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syudou

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
syudouしゅどう
生誕 (1995-09-27) 1995年9月27日(29歳)[1][2]
日本の旗 日本 山梨県
出身地 日本の旗 日本 栃木県
学歴 大学卒業[注釈 1][1]
ジャンル
職業
担当楽器
活動期間 2012年 -
レーベル U&R Records
(2019年)
syudou商店
(2020年 - )
共同作業者
公式サイト syudou official web site
syudou
YouTube
チャンネル
活動期間 2011年 -
ジャンル
登録者数 84.6万人
総再生回数 396,424,516 回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2024年11月2日時点。
テンプレートを表示

syudou(しゅどう、1995年9月27日 - )は、日本シンガーソングライター音楽プロデューサーボカロP山梨県生まれ、栃木県育ち[3]

2021年現在はVOCALOID楽曲、本人歌唱楽曲の発表やセルフカバー[4][注釈 2]、ラジオ動画の投稿を多数行っている。代表曲に「うっせぇわ」「ビターチョコデコレーション」「コールボーイ」「キュートなカノジョ」「爆笑」など。

来歴・活動

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家族の影響で音楽を聴き始め、2012年からインターネット上でドラムの「演奏してみた」の動画投稿等の活動をはじめ、2012年後期にはボカロPとして活動を始めた[5]。syudouが音楽活動を始めた2012年の動画は削除されており[注釈 3]、現存する最古の楽曲はYouTubeでは2013年投稿の「ふなっしーの歌」[6] である。このせいか、ファンからは「ふなっしーの男」などと呼ばれる。ニコニコ動画では2015年投稿の「ガラクタ通り四番地」[7] である。2012年以前はニコニコ動画にてMAD動画を投稿していた[8]。2016年頃には他者の楽曲のカバーなどを行っていた時期もあった[9][注釈 4]。就職後も活動はそのまま続け、2018年1月に投稿した楽曲「邪魔」がヒットし、同年、syudou自身初となる楽曲提供をアイドルグループのじゅじゅに行った。その後も多くのヒット作を発表し、2019年には、syudou初のアルバム『最悪』を発売した。その後、2020年1月、会社を辞めて音楽家に転身した[3]。2021年1月からsyudou個人の企画であるラジオ動画「syudouの孤独なラジオ」を投稿、更新している。

2019年に投稿した楽曲「ビターチョコデコレーション」がヒットしてからは作詞、作曲者として楽曲提供を積極的に行うようになり、2020年10月に歌い手であるAdoに楽曲「うっせぇわ」を提供し、大きな反響を生んだ[10][11]。2021年になるとAdoだけでなく、作詞・作曲者であるsyudou自身も注目されることとなり、メディアで取り上げられることが多くなる[12]

2021年3月30日にsyudou初のオリジナル歌唱曲「へべれけジャンキー」が発表されたが[13]、syudouは自身のブログで「ボカロ活動を辞める気もさらさらありませんし、活動内容が大きく変わることもない」としている[14]。実際、ニコニコ動画では現在もボカロも投稿している。

2022年2月25日、syudou初となるライブ公演「狼煙」のティーザー動画がYouTubeにて公開された[15]。その後の同年4月29日に、ライブ名と同名の楽曲である「狼煙」が発表された。その後の5月3日にオンラインライブという形でPIA LIVE STREAMで配信がされた。ライブ配信終了後まもなく、3ヶ月後となる8月8日にsyudou初となる有観客でのライブ公演「加速」を中野サンプラザで行うと告知がなされた[16]。初ライブを中野サンプラザにした理由は、syudouは生まれは山梨県、育ちは栃木県で、故郷といえる場所が2箇所あり、両県を行き来する途中、新宿経由で中野駅をよく通過しており、その際に車両の窓から見えるのが中野サンプラザであったことや、学生時代にライブイベントでよく足を運んでいた会場であり、思い入れが深かったこと[17]、また、中野サンプラザが2023年7月2日をもって閉館することが決まり、閉館の前に思い入れのある中野サンプラザでライブをしてみたかったからだと語っている[18]

人物

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楽器等について学び始めたのは、中学校で吹奏楽部に入部したことがきっかけ。その後、ドラムの「演奏してみた」を動画サイトで公開するようになる。高校生時代にバンドを結成するもうまくいかず解散。その頃にDTMを開始した。作曲家を目指すようになったのは大学に入学したあたりから。パソコンやDAWを購入し、レコード会社にデモテープを送りながらボカロPとしての活動を本格的に始めるも当時は全く上手くいかず、そのまま就職する[5]。しかし、就職後も並行してボカロPとしての活動を続けていたところ、2019年に投稿した「ビターチョコデコレーション」が注目される。2020年、音楽関係だけで生活できるようになったことから務めていた会社退社[3]

ハチ(米津玄師)の大ファンであり、アルバムの解説配信でもそのことを語っている。またスマホゲーム「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」への提供曲「ジャックポットサッドガール」はハチの「砂の惑星」へのアンサーソングである[19]

お笑い好きであることを公言しており、芸人の粗品がsyudouの提供曲である「うっせぇわ」の替え歌カバーを公開し、そのときsyudouがそのことを取り上げ、両者はネット上で交流し、粗品がsyudouを指名する形で二人の対談インタビューが行われ、2021年3月31日に公開された[19]

楽曲の「爆笑」はある芸人のお笑い人生を描いたものとsyudou自身が発表しており、芸人のマヂカルラブリーはこの楽曲は自分達のお笑いの人生を描いているのではないかということを楽曲発表後のラジオで話し[20]、そのうえ、当楽曲の元になっている芸人はマヂカルラブリーではないかと考察がなされていたため、ネットを中心に当時、話題となった。約1年後となる2022年4月11日に公開された、syudouとマヂカルラブリーの野田クリスタルとの対談で、syudouは本楽曲をマヂカルラブリーを題材とした曲だと宣言した[21]

ディスコグラフィ

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syudouのディスコグラフィ
リリースリスト
スタジオ・アルバム 4
ミュージック・ビデオ 35
配信限定シングル 20
楽曲提供 18

特記がない限り、レーベルはsyudou商店。[22][23]

配信限定シングル

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配信 タイトル
2021年3月31日 へべれけジャンキー
2021年5月28日 爆笑
2021年7月7日 ギャンブル
2021年10月20日 取扱注意
2022年2月25日 たりねぇ
2022年4月29日 狼煙
2022年7月29日 いらないよ
2022年9月28日 アンチテーゼ貴様 -改-
2022年11月9日 インザバックルーム
2023年1月10日 笑うな!
2023年2月22日 クロックワークス / syudou × まふまふ
2023年3月30日 ギンギラギン
2023年5月31日 アタシ
2023年11月17日 やっちゃったわ
2024年2月21日 命綱
2024年4月2日 共闘 feat.RYOKI from BE:FIRST
2024年4月15日 リヴァーサル

アルバム

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オリジナル

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発売 タイトル 収録楽曲
1st 2023年6月28日 露骨
全14曲
  1. 狼煙
  2. 爆笑
  3. アタシ
  4. へべれけジャンキー
  5. アンチテーゼ貴様 -改-
  6. いらないよ
  7. 恥さらし
  8. ギンギラギン
  9. たりねぇ
  10. ギャンブル
  11. 笑うな!
  12. インザバックルーム
  13. 取扱注意
  14. 結局

セルフカバー

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発売 タイトル 収録楽曲
1st mini 2020年4月21日 其の場凌ぎEP
全6曲
  1. コールボーイ
  2. ビターチョコデコレーション
  3. 孤独の宗教
  4. フラミンゴ
  5. 灯火
  6. 笑え

ボーカロイド

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配信限定シングル

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配信 タイトル アルバム
2021年7月16日 キュートなカノジョ 未収録
2021年9月3日 カレシのジュード
2022年6月4日 デイバイデイズ
2023年8月9日 やっちゃったわね 『龍宮城』[24]
2024年1月28日 俺ゴーストタイプ 未収録

オリジナルアルバム

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発売 タイトル 収録楽曲
1st 2019年4月28日 最悪
全13曲
  1. アイソトープ
  2. 邪魔
  3. 馬鹿
  4. コールボーイ
  5. ビターチョコデコレーション
  6. ねこと文鳥
  7. フラミンゴ
  8. キャラバン
  9. 魔王
  10. 灯火
  11. 死生活
  12. 今日
  13. アンチテーゼ貴様
2nd 2020年11月25日 必死
全13曲
  1. アカシア
  2. 悪い人[注釈 5]
  3. 孤独の宗教[注釈 6]
  4. ボニータ
  5. キモい
  6. ワードワードワード[注釈 7]
  7. ゆらゆら
  8. いい国夢気分
  9. ジャックポットサッドガール
  10. 着火[注釈 8]
  11. 邪魔
  12. 馬鹿
  13. 必死

楽曲提供

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配信 タイトル アーティスト
2018年10月2日 Melian じゅじゅ
2020年2月3日 孤独の宗教 ゆきむら。
2020年5月13日 蜜ノ味 Rain Drops
2020年6月29日 真夜中コンツェルト VALIS
2020年7月15日 着火 いゔどっと
2020年10月14日 悪夢のララバイ 宮下遊
2020年10月23日 うっせぇわ Ado
2020年11月11日 悪い人 ななもり。
2020年12月25日 バットオンリーユー 超学生
2021年1月15日 アサルトラブ さとみ
2021年4月17日 最深 ACCAMER
2021年7月7日 荒波 となりの坂田。
2021年8月4日 ジャックポットサッドガール 25時、ナイトコードで。
2021年9月12日 原罪 じゅじゅ
2021年9月17日 自己採点 そらる
2022年1月28日 前進宣言 ROF-MAO
2022年3月9日 努力賞 ジャニーズWEST
2022年7月1日 SHOWレース Nexus-Cry
2022年8月7日 はこね DANCING TRIBE はこね男子

ミュージックビデオ

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以下の表は楽曲の動画を作成した人物と題名や年を表している。
公開 タイトル 映像作成
2016年 酔いどれ生娘 つそら
リストバンドベイビー
2017年 懺悔の季節
蒙昧地獄絵図
狂乱ピエロ
コールガール
私だけを見てて
純愛感染経路
アタシを愛しているのなら
2018年 邪魔 あまづ
馬鹿
フラミンゴ
死生活 壇上大空
2019年 ビターチョコデコレーション ヤスタツ
コールボーイ
ボニータ
ワードワードワード しきみ
2020年 孤独の宗教 ヤスタツ
着火 ligton
悪い人 ヤスタツ
ジャックポッドサッドガール りゅうせー
アサルトラブ mokoppe
2021年 キュートなカノジョ くろうめ
へべれけジャンキー ヤスタツ
爆笑 ヤスタツ、くろうめ
ギャンブル りゅうせー
カレシのジュード くろうめ
取扱注意 ヤスタツ
孤独毒毒 くろうめ
2022年 たりねぇ sakiyama
狼煙 ヤスタツ
デイバイデイズ くろうめ
いらないよ りゅうせー
アンチテーゼ貴様 -改- sakiyama
インザバックルーム ヤスタツ
2023年 笑うな! りゅうせー
クロックワークス mokoppe
ギンギラギン iga kitty、ヤスタツ
アタシ ヤスタツ、くろうめ
恥さらし sakiyama
やっちゃったわね くろうめ
やっちゃったわ ヤスタツ
2024年 俺ゴーストタイプ くろうめ
命綱 ヤスタツ、くろうめ
共闘 feat. RYOKI from BE:FIRST sakiyama
リヴァーサル りゅうせー

タイアップ

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曲名 タイアップ
ギャンブル テレビアニメ『月が導く異世界道中』第1期オープニングテーマ
インザバックルーム テレビアニメ『チェンソーマン』第5話エンディングテーマ
笑うな! テレビアニメ『クールドジ男子』第2クールオープニングテーマ
クロックワークス ゲーム『BLUE REFLECTION SUN/燦』タイアップソング
アタシ イベント『トーキョーディスカバリーシティ!冒険の旅に出かけよう』テーマソング
共闘 feat.RYOKI from BE:FIRST 2024年『TBS系列野球中継』テーマソング
リヴァーサル テレビアニメ『月が導く異世界道中』第2期オープニングテーマ
あいきるゆぅ テレビドラマ『ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!』オープニングテーマ
ワークアウト テレビアニメ『株式会社マジルミエ』エンディングテーマ

ライブ

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タイトル 日付 会場
syudou Online Live 2022「狼煙」 2022年5月3日 PIA LIVE STREAM
syudou Live 2022「加速」 2022年8月8日 中野サンプラザ
syudou Live 2023「我武者羅」 2023年4月8日 幕張イベントホール
syudou Live Tour 2023 「露骨」 2023年8月24日~8月31日
syudou Live 2024「新春決起集会」 2024年2月24日 LINE CUBE SHIBUYA
syudou Live Tour 2024 「溺愛」 2024年6月23日~7月7日
syudou Live 2024「激愛」 2024年11月23日 パシフィコ横浜 国立大ホール
syudou Live 2025「美学」 2025年5月31日 日本武道館

脚注

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注釈

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  1. ^ 本人は配信にて「大学は浪人せずに卒業している」と語っているが、どの大学かは不明。
  2. ^ 「ビターチョコデコレーション」のほかにも数曲をカバーしており、2020年4月にはセルフカバーアルバムを発表。
  3. ^ 最初に投稿されたのは「白い部屋、独り」という楽曲である。ほかにも同年に数曲投稿しているがそれらも削除されている。
  4. ^ 現在は全て削除されており、閲覧することはできない。
  5. ^ ななもり。すとぷり)提供楽曲。
  6. ^ ゆきむら。提供楽曲。
  7. ^ SEGA/maimai提供楽曲。
  8. ^ いうどっと提供楽曲。

出典

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  1. ^ a b 1stAlbum「最悪」全曲解説配信”. YouTube. 2020年3月16日閲覧。
  2. ^ syudou [@tikandame] (2019年9月27日). "誕生日です、今後もよろしく". X(旧Twitter)より2020年2月23日閲覧
  3. ^ a b c syudouの孤独なラジオ~自己紹介編~”. 2021年1月16時閲覧。
  4. ^ ビターチョコデコレーション/syudou(selfcover)”. YouTube. 2020年3月4日閲覧。
  5. ^ a b syudou 抜群の描写力と“らしさ”あるサウンドで描くダークな世界さ”. media.muevo.jp. 2020年3月27日閲覧。
  6. ^ ふなっしーの歌”. YouTube. 2020年3月27日閲覧。
  7. ^ ガラクタ通り四番地”. YouTube. 2020年3月27日閲覧。
  8. ^ 投稿動画”. ニコニコ動画. 2021年3月5日閲覧。
  9. ^ 一人遊び”. niconico. 2020年3月27日閲覧。
  10. ^ これぞ2021年型ヒット?! 「うっせえわ」と叫ぶAdoの衝撃”. 2020年3月5日閲覧。
  11. ^ “小学生以下にも流行のAdo『うっせぇわ』 連呼される親は困惑”. (2021年2月13日) 
  12. ^ syudou“ギャンブル”がテレビアニメ『月が導く異世界道中』OP主題歌に”. 2021年6月8日閲覧。
  13. ^ syudou初のオリジナル歌唱曲「へべれけジャンキー」配信”. 2021年4月1日閲覧。
  14. ^ 2021.3 ボトルアタッカー”. 2021年4月1日閲覧。
  15. ^ (日本語) syudou Online Live 2022「狼煙」Teaser, https://www.youtube.com/watch?v=jLIx_c-AUKI 2022年9月28日閲覧。 
  16. ^ syudou Live 2022「加速」開催決定”. 2022年9月28日閲覧。
  17. ^ syudou、 さらなる“加速”を予感させた初の有観客ライブ 孤独を脱した音楽活動への幸せ”. Real Sound. 2022年9月28日閲覧。
  18. ^ syudouが初の有観客ライブ完遂、満員の中野サンプラザで見せた大迫力のパフォーマンス”. 音楽ナタリー. 2022年9月28日閲覧。
  19. ^ a b 粗品「乱数調整のリバースシンデレラ」特集 粗品×syudou対談”. 2021年6月9日閲覧。
  20. ^ マヂカルラブリー syudou『爆笑』を語る”. 2021年6月9日閲覧。
  21. ^ 野田クリスタル × syudouが語り合う 「爆笑」とお笑い&音楽をめぐる二人の創作論”. 2022年4月11日閲覧。
  22. ^ syudouセルフカバーミニアルバム”. BOOTH. 2020年4月21日閲覧。
  23. ^ syudou [@tikandame] (2020年4月20日). "先程セルフカバーミニ アルバムがBOOTHにて販売開始致しました!チェックの程よろしくお願いします!". X(旧Twitter)より2020年4月21日閲覧
  24. ^ DREAMERS(Ayase、syudou、すりぃ、ツミキ)のアルバム。

外部リンク

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