休暇中、受信トレイはプロモーションや注文確認、追跡情報などで埋め尽くされる。大量のメールが届くと、悪意のある人物がユーザーから金銭をだまし取りやすくなる一方、メールプロバイダーがユーザーを保護することは難しくなる。
世界最大のメールプロバイダーであるGoogleは「『Gmail』ではユーザーの安全を守るために多額の投資をしており、受信トレイに届くスパム、フィッシング、マルウェアをブロックしている」と説明する。同社はこうした取り組みに加え、ユーザーに対して詐欺に注意し、スパムやフィッシングなどの疑わしいメールを報告するよう促している。メールを開き、3つの点が縦に並ぶメニューをクリックすると、報告オプションが表示される。
David Grober氏によるスクリーンショット/ZDNET
Googleは、ホリデーシーズンに多発する3つの詐欺として「架空請求」「有名人なりすまし詐欺」「恐喝」を挙げる。
架空請求では、詐欺師がユーザーに偽の請求書を送付し、ユーザーが支払うべき金銭があると言い張る。ユーザーが電話で異議を申し立てることをもくろみ、電話がつながると、詐欺師はユーザーに金銭を支払うよう丸め込む。新しい手口ではないが、ホリデーシーズンによく見られる。
Googleによると、最近多く報告されているのは有名人なりすまし詐欺で、その名の通り、有名人の画像や肖像を用いてユーザーを騙し、思い通りの行動を取らせる。例えば、有名人本人がメッセージを送ってきたり、特定の製品を勧めたりしているように見せかける。
恐喝では、住所や所在地といったユーザーの個人情報を入手し、要求額を支払わなければその情報を公開したり、身体的危害を加えたりすると脅迫する。
こうした詐欺被害に遭わないよう、Googleはユーザーに以下のことを推奨している。
- 冷静になる。多くの詐欺では、緊急性の高い表現を使い、ユーザーを動揺させて行動を促す
- メールに記載されている情報を再度確認する
- 送金や個人情報の共有は保留する
- ほかのユーザーのことも助けるため、詐欺を報告する
提供:Google/ZDNET
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。