気を散らすノート

色々と散った気をまとめておくところ.論文読んだり自分で遊んだりする.たぶん.

2024年ふりかえり

例年の.あんまり人に読んでもらう文章ではない.推敲する余裕もあんまりない.

お仕事とか

昨年から書いている環境変化…についてはどこまで公開情報にするか決めてないので曖昧にしか書けないんだけど,とにかく環境を変えた.わからんことばかりというか,そもそも根っこの動機にふわっとしたところがあって,とりあえずちょうどよく手を動かしながら模索できたらな…と思ってたところもあるんだけど(甘い),色々放し飼いにされたり,始まりそうだったことが長らく宙ぶらりんになってたりと,思ったようには進まなかったというのがある.その中でその時々にできることはしていたつもりなんだが.

本業とは微妙に関係ないところで,周りの人に使ってもらうようなちょっとしたツールを作る機会が複数あって,本来なら rust (とか haskell)で書いてみたいところだったけれど,環境構築させたり,あるいは任意のバイナリをダウンロードさせるというわけにもいかず,結果一番相手にとって負担なく使えるガワとしてブラウザを採用して,typescript で書くことが多かった. やむなく,ではあるけど,ある程度型がしっかりしていてしかも初めてなのでそれなりに楽しい.言語機能だと感じて頼っちゃうけどあくまでコンパイル時のことだけなので,実行時にここの区別は原理的にできないんだよね,とかそういう引っかかりどころもそれはそれで味がありますね.npm とかその辺が巨大すぎるのは,小さいコードを書きたいだけの自分にとってはとっつきにくい.多分今年書いたコード量は typescript > python (やむなく,で,本来あんまり書きたくない)>> rust みたいになったのはちょっと想定外であったが,わかりやすいスキルとしては伸びたところかなとは思う.

ちょっとしたツールを作るとか,あるいはちょっと電子機器の選定手伝ったり,便利な仕組みをつくったり,とかは,本質的には本業と関係ないのに,自分にとっては手軽にできて,案外周囲にやるひとがすくなくて,すぐ報酬が得られる,というので,そちらに多めの工数を割いてしまいがちだったというのはある.良い側面も悪い側面も両方あった(のと,ここの―自分が事前に手間を掛けて仕組みみたいなのを改善することの―喜びって自分にとって想像してたより大きくない? みたいなのは久しぶりに気がついたので,それも収穫だったかもしれない.直近はどっちかというと個々人が独立して動く場面が多かったので.)

あとは…どうでしょう,接するコミュニティが増えたりとか諸々したことで,なんというか自分の社会性の缺損みたいなのを自覚する機会が増えたというか.自分でいうのも何だが,たぶん物腰柔らかで礼儀正しく,人当たりがわりと良いと思われることが多いんだけど,実は対人性にはそこそこ欠落があって,幸い親しい友人はいてくれるんだけど,互いにそういうのとは別のところで接している感じが強くてですね.どうしたらいいんでしょうね.発達症とかそのへんの話は本当に根本的に関係ないです.

買ってよかったもの

  • いいカメラ (Z 6II) .いずれ記事にするかもしれないが,祖父のお下がりの入門機一眼レフを気がついたら10年超使っていて,背面の液晶に不具合が生じ始めたこともきっかけに思い切って Nikon のミラーレスを購入した.調査の上だいぶ悩んだが,びっくりするくらいよく写るし,選択にはとても満足している.
  • Obsidian Sync . 多分ことしよりは前に導入している.やや高い…のだが,どこで何をメモしてもどこでも見られるのは流石に結構便利で,当面継続の見込み.
  • はんこ. いろいろな場面でハッピー.
  • べつに料理が趣味ってほどではないけど,月間専門料理 のバックナンバーで面白そうなのを電子書籍で買ってちょっと雰囲気試したりするのは意外と気軽に楽しくてよい.
  • あと,音響周りでは入門的な DAC に初めてニーズを感じて購入したのがことしなのだが,これはまだ色々よくわからないのでこの枠の外かも.

音楽

別記事にした.

ゲーム

AC6 をこのタイミングで買ってやったがとてもよかった.1周あたりはそんなに長くなくて,一通りのルートをみてからも時々取り出して遊んでいる.slay the spire とか noita とかは時々触っている. Elin の体験版を触ったらだいぶ遊びやすくて,珍しくアーリーアクセスを購入したりした. 書籍…はどれが今年か調べる余裕がぱっとない.


そんなかんじ.どうするのが良いのかわからんけど,頑張ってすっきり振り返ることのできるいい一年にしたいですね.

2024年聴いた音楽

今年は割といろいろ邦楽で気に入ったのに出くわすことが多かった.結論としては,インナージャーニー を聴いてください.

邦

インナージャーニー

どの曲聴いても一定以上好きなのでよほど好きなのだと思う.夕暮れのシンガー とかもフレーズが好きなんだけど,英単語由来の /s/ が /ʃ/ で発音されるのどうしても気にかかってしまって(別のうたうたいの別の曲でもそういうのがあった)上からは外れている

Regal Lily

もともとリッケンバッカー で知ってたんだけど,歌詞が当時の僕に厳しすぎてそれきり聞いていなかったが,ダンジョン飯で改めて聴くようになったりしたというアレ.

Yonige - 顔で虫が死ぬ

Hue's - Youth

æ´‹

なんかこういうのが好みなんだろうなみたいな感じがありますね

Dayglow - Every Little Thing I Say I Do

JW Francis - Orbit

Skinny Lister - Set Us Straight

今年はあんまり新しい洋楽を発掘できていないが,Skinny Lister は毎年推していく

2022 年で去年も紹介したけど Bonny's Eyes も聴いてください

ゲーム音楽とサウンドトラック

なんといっても Nintendo Music が大きいニュースでした.ゼルダのフィールド音楽とかを無限に聴いていた.Square Enix Music Channel も色々あっていいですね.

ほかにも,これまで気付いていなかったサウンドトラックが結構いろんな配信に載るようになっていたような気がする. FF 各種とかそのアレンジアルバム Piano Collections FINAL FANTASY IX (square-enix, youtube),バテンカイトス,アニメで言えば少女終末旅行あたりは今年初めて気が付いて,結構流していた.(もともと Xenoblade とかは自分で CD 買って流したりしていたのだが).


思い出したら追記するけど,わりとそんな感じ.好きな曲に当たれたり,サントラ流せたりと,いろいろ良かったと思う.

日本科学哲学会いってきましたメモ

日本科学哲学会

遊びに行っただけではある

科学哲学やろうという機運が……これはなんというか,もともと診断基準への愛着があって,そのなかで,我々が質問すれば価値判断の関わらないところについてはあらゆる知識を得られるとして我々は疾病分類に…単一疾病の種別わけのしかたに…どんな性質を持っていてほしいと望むだろうか,みたいなところが自分の興味としてあるな,みたいなこととか,いろんな要因が絡まっているので,またしっかり勉強してから書きたいのだが………とにかくそういう機運があって,ふと調べるとやはりそのような名前の学会とその総会があり,しかも今回は関西大学で気軽に行ける範囲にあった上,なんとシンポジウム企画が「感情の科学と哲学」であるという. これは,と思って遊びに行ってきたメモ. めちゃくちゃ面白かった. また,専門じゃない,でも隣接はできるくらいのジャンルの学会聞きに行くのは多分脳によいので積極的にやるべきだと思った.集中講義聴きに行くみたいなテンションですね.来年度も行ける範囲なら行ってみようと思うし,また近場でそういう学会があったら積極的に冷やかしに行ってみようと思った.

プログラムとかは https://pssj.info/program_ver1/program_ver1.html に置かれている.ぼくは科学哲学の素養が本当に全くなく,これから勉強しないといけないまま聞きに行っておもしろかったなー,という勢いのまま飲酒したうえでのメモ書きなので(しかもしばしばうろ覚え),下にはたくさん間違いがあるだろう.自分用のメモです


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日記20241117: 紅葉はまだ途中 カメラがよく映る件

小雨と曇りの植物園

つた f/5.6 1/60s 120mm

単焦点で開放近くで撮ることが多かったけど,ぐっと絞ってグッと寄るのも悪くないという気付き

ばら f/13 1/50s 120mm

50mm くらいの単焦点ほしいなと思ってたけどもう少し色々試す余地がありそうだ

ばら f/10 1/60sec 120mm

同じ枝をわきて木の葉のうつろふは

紅葉 f/7.1 1/40s 57mm

前回にくらべるとだいぶ普段の調子が戻ってきたかなと思う,それが良いことかどうかはともかくとして

はすと秋 f/4 1/100s 78mm

思ったより進んだ秋の深まりを見ることになるだろうと思ったが,秋の深まりはじめを見る形になった.ことしはこれから寒くなるようだけれど.

カメラ: Z 6II

スライド作成に使える,著作権保護期間の満了したイラストが集まってきた

以前,スライド作成のときには flickr で public domain になった線画を検索すると結構いい という記事を書いた. 線画にだと背景を透明色にしたりも容易で,実に使いやすい.

MAGIC ELECTRIC NOVELTIES

このうち使いやすそうなのを scrapbox.io にせっせと集めて,名前をつけるとともに簡単なタグ付けをして使いやすいようにしていたのが徐々に溜まってきたので,ここで記事にすることにした.基本的には思いついた単語で前回紹介したように flickr を漁り,使いやすそうなものを名前とタグとともに蒐集する,という方向になっている.

アクセスはこちら → https://scrapbox.io/publicdomain-images/

scrapbox.io

タグ付けは基本的に - 写っているものの名詞 - それが特殊すぎそうな雰囲気なら,それを含むもう少し広いカテゴリ的な名詞 - 行われていること,なるべくシンプルな動詞で - 一部特殊タグ (向く/左,kind:text) を用意しているが,使用はあまり一貫していない.

https://scrapbox.io/publicdomain-images/

基本的には自分用で,だからタグも自分にとって直観的な付け方を優先しているが,何かと便利なので使ってくれたら嬉しいです.

最近自分が話したときの用例:休憩する猫

Linux 使いが Windows 環境で生き残る

個人的に過去10年以上 Linux 機でやってきたので色々大変だったから最終形態だけをメモ.Windows を消し飛ばさず,デュアルブートにもしない範囲で生き残るには.

Abstract:

  • 現時点では WSL2 (windows subsystem for linux) に なんらかの linux をインストールするのが一番シンプル,かつよくできている! WSL 下でインストールした GUI アプリケーションもちゃんと起動するが,日本語入力を受け取れないので,そこは(例えばブラウザとかは) windows 下でインストールするほうがよい.
  • Windows の挙動の調整,たとえばキーマップとか ウィンドウの tiling とかは公式に提供されている Microsoft Powertoys でわりといい感じにいじれる.
  • virtualbox を使う手も十分あるが,手軽さとパフォーマンス的には若干劣るかも?
  • Windows はたまに起動するとアップデート→その後のバックグラウンドで色んな処理,で常に異常にもっさりする印象が付きまとうが,アップデートしてしばらく待ち,何回か再起動するとそのうち十分動作が安定するようになるので,常用するならまずは待ってみること.

さきに Virtualbox の話

  • manjaro ã‚’ arch linux としてインストールしてみた
  • インストール前の ISO image からの起動のところでも完全に固まったかと思ったら十分長い時間待つと動く,みたいなことがあるかと思えば,別の時にはすっとうまくいったりして読みづらかった
  • 一番のハマりどころは video memory がめちゃくちゃ小さい値になっていて,かつこれが新しい仮想マシンを作るときのウィザードでは特に尋ねられないこと.
    • Manjaro のイメージで起動はできた後で,インストーラを動かそうとしたところで固まる,みたいな挙動はおそらくこの video memory の不足が原因.手動で最大の値に設定したら改善してインストールはできた
  • のでこっちに住まっても良さそうだが,起動にかかる時間とか諸々考えると WSL のほうがひとまずはやりやすいかもなあという気配.

WSL2

  • 公式ドキュメントが整っている!!
  • https://learn.microsoft.com/en-gb/windows/wsl/install
  • に沿ってやれば特にハマるところはないと思う.とりあえず powershell から wsl --install で おおむね OK.
  • git 入れて, vim のビルドに必要なパッケージを apt でそろえて,ビルド, gvim の起動も含めてとくに引っかからずに行ける
  • 基本的に Linux 上で生きているつもりで色々やることができる.apt で入れた Blender も,まだ動作確認はしてないけどちゃんと起動はする.Windows 側のファイルは /mnt/c などにマウントされている
    • Vim のプラグインマネージャとしては itchyny/miv を愛用しているのだが,これの linux 用のビルド済みバイナリがそのまま動く
  • ちなみに Vimmer なので試してないが,VS code で拡張機能を入れると, WSL2 上から (Windows で入れたほうの?) VS code を起動すると,WSL2 上の諸々のツールチェイン(ビルドにつかうやつとか)をうまいこと使ってくれるらしい.多分 WSL2 上で VS code をインストールしても同じように WSL 上のツールを使うことができるが,こちらだと下記の通り日本語入力が通せなさそう.

WSL2 上で少し引っかかったところ

  • curl がたまに失敗することがあって(connection reset by peer. 成功することもある),どうも IPv6 が通らない説があるかもしれない.ひょっとして関連 : Accessing network applications with WSL | Microsoft Learn
  • Vim などで使う,例えば Ctrl-V をターミナル(?)が paste として食っていてうまくわたらなかったことがあった.右クリック, settings, actions から該当の hotkey を抜いてOK.

WSL2 上の Vim とのファイル関連付けをしたい

WSL2 上の GUI アプリケーションと日本語入力

  • WSL 上で別個に日本語入力の環境を作るほか,今のところはしようがないみたい.
  • 日本語を大量に打つのは ブラウザ か Obsidian でいずれも Windows 側にインストールしていて,コード書くときはそんなに日本語使わないから,ひとまず保留でそのままにしている.
  • いっそこれを機に gvim 上で SKK を使うというのを試す手もあるかと思っている.

PowerToys

learn.microsoft.com

  • Keyboard Manager とか FansyZone で結構好みの挙動に寄せることができる.KDE の tiling 機能程度であればまあまあカバーできる感じ

Windows 上のソフトウェア管理について

  • 知らない間に Microsoft Store がそれなりに使いやすくなっていて,よく使うやつはここで中央集権的に(パッケージマネージャ的に)管理できそう.

ニッチなキーボード設定

  • Linux 環境では,物理的には日本語キーボードなのを US キーボードとして認識してもらって,たとえば全角半角キーでは ` が出るけど,なんかうまいこと変換/無変換キーは効く,みたいな状態になっている(無変換キーは日本語入力の toggle に使っている)
  • Windows 全体の設定としては,日本語入力 IME のオプションとしてキーボード配列を US にすることはできるが,変換・無変換キーなどは死んでしまう
  • これは上記の Keyboard Manager からIME Non-Convert (mode-change はうまくいかなかった)に割り当てたりしてうまくいった

ひとまず現時点でのメモはこんな感じか.しばらく忍耐が必要だが,そのあとは案外悪くはないです.

自転車の飾りにマスキングテープがいい話

日々の通いに自転車を使っている.自分の自転車は白くてフォルムもあまり特徴的ではないので,特にある程度混んだ駐輪スペースでは遠くからぱっと見分けるのが難しくなりがちだ.そこで,なにかしら色か柄をつけられたら良いと思った.選定の基準は,

  • 元の状態に戻すことがすぐに,あとに禍根を残さずできてほしい(本格的な塗装をしたりするほどの度胸はまだない)
  • 逆に耐久性はあまりなくても良い.フレームで擦れたるすることもない場所だから,物理的な負荷は少ないし,耐候性は多少あったほうが嬉しいが,必要に応じて更新すれば良い.
  • 簡単に扱えるとよい

度胸がないと書いたが塗装するにもスペースなどがあるわけではないから,テープの類が手軽だろう.ビニルテープは後がベタつきそう.そこでマスキングテープを試してみることにしたら良かった.

自転車のフレームの一部にマスキングテープをまきつけたところ
やや春っぽい色

彩りがつくと bottom-up な注意が使えることもあってか結構見分けが楽になり,気分を変えられる意味でも非常にいい感じだ.

試しに2週間あまりで剥がしてみたところ,簡単に剥がれて痕も残らず,べたべたもしなくて非常に良い感じ.あの便利なテープを,いつまでマスキングと呼びつつ,マスキングのために使うつもりもないのに買って使うのはなんだか冒涜的というかマスキングテープに悪い気もしなくもない.割とおすすめですが,あなたの自転車で大丈夫という保証は僕はできないので,材質などみながら試してみてください.


追記;その後さらに1ヶ月以上使っている.その中には駐輪中に雨に降られたこともあったが問題なく,季節の変化に応じて剥がして色を変えてみたがとくに苦労なく剥がれてくれるので,なかなか適正が高いといって良さそうだ.夏らしい色に変えられるの,なかなかよいですね.