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Second Life 新世界的ものづくりのススメ--その1:メーカー社員、ある昼過ぎのこと - (page 3)

大槻透世二(デジタルハリウッド大学院)

2007-02-15 15:00

本連載の流れ

 この連載の主人公は、あるメーカーの社員である。そして上司、その次には会社を動かすために小規模プロジェクトを立ち上げた一個人だ。ここで紹介するのは、“プロジェクトX”にも似たつらく喜びにあふれたステップである。彼の小さく始まったプロジェクトの芽が、この連載を参考にセカンドライフ内でのモノづくりを学び、大きく花開く過程をストーリー形式で紹介する。この連載を参考に、読者の方々にもクリエイターとして“バーチャルなものづくり”をマスターしていただければ幸いだ。

 主人公は、まずは自社ビルを作るようだ。そしてその中で必要とされる機能は、この連載、そして「Second Life内に建設された実際のシーネットネットワークスジャパンのオフィス」を3次元空間内で見て、手に入れることによってマスターできる仕組みになっている。連載中で解説される建物を実際にSecond Life内で確認し、パーツを無料で手に入れることによってSecond Lifeでの“ものづくり”をぜひマスターしてほしい。

Second Lifeとは?

 Second Lifeは、米国カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置くベンチャー企業である「Linden Lab(Philip Rosedale, CEO、社員140人)」が提供する3次元インターネットサービス。1999年に創業したこのベンチャー企業は、ベータ版のSecond Lifeを2002年11月にリリース。その後2003年6月より商用サービスをスタートした。当初1SIM(シム:シミュレータの略、島のひとつの単位)で始まったこのビジネスは、2007年1月時点で3800SIMを超えるまで拡大し、現在も急激にユーザーアカウント数を伸ばしている(2007年2月時点で360万人)。

セカンドライフのホームページ Second Lifeには、2007年2月時点ですでに360万人が居住している。

 バーチャルな島(SIM)をユーザーに販売し(購入時:SIMあたり2950ドル)、その税金(月額295ドル)というビジネスモデルで成り立つ。そしてユーザーからの意見や要望をすばやく取り入れるコミュニティマネジメントによって、ユーザーの支持を受けて発展してきた。代表的な次世代のWeb2.0企業といえるだろう。

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