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たくさん

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』

日本語

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語源

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  • 「語源未詳」(三省堂:金田一「新明解国語辞典」(1979))

発音

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形容動詞・名詞

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たくさん いずれも当て字】

  1. 多い様。
    • ある日のこと、汽車が重い荷物や、たくさんな人間を乗せて過ぎていきましたときに、レールのある部分に傷がついたのであります。(小川未明「負傷した線路と月」)〔1925年〕[1]
    • 伝兵衛はその岩の上へあがって往って網を投げたが、その網にはたくさんな魚が入っていた。(田中貢太郎「亀の子を握ったまま」)〔1938年〕[2]
  2. 十分である様子。十分すぎる様子。それ以上は要らない様。うんざりなさま。
    • 「先生もうたくさんです。たくさんですよ。ご生ですからやめてください。これからもう先生のタクトなんかとりませんから。」(宮沢賢治「セロ弾きのゴーシュ」)〔1934年〕[3]

活用

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翻訳

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(語義1)

(語義2)

副詞

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たくさん いずれも当て字】

  1. 数多く。いっぱい

翻訳

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関連語

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  1. 青空文庫(2017年9月24日作成)(底本:「定本小川未明童話全集 4」講談社、1977年C第2刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001475/files/52986_62848.html 2020年3月2日参照。
  2. 青空文庫(2010年10月20日作成)(底本:「伝奇ノ匣6 田中貢太郎日本怪談事典」学研M文庫、学習研究社、2003年10月22日初版)https://www.aozora.gr.jp/cards/000154/files/45553_41062.html 2020年3月2日参照。
  3. 青空文庫(1999年7月23日公開 2008年10月25日修正)(底本:「新編 銀河鉄道の夜」新潮文庫、新潮社、1994年6月5日13刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/470_15407.html 2022年9月27日参照。