Appleは、開発者は自分のアプリケーションに「Core Location」を組み込めるようになると発表した。具体的には、現在位置を追跡して道順を案内する機能などをアプリに搭載できるようになる。ただし、開発者は自分のアプリに、AppleとGoogleが開発した「Maps」アプリケーションを組み込むことはできない。Appleによると、これはライセンスの制限によるという。とはいえ、地図販売業者にとっては、iPhoneアプリの開発者に地図データを販売するチャンスが拡大することになる。
ピア・ツー・ピアネットワーキングとハードウェアとの通信携帯電話はもはや単体では存在しなくなる。Appleの「Bonjour」をバックエンド技術として開発された新しいシステムは、他のiPhoneやiPod touchとのデータのやり取りを可能にする。これにより、サードパーティーのサーバやWi-Fiの中央ハブに接続しなくても、多人数参加型ゲームで対戦したり、データファイルを交換したりできるようになる。この通信には、iPhoneに内蔵されたBluetoothアンテナが使用される。
Appleはまた、アクセサリメーカーが外部ハードウェアを制御できる範囲も広げている。これにより、iPhoneで将来、別売りアクセサリを使ってFM無線信号を受信することや、血圧計と通信して患者の血圧データの読み取りや機器操作といったことが可能になる、とForstall氏は説明した。これとよく似た例として、AppleがNikeと提携し、「iPod」で管理可能な「Nike+」ブランドのランニング用アクセサリを提供していることが挙げられる。この新システムは、DockコネクタとBluetoothの両方の接続に対応する。
この新しいコミュニケーションのデモンストレーションとして、Johnson & Johnsonのグループ企業であるLifeScanが血糖値を管理する糖尿病患者向けiPhoneアプリケーションを壇上で紹介した。このアプリケーションによってiPhoneはユーザーの血糖値レベルを読み取って、iPhone上およびLifeScanのサーバにデータを送信することで、その経過を監視することができる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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