Second Life 新世界的ものづくりのススメ--その1:メーカー社員、ある昼過ぎのこと - (page 4)

大槻透世二(デジタルハリウッド大学院)

2007-02-15 15:00

 Second Lifeのすべてのコンテンツは、ユーザーによって創り出された世界であり、いくつものグループがテーマをもってアイランドを設計/プロデュースしている。2006年には、米国で、IBM、TOYOTA、NISSANを含む多くの企業が支店を持ち、この世界に参入している。日本でも2006年末以降、デジタルハリウッドを始め、電通、アドブレインなどが相次いで参入を発表し、支援サービスが活発に展開されている。

リンデンラボのホームページ Second Lifeは、米国カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置くベンチャー企業である「Linden Lab」が提供している。

 Second Lifeを提供しているLinden LabのCEO、Philip Rosedale氏は、動画再生プレーヤー「Real Player」を提供するReal Networksの元最高技術責任者(CTO)であり、Second Lifeのボードメンバー、投資家達もそうそうたる面々が揃っている。投資家としては、Amazon.com創業者のJeff Bezos氏、そしてLotus Development設立者のMitch Kapor氏がいる。

 この3次元インターネットサービスは、無料アカウント(2007年2月時点で360万人)、または月額9ドルの有料アカウント(2007年1月時点で5万人)どちらでも開設可能。3次元仮想空間の世界を見るには無料のビューワーをダウンロードし、無料アカウントで入れば、すべて無料で楽しむことができる。

(第2回へつづく……)

大槻透世二氏
大槻透世二デジタルハリウッド大学院
次世代インターフェース研究室 研究員
Second Life研究室 研究員/プロデューサー
Linden社推薦 Second Lifeセミナー講師
サイバーアドベンチャーCEO

東北大学心理学専攻卒業。1年間のLA留学を経て、ソリッドレイ研究所でバーチャルリアリティのシステムインテグレーション、立体映像システム構築、HMDシステム構築などを経験。IT系コンサルティング会社を経て、デジタルハリウッド大学大学院コンテンツマネジメント修士課程修了(MCA)。その後、Linden Lab本社にてSecond Lifeカリキュラムのトレーニングを受ける。現在デジタルハリウッドにて「Second Life」セミナーを開催。また、バーチャルリアリティ、メタバース関連のシステム開発/プロデュースを行うサイバーアドベンチャーを設立し、そのCEO職に就いている。

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