カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

「ヤナセ」の思い出

高級輸入車「ヤナセ」社員が、お客の車を次々転売http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/details.php?blog_id=4033
という報道を見て、「ヤナセ」に関して思い出すところがあったので、少し書く。
私の実家は狭い敷地でキャンプ場をしていた。狭い敷地でキャンプ場をするという商売の選択に大きい無理があり、それで私の人生は物凄くムダな苦労を被ることになったのだが、それは措く。
今から20年位前に、オートキャンプブームというのがあった。「ヤナセ」がランドクルーザーなどの外車を売るために「オートキャンプ」をブーム化させた。オフロードカーでアウトドアキャンプをするのが素敵、という「オートキャンプ」雑誌が多数発行された。雑誌などに煽られた都会人がローンでオフロードカーを購入し、全国のキャンプ場へ「オートキャンプ」をしに出かけていった。
このブームはキャンプ場の現場とは無関係に作られたブームだった。それまでキャンプとは、電車やバスを乗り継ぎ、比較的金のない人々が比較的安価に楽しむものだった。「オートキャンプブーム」により、キャンプ場はオフロードカーで乗り込みができる場所であるはずだ、という客の要望に突然応えなくてはならなくなった。そんなキャンプ場は狭くて山がちな日本にはそう多くはなかった。雑誌情報に煽られた客の期待に対応するのは苦痛で困難だった。私の父母は雑誌情報にひどく疎く、対応するための処理は私が主に行なった。日本には雑誌で煽っているようなキャンプ場がほとんど存在しないことが判ってきて、急遽ヤナセは自分でオートキャンプ場を経営した。これでパンクしていた客が落ち着いた。数年してこの作られたブームは終息した。
ブームは現場とは無関係に作られる。若い頃の私は体の芯に疲労が溜まり、今よりもむしろへばりやすかった。そのころ、文字通り血尿が出るほど労働した。そんなこともあった、という思い出。
ところで話は変わるんだが、激しく労働することと収入を得ることは、多少の関連はあっても全く別なことなのだな、とつくづく思う。若い頃のアルバイトはしばしばそれを錯誤させる。私の場合実家がバイト先であったので、色々なことが煮凝った。

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