AIに真っ先に仕事が奪われそうな人の身なりはこんな感じか（ADArt00090によるPixabayからの画像）

高報酬者から仕事が奪われ始めた

　2025年も終盤に差し掛かったいま、世界中のオフィス街で静かなパニックが広がっています。

　米オープンAIの生成AI「GPT-5」が登場して以降、知的エリートたちがかつて持っていた自分の仕事はAIには奪われないという自信が音を立てて崩れ始めたからです。

　法務、会計、研究、マーケティング、コンサルティング・・・。いずれも社会の中核を担ってきたホワイトカラー職です。

　ところがその現場で、AIが人間よりも速く、正確に、安価に仕事をこなすようになりました。

　私たちはこれまでAIは単純労働を奪うと信じてきました。しかし2025年、現実に起きているのはその逆です。

　AIが真っ先にのみ込みつつあるのは、むしろ高学歴・高報酬の知的労働者たちなのです。

　この記事では、GPT-5がもたらしたこの逆転現象を掘り下げます。

　長らくAIの影響は、ライン作業や配送などの単純労働に限られると考えられてきました。創造的で、高度な教育を受けた職種は安全だと言われてきました。

　しかし今、その神話が崩壊しています。

　GPT-5は、単なる言語モデルを超え、人間の知的思考のプロセスそのものを再現し始めました。

　弁護士が行う契約書チェック、公認会計士の財務分析、研究者の論文レビュー、戦略コンサルタントの提案書作成。これらすべてを、GPT-5は数分でこなすことができます。