Hewlett Packard Enterprise(HPE)は米国時間8月30日、同社のアナリティクスソフトウェア「Vertica」の最新バージョンをリリースした。また、機械学習プラットフォームである「Haven OnDemand」にも新機能を追加した。
Verticaは行やフィールドなどを持つ構造化データのアナリティクスに特化したソフトウェアだ。今回リリースされた最新バージョン「Vertica 8」(コードネーム「Frontloader」)では、統一アーキテクチャとデータベース内アナリティクス機能が導入された。
HPEによれば、Vertica 8はオンプレミス、プライベート、パブリックの各クラウドや、Hadoopのデータレイクなど、分散している複数の情報サイロに存在するデータからインテリジェンスを抽出できるように設計されている。
Verticaのデータベース内機械学習アルゴリズムを使用すれば、Vertica内で直接Rベースの機械学習モデルを作成して、展開することができる。Vertica 8はまた、「Amazon Web Services」と「Microsoft Azure」の両方に最適化されており、「Amazon S3」のデータに対するアクセスもサポートされている。
さらにHPEは、Vertica 8のデータ移動とオーケストレーションの処理を改善したことにより、数十万カラム規模のデータの読み込みが、従来比で700%高速化されたと述べている。
HPEは同時に、先進的な機械学習APIを提供するクラウドプラットフォーム「Haven OnDemand」の新たなコンポーネントである、「Haven OnDemand Combinations」の発表も行った。
HPEによれば、このコンポーネントの特長は、アプリに素早くインテリジェンス機能を追加できることだ。Haven OnDemand Combinationsには、あらかじめ一連のコグニティブサービスが用意されており、ドラッグアンドドロップインターフェースで簡単に複数の機械学習APIをつなぎ合わせて、そのコードを直接開発中のプロジェクトにコピーアンドペーストできるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。