スタパ齋藤のApple野郎

カメラのシューに装着できるMagSafe対応スマホホルダーで取材が超捗る!!!

 カメラ用品の老舗ことエツミから、「マグセーフ対応シューコネクター」という製品が発売された。カメラのシュー(フラッシュなどを取り付ける台座部)にセットする折りたたみ式のコネクターで、MagSafe対応iPhoneなどとカメラをマグネット吸着合体できる。

エツミ「マグセーフ対応シューコネクター」はMagSafe対応スマートフォンホルダーで、カメラのシューに装着できる。また台座部には1/4インチネジ穴があるので、三脚(の雲台)にセットすることもできる。メーカー価格5720円で、Amazonにて3960円で購入した。
折りたたみ式。シンプルな構造だ。
カメラにセットした様子。シュー部分のリング(ネジ)を回すことでガッチリと固定される。ヒンジ部分は硬めの設定で安定感がある。
iPhoneをMagSafe吸着させた。一般的なスマートフォンをMagSafe(吸着)対応させるためのスチールリング(粘着貼付式)が付属するので、それを貼ったスマートフォンでも同様のことができる。

 うそ~ソレいいじゃーん! と思って買ったら使いやすかった、の、だ、が……ここまで読んで「は? なんに使うのソレ?」って思った方は少なくないかも。

 ちなみにこの製品のパッケージには「カメラ+スマホの同時撮影に最適!」と書いてある、の、だ、が……「ていうかどっちかで撮ればよくない?」「同時撮影なんていつするの?」と思った方は少なくないかも。

 iPhoneとカメラを接続して、iPhoneからカメラをコントロールするとき、カメラだけ持てばソレができるので便利かもしれない。首からカメラを提げたカメラが、iPhoneホルダーにもなるので、旅行時に便利かもしれない。

 そして俺の場合、「このMagSafeグッズがあれば取材が便利化する!」と思ったのだ。そう思って擬似取材的に使ってみたら、「よっしゃコレはイイ!」と感じた。

 ちなみに、MagSafe対応端末をカメラのシューに装着するアダプターは、けっこう前からあった。だが、ゴツめのものが多く携帯しにくかった。その点、エツミ「マグセーフ対応シューコネクター」は重さがわずか42gでありコンパクトに折りたためるのがナイスだ。

重さは42gしかなく、折りたためるのでポケットやバッグに違和感なく入れられる。

取材時の動画撮影に役立つ……ハズ!

 最近は取材モノの記事をあまり書かなくなった俺なんだが、以前はそういう記事もけっこう手掛けた。そしてそのときによくやっていたのが、「(相手に許諾を得て)取材時の様子を丸ごと動画で撮る」ということ。

着座しての取材時にとった方法。取材相手をビデオカメラで撮って身振り手振り音声を全部記録。メモ書きをあまり多く取らずに済み、取材自体に集中できて便利であった。
その後はカメラも小型化。取材相手にあまり違和感を抱かせずに「取材の丸ごと撮影」ができた。
ちなみにこの小型ビデオカメラはキヤノン「iVIS mini」。2013年発売の製品である。

 その後、使うビデオカメラはGoProなどより小型のものに。そして、「こうしたらよくない?」と思って、小型ビデオカメラをスチルカメラのシューにセットして取材をしてみた。展示会などで展示物をスチルカメラで撮りつつ、合間合間の担当者による説明などは丸ごと動画として残す、というスタイルだ。

 それをやってみたら、と~っても便利で効率的。メモ取りとかほとんど不要。必要な製品写真やパネルなどはスチルカメラで撮って、担当者による説明等々はぜーんぶ動画で撮る。結果、あまり労することなく、帰宅後に効率良く記事を構成しつつ、正確な事実確認を行えるようになった。

 で、エツミ「マグセーフ対応シューコネクター」を使うと、スチルカメラとMagSafe対応スマートフォンだけで済む。最近のスマートフォンはみんな超広角で動画撮れたりするから、とても便利な取材キットになる……ハズ!

取材時の音声録音・AI文字起に役立つ……ハズ!

 AI連携ボイスレコーダー「PLAUD NOTE」という製品を使ってみたら、取材時に録音した会話などを、AIが文字起こし~議事録化までしてくれて超絶便利だった。↓こんなハードウェア。

ガンメタルのプレートがPLAUD NOTE本体。超薄ボイスレコーダーで、録音した会話はアプリでAI文字起こし・AI議事録作成ができる。MagSafe対応でMagSafe対応スマートフォンの背面にマグネット吸着させて通話を録音することもできる。

 で、エツミ「マグセーフ対応シューコネクター」を使ってスチルカメラにiPhoneをマグネット吸着。そしてiPhoneをボイスレコーダーとして使えば、会話主体の取材が捗るかな~、と。

 ちなみに前述のPLAUD NOTE(のアプリ)はiPhoneで録音した音声を読み込んでも、AI文字起こし・AI議事録作成ができる。なので、iPhoneで音声だけ録るのもバッテリー持続時間やメモリ容量を考えるとアリだとは思うが、取材を丸ごと動画で撮ってしまい、動画から音声のみ書き出すアプリを使い、その音声をAI処理してもいいかもしれない。

やっぱりスチルカメラの上にiPhoneをMagSafe吸着させて取材とかすると非常にイイんじゃないかと思う。なお、エツミ「マグセーフ対応シューコネクター」はけっこう上に伸びるタイプなので、スチルカメラがiPhone動画に写り込まないようにするのも容易だ。
エツミ「マグセーフ対応シューコネクター」をシューの上でたたんだ様子。接眼してスチル撮影できなくなる。
接眼する場合は、エツミ「マグセーフ対応シューコネクター」を上方向に立てつつ半分程度たたむといいかもしれない。

 取材時に動画を撮るにしても音声を録るにしても、やっぱりエツミ「マグセーフ対応シューコネクター」とMagSafe対応スマートフォンが役立つ……ハズ! 荷物や使うモノを減らしてスマートな取材ができる……ハズ! とか思った次第である。

 あっ! これ! iPhoneスタンドにもなった!

エツミ「マグセーフ対応シューコネクター」の携行は、iPhoneにMagSafe吸着させっぱなしでもいいかな? と思ったところで気付いた。
iPhoneスタンドにもなった!
横置きもできた!

 ちなみに、エツミ「マグセーフ対応シューコネクター」のマグネット吸着力は強力な部類。裸のiPhoneもしっかり吸着し、磁石入りMagSafe対応ケースにもしっかり吸着するという感じだ。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。