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訪韓観光客1千万人誘致へ 日本人など事前の渡航許可申請が不要に

記事一覧 2023.03.29 15:39

【世宗聯合ニュース】韓国政府は29日に確定した内需活性化対策で、年間1000万人の外国人観光客誘致を目標に掲げた。一時的な措置として日本をはじめとする22カ国・地域からの訪韓客が電子旅行許可制度(K―ETA)の手続きをしなくても入国できるようにし、査証(ビザ)制度も改善する。外国人の関心が高いK―POPや韓国料理、医療・美容、ショッピングでは年間を通じて大規模なイベントを開催し、さまざまな見どころと楽しみ方、体験を提供する。  

仁川国際空港の免税店(資料写真)=(聯合ニュース)

仁川国際空港の免税店(資料写真)=(聯合ニュース)

◇K―ETAを免除 ビザ無し乗り継ぎ再開へ

 K―ETAは韓国とビザ相互免除協定を結んでいるかビザ無しでの入国を認めている110カ国・地域が対象で、観光・イベント参加目的で韓国を訪問する際に事前に申請する必要がある。このうち入国者数が多く、かつ入国拒否率の低い日本や台湾、香港、シンガポール、マカオ、米国、カナダ、英国など22カ国・地域には来年末まで、K―ETAの適用を免除する。事前に許可を得ることなく訪問できるようになる。

 新型コロナウイルス禍で停止していた乗り継ぎ客に対するビザ免除も早ければ今年5月に再開する。欧州や米国、中国などからの乗り継ぎ客の韓国滞在の制約が緩和される。ベトナムとフィリピン、インドネシアからの3人以上の団体観光客に対しては1年間、電子ビザの発給要件を緩和する。

 高所得または富裕層の外国人が韓国で所得が無くても1~2年滞在できる「デジタルノマドビザ」と、青少年を対象にした「Kカルチャー研修ビザ」を新設する。

 電子ビザ発給までの期間は現在の7日から1~2日に短縮する。

 また、全ての入国者に適用してきた旅行者携帯品申告書の提出義務は5月1日に廃止する。当初の計画から2カ月前倒しした。申告の必要がない入国者は申告書を作成・提出する必要がなくなる。

◇K―POP公演や免税品セールイベントなど続々

 外国人に韓国観光を満喫してもらうための方策も提示した。

 今年は秋にかけ、主要地域で大規模K―POPコンサートと関連イベントを切れ目なく開催する。4月のソウルフェスタ(ソウル)、5月のドリームコンサート(釜山)、6月のロッテ免税店ファミリーコンサート(ソウル)、8月のセマングムK―POPコンサート(全羅北道)などを予定している。

 人気グループBTS(防弾少年団)が出演したバラエティー番組のロケ地を訪ねるといった、韓流を絡めた観光コースも開発する。ソウル・大学路は「韓国のブロードウェイ」を目指し、フェスティバル開催と観光商品開発に取り組む。

 ショッピング分野では、5月に全国の免税店が参加する「デューティーフリーフェスタ」を開催し最大20%引きセールを行う。オンラインでの免税品販売も拡大する。

 仁川国際空港がある仁川・永宗島にはカジノを含む複合リゾートを造成し、購入実績に応じて特典を提供する。

 韓国グルメを紹介するイベントも複数開催する計画だ。

 医療・美容では地域ごとに診療科目とターゲット国を絞り、医療ツーリズムのパッケージ化を図る。また、韓方(韓国の伝統医学)など韓国固有の分野に特化したプログラムを増やしていく。ソウル・明洞で運営しているKビューティー広報館を他のエリアにも設置し、中小・中堅企業の製品を紹介する計画だ。 

昨年のソウルフェスタ(ソウル市提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

昨年のソウルフェスタ(ソウル市提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

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