サイバートラストは、IoT環境においてセキュアな環境を実現する電子認証サービス「セキュアIoTプラットフォーム」の提供を開始する。年内にも、実証プロジェクトで構築したシステムをベースにトライアルキットの提供を開始する予定であり、具体的な案件をもとにした普及活動を開始する。2年後には1億台以上のIoTデバイスが活用するプラットフォームにすることを目指すという。
サイバートラストは、ソフトバンク・テクノロジーの子会社で、Sure ServerなどによるSSLサーバ証明書や、クライアントデバイスを対象にした端末認証サービス、Cybertrust Management PKIによるマネージドPKIサービスを提供。日本初の商用電子認証センターを開設した企業としても知られる。VPN端末認証における導入実績は160万台に達し、国内ナンバーワンの実績を持つ。
新たに提供する「セキュアIoTプラットフォーム」は、電子署名法とWeb Trustに準拠した国内データーセンターを活用する公開鍵基盤(PKI)により、リアルタイムでIoTデバイスの認証、署名、電子証明書の発行および失効を行うことができる。「いつ」、「どこで」、「何が」、「誰が」といった多角的な認証を可能にすることで、真正性や暗号化による機密性の確保、電子署名による改ざん防止などを実現。なりすましや改ざんから保護された各種IoTデバイスによるIoTプラットフォームを、一括したシステム基盤として提供することができる。
「セキュアIoTプラットフォーム」
さらに、電子証明書の発行から、デバイスへの組み込み、いつ、どこで、何がといった認証情報の管理、電子証明書の失効、デバイスの廃棄に至る、デバイスのライフサイクルに応じた管理を行えるようにするためのコンサルティングサービスを提供。情報セキュリティ要件を満たすIoTサービスを、低コストで、短期間に構築できることを支援する。
サイバートラスト マーケティング本部 本部長 佐々木憲二氏は、「当社が長年に渡って提供してきた、高い実績を持つPKIならではの効率性や効果を活用できる」とする。