韓国大学 コウノトリ焼却処理で日本大使館に抗議
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2015.12.23 14:52
【清州聯合ニュース】韓国教員大生態研究院は23日、韓国から日本に飛来後に死んだコウノトリの死骸が焼却処分されたことを確認し、在韓日本大使館に文書を送り抗議したと伝えた。
同院は文書で「コウノトリは日本でも特別天然記念物に指定され保護されているにもかかわらず、沖永良部空港(鹿児島県)は当局に通知することなく任意で焼却処理した」と批判した。
また、日本の文化財保護法に違反していないかどうかを検討し、結果を伝えるよう求めた。
韓国でも天然記念物に指定されているコウノトリは、厳重に保護されている。日本に飛来したコウノトリの死骸を焼却した場合、韓国の法律にも抵触する。
韓国の文化財保護法第99条によると、コウノトリ(死骸を含む)を発見し関係機関に通知せず焼却した場合、5年以下の懲役または5000万ウォン(約500万円)以下の罰金が科される。
同院はこれとは別に沖永良部空港でコウノトリが航空機に衝突した際にできた機体の傷、コウノトリがつけていた衛星利用測位システム(GPS)、脚にはめていた認識票、目撃者の証言など資料の提供を求めた。
9月に韓国西部の忠清南道・礼山で放鳥されたコウノトリは、先月24日まで南西部の全羅南道で生息していたが、25日に沖永良部島に飛来した。ノンストップで1077キロを飛行したことになり、関心を集めていた。
しかし、26日にGPSからの信号が途絶え、先週になって同空港に着陸しようとしていた飛行機の気流に巻き込まれ死んだことが分かった。
同院はコウノトリが焼却処理されたことを日本メディアの報道で確認した。