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出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』

漢字

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字源

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  • 象形。人が立っている姿の側面を描いたもの。
金文 甲骨文字 金文 甲骨文字 金文 金文 簡帛文字 簡牘文字 奇字 小篆 流伝の古文字
西周 春秋時代 戦国時代 説文
(漢)
《六書通》
(明)

古典的字源

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  • 説文解字』によれば「人,天地之性最貴者也。此籀文,象臂脛之形 ― 人は、天地に生きる物のうち、もっとも高貴なもののこと。この籀文ちゅうぶん は腕とすねの形にかたどる」
    • 孝経』・『論衡』を含む多くの経書・思想書に「天地之性,人為貴」の句があり、「人間が最も尊い」という観念は漢代でも常識的なものであった。

意義

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  1. 人間

日本語

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教育漢字 (第1学年)

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名詞

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  1. ひと人類サル目ヒト科の動物。ホモ・サピエンスをさすことが殆ど。
    • 人は言葉を話すことが出来る。
  2. ひと他人別人
    • 君は人のことをいえる立場かね?
  3. ニンひと人柄
    • が悪い。
  4. 人々の略。
    • 都会のは冷たい。

接尾辞

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  1. (じん)なにかに属している人物
    • (例)フランス人、異星人、一般人、宇宙人、外国人、業界人、九州人、現地人、社会人、東京人、日本人
  2. (ひと)(漢文訓読)に属している人物。
    • (例)楚人(そひと)、秦人(しんひと)
  3. (びと)(聖書)国や地域に属している人物。
    • (例)ガリラヤ人、ペリシテ人
  4. (にん)なにかに携わっている人物。
    • (例)管理人、料理人、代理人、公証人、相続人、参考人、立会人

助数詞

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  1. ニン)人を数えるときの助数詞(漢語
    • 私のクラスには、27人のクラスメイトがいる。
  2. たり)人を数えるときの助数詞(和語

熟語

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漢文用例

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  • 無復洛城東 今還對落花風

[古人また無し 洛城の東 今人こんじんまた対す 落花の風]

年年歳歳花相似 歳歳年年不同

[年年歳歳 花あひ似たり 歳歳年年 人同じからず](『代悲白頭翁』/劉 希夷

― 古人は亡くなってしまい、二度と洛城の東に帰ってくることはない。今のひとが代わりに花を散らせる風に吹かれている。

― ゆく年くる年、花々はつねに姿を変えないが、くる年ゆく年、人々は移ろい変わっていく。

中国語

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*

名詞

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  1. ひと人間
  2. 他人
  3. 人手ひとで
  4. 人柄ひとがら
  5. からだ

熟語

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語源

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  • シュスラー は明確な語源は不明としている。比較的信憑性のある仮説として、次の2つを挙げる。[語源 1]
    • /*niŋ/(=こころ、精神)と同根語。
    • より蓋然性の高い説として、モン - クメール祖語(PMK)*ɲah、モン文語 ñah(=[性にかかわらず] 人々)、現代モン語 neə^ʔ(=通常のひとを示す指定子)などの関連語とする。
      1. Axel Schuessler, ABC Etymological Dictionary of old chinese, University of Hawaii Press, 2006, p.440

朝鮮語

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*

熟語

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ベトナム語

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*

名詞

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  1. (複合語で)ひと
  2. (哲学, 神話) (死ぬ運命にある)人間

文字情報

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U+4EBA, 人
CJK 統合漢字-4EBA

[U+4EB9]
CJK統合漢字
[U+4EBB]
文字コード (文字集合規格)
-
  • KS X 1001: 0x6C51
漢点字 六点漢字
字典掲載
康熙字典 91ページ, 1文字目
諸橋大漢和辞典 (修訂第2版) 344
新潮日本語漢字辞典 (2008) 185
角川大字源 (1992) 125
講談社新大字典 (1993) 281
大漢語林 (1992) 154
三星漢韓大辞典 (1988) 190ページ, 1文字目
漢語大字典 (1986-1989) 1巻, 101ページ, 10文字目