今週のメルマガの前半部の紹介です。
先日、日テレに勤務するみのもんた氏の次男が窃盗容疑で逮捕されました。
犯罪行為で逮捕、しかも社名がでかでかと報道されるというお土産付きですから
5回懲戒解雇になってもお釣りがくるレベルなんですが、諭旨解雇という寛大な処分
に終わったそうです。この点からも、パパの並々ならぬ影響力がうかがえます。
入社自体も確実にコネでしょう。
それを受けて、週刊誌ではもんた氏に対するバッシングも盛り上がっています。
「いい年した息子の不祥事なんてオレには関係ないだろ!」と本人が言いたくなる
気持ちも分かりますが、いい年した息子の就職&処分に己の威光を使ったんだから
叩かれてもしょうがないですね。自業自得です。
ただ、世の人の反応を見ていると「コネ入社自体がけしからん」という声が意外に
多いことにちょっと驚いています。というのも、筆者個人としては、コネ入社は
採る側にとっても採られる側にとっても素晴らしい採用手段だと思っているためです。
実際、まともな会社で「コネ入社完全ゼロ」という会社はまずないでしょう。
(コネ使うまでもない会社はたくさんあるでしょうが)
というわけで、今回はコネ入社の素晴らしい世界について解説したいと思います。
これを読んだ上で、コネがあるという人は恥じることなくどんどん使いましょう。
またコネで入ったという人は胸を張って生きましょう。
実は意外に評判がいいコネ入社
業種問わず、色々な企業の人事の人間に聞いてみると、実はコネ入社というのは
意外に評判がいいものです。筆者自身、これまで色々な会社のコネ入社者に
会ってきましたが、こんなのよく採ってもらえたなレベルの人材にはこれまで一度も
会ったことがありません。
理由は以下の3点です。
1.なんだかんだ言って優秀である
はっきり言うと、コネ入社を頼んでくるような人はそれなりの企業の社長であったり、
創業者だったり、大物政治家だったりするわけで、その子供は私立の名門校出身
なわけです(筆者の感覚でいうと慶應が圧倒的に多く、なぜか早稲田は少ない)。
だから、もうその時点で、十分選考のプロセスには入ってこれる人材なわけですね。
「でもエスカレーター式の付属から上がってきてるバカがいるだろう」という指摘も
あります。確かに、そういう名家の子弟には全然お勉強のできない人も一定確率で
混じっていますが、じゃあそういう人が全然使い物にならない人材かというとそんなこと
はなく、バカはバカなりに人並み以上の人脈やコミュニケーション能力を持ち、
育ちの良さからくる一種のセンスのようなものに溢れているものです。
2.しこしこ面接するよりよっぽど豊富な事前情報が手に入る
そして、コネ入社者については、採用前から豊富な情報が入手できます。
学歴や出身といった一般的な情報はもちろん、人間性から家族構成、なぜうちを志望
するのかといった本音まで、普通の面接では聞き出せない or 聞いちゃいけない点まで
ばっちり仲介者から流れてくるわけです。これははっきり言って美味しいですね。
たまに「コネ入社者が最終面接に飛び入りで参戦してきた」的な話を聞きますが、
逆に言うと、コネ持ち人間については既に必要情報がばっちり揃っているので
それ以前の面接をやる必要が無いわけです。
3.コネ入社者は逃げない、そして頑張る
そして、企業から見たコネ入社者の最大のメリットがこれです。
まず、当たり前の話ですけど、コネ入社者は何があっても内定辞退しません。
「このことは娘には黙ってやって欲しいから穏便に進めてやってくれ」といって娘の受ける
会社受ける会社全てに電話かけまくってコネ入社なのに辞退頻発させるという大物政治家
なんかもいましたが、普通はコネで頼む→絶対逃げないわけです。
これは特に数合わせをしなきゃならん人事にとってはありがたい話ですね。
くわえて、コネ入社者は、自分を押しこんでくれた仲介者への義理もしょいこんで働く
わけです。「仕事がつまんないから」と言って3年で辞めたり「やっぱり外資でしょ」とか
言って転職したりするハードルが一般社員より高い人が相対的に多いわけです。
若手の人材流出に悩む日本企業にとって、これは捨てがたい魅力ですね。
まとめると、コネ入社=そこそこ優秀で、事前情報が豊富にそろっていて、いろんなしがらみ
があって辞めにくい人材というわけです。そう考えると、企業がコネ入社者に対して
まんざらでもない理由がわかるでしょう。
以降、
コネ入社者をdisるのも人事の大事なお仕事
とはいえ、あまり褒められないコネ入社もある
なぜ、日本人はコネ入社に後ろめたさを感じるのか
※詳細はメルマガにて(ビジスパ・夜間飛行・BLOGOS)
Q:「×2になりそうな雲行きなんですが、社内的にまずいもんでしょうか?」
→A:「まずくはないと思いますけどね。さすがに×3とかになると何かあるかも……」
Q:「面接で高級ブランド物スーツを着ていくとまずいですか?」
→A:「全然問題ないです。でも吊るしのブランド品にお金はかけない方がいいかも」
+ショートショート「もし社民党が“解雇特区”に移転したら」
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先日、日テレに勤務するみのもんた氏の次男が窃盗容疑で逮捕されました。
犯罪行為で逮捕、しかも社名がでかでかと報道されるというお土産付きですから
5回懲戒解雇になってもお釣りがくるレベルなんですが、諭旨解雇という寛大な処分
に終わったそうです。この点からも、パパの並々ならぬ影響力がうかがえます。
入社自体も確実にコネでしょう。
それを受けて、週刊誌ではもんた氏に対するバッシングも盛り上がっています。
「いい年した息子の不祥事なんてオレには関係ないだろ!」と本人が言いたくなる
気持ちも分かりますが、いい年した息子の就職&処分に己の威光を使ったんだから
叩かれてもしょうがないですね。自業自得です。
ただ、世の人の反応を見ていると「コネ入社自体がけしからん」という声が意外に
多いことにちょっと驚いています。というのも、筆者個人としては、コネ入社は
採る側にとっても採られる側にとっても素晴らしい採用手段だと思っているためです。
実際、まともな会社で「コネ入社完全ゼロ」という会社はまずないでしょう。
(コネ使うまでもない会社はたくさんあるでしょうが)
というわけで、今回はコネ入社の素晴らしい世界について解説したいと思います。
これを読んだ上で、コネがあるという人は恥じることなくどんどん使いましょう。
またコネで入ったという人は胸を張って生きましょう。
実は意外に評判がいいコネ入社
業種問わず、色々な企業の人事の人間に聞いてみると、実はコネ入社というのは
意外に評判がいいものです。筆者自身、これまで色々な会社のコネ入社者に
会ってきましたが、こんなのよく採ってもらえたなレベルの人材にはこれまで一度も
会ったことがありません。
理由は以下の3点です。
1.なんだかんだ言って優秀である
はっきり言うと、コネ入社を頼んでくるような人はそれなりの企業の社長であったり、
創業者だったり、大物政治家だったりするわけで、その子供は私立の名門校出身
なわけです(筆者の感覚でいうと慶應が圧倒的に多く、なぜか早稲田は少ない)。
だから、もうその時点で、十分選考のプロセスには入ってこれる人材なわけですね。
「でもエスカレーター式の付属から上がってきてるバカがいるだろう」という指摘も
あります。確かに、そういう名家の子弟には全然お勉強のできない人も一定確率で
混じっていますが、じゃあそういう人が全然使い物にならない人材かというとそんなこと
はなく、バカはバカなりに人並み以上の人脈やコミュニケーション能力を持ち、
育ちの良さからくる一種のセンスのようなものに溢れているものです。
2.しこしこ面接するよりよっぽど豊富な事前情報が手に入る
そして、コネ入社者については、採用前から豊富な情報が入手できます。
学歴や出身といった一般的な情報はもちろん、人間性から家族構成、なぜうちを志望
するのかといった本音まで、普通の面接では聞き出せない or 聞いちゃいけない点まで
ばっちり仲介者から流れてくるわけです。これははっきり言って美味しいですね。
たまに「コネ入社者が最終面接に飛び入りで参戦してきた」的な話を聞きますが、
逆に言うと、コネ持ち人間については既に必要情報がばっちり揃っているので
それ以前の面接をやる必要が無いわけです。
3.コネ入社者は逃げない、そして頑張る
そして、企業から見たコネ入社者の最大のメリットがこれです。
まず、当たり前の話ですけど、コネ入社者は何があっても内定辞退しません。
「このことは娘には黙ってやって欲しいから穏便に進めてやってくれ」といって娘の受ける
会社受ける会社全てに電話かけまくってコネ入社なのに辞退頻発させるという大物政治家
なんかもいましたが、普通はコネで頼む→絶対逃げないわけです。
これは特に数合わせをしなきゃならん人事にとってはありがたい話ですね。
くわえて、コネ入社者は、自分を押しこんでくれた仲介者への義理もしょいこんで働く
わけです。「仕事がつまんないから」と言って3年で辞めたり「やっぱり外資でしょ」とか
言って転職したりするハードルが一般社員より高い人が相対的に多いわけです。
若手の人材流出に悩む日本企業にとって、これは捨てがたい魅力ですね。
まとめると、コネ入社=そこそこ優秀で、事前情報が豊富にそろっていて、いろんなしがらみ
があって辞めにくい人材というわけです。そう考えると、企業がコネ入社者に対して
まんざらでもない理由がわかるでしょう。
以降、
コネ入社者をdisるのも人事の大事なお仕事
とはいえ、あまり褒められないコネ入社もある
なぜ、日本人はコネ入社に後ろめたさを感じるのか
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Q:「×2になりそうな雲行きなんですが、社内的にまずいもんでしょうか?」
→A:「まずくはないと思いますけどね。さすがに×3とかになると何かあるかも……」
Q:「面接で高級ブランド物スーツを着ていくとまずいですか?」
→A:「全然問題ないです。でも吊るしのブランド品にお金はかけない方がいいかも」
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