割弱くらいの可能性であるが、村に俺なんかよりずっとそういうのに向いていそうなマイルドヤンキーな人々はそれなりの数いるんだからそういう人が継続してくれるのを俺としてはすげえ望むんだが。ただまあそのマイルドヤンキーな人が銃砲所持許可得たり銃を購入したりすることが、時間的経済的に可能かどうかという問題はそれはそれで。我が村のような僻地だと行政が補助金つけて害獣駆除スキルのある人を育成しないとやばいところまであとほんの数年。

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