システムダウンやバグの多いリリースなど、ITプロフェッショナルやマネージャーの仕事はストレスと無縁ではない。だが全体として、IT担当者は自分たちの仕事はストレスよりも満足の方が多いと感じており、満足度はますます高くなっているようだ。
これは、IT人材サービスTEKsystemsの調査で得られた結果だ。調査の結果は、ストレスのレベルは適正だが、現在の役割と責任範囲に対する満足度レベルは下がったことを示している。
初級から中級レベルのITプロフェッショナルのうち、自分の仕事はこれまでのキャリアの中で「もっともストレスが多い」と回答した人は14%いた。これは2年前の30%から下がった格好だ。同様に、上級レベルのITプロフェッショナルの18%は現在の仕事にストレスが多いと感じているが、こちらも2014年の32%から減少している。
それでも多くがIT職を選ぶと回答しているが、自分のキャリアの中で「もっとも満足が高い」と考えている人は半分を下回った。初級から中級と上級のシニアレベルとの間に相違も見られた。初級から中級のプロフェッショナルの場合、満足度は2014年の39%から2016年は48%に上がったが、シニアレベルでは42%から38%に下がっている。
何が起こっているのか?TEKsystemsのリサーチマネージャーJason Hayman氏が仮説を立てている。ストレスレベルの低下は、エンタープライズ技術のコンシューマー化が進んだことや仕事の負荷が減ったことの結果だという。「ITは中核のITプログラムのメンテナンスにフォーカスしており、適切な人員レベルや新しいLOB向けITプログラムの分散化、アウトソース、BYODといった全体のトレンドが、作業負荷のレベルを適切な状態にすることにつながっている」とHayman氏は指摘している。
他の要素もありそうだ。ビジネス側がハイテクに精通してきており、自分たちの問題を解決したり、機会を追求するにあたってこれまでよりもIT主導のアプローチに関心を示している。ITプロフェッショナルの仕事も進化しており、ビジネスの知識が求められている。ITプロフェッショナルはこれまでよりも高レベルの懸念に対応しており、ビジネス側のコンサルタントとしての役割をとることもある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。