コンテンツにスキップ

SENSE (アルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Mr.Children > SENSE
『SENSE』
Mr.Childrenスタジオ・アルバム
リリース
録音
ジャンル
時間
レーベル トイズファクトリー
プロデュース 小林武史
チャート最高順位
  • 週間1位(2週連続、オリコン[1]
  • 2010年12月度月間1位(オリコン)
  • 2010年度年間5位(オリコン)
  • 2011年1月度月間8位(オリコン)
  • 2011年度年間1位 (Billboard JAPAN Top Album Sales)
ゴールドディスク
  • トリプル・プラチナ(日本レコード協会
  • Mr.Children アルバム 年表
    SUPERMARKET FANTASY
    (2008年)
    SENSE
    (2010年)
    Mr.Children 2001-2005
    <micro>

    Mr.Children 2005-2010
    <macro>

    (2012年)
    EANコード
    EAN 4988061863412
    『SENSE』収録のシングル
    1. fanfare
      リリース: 2009年12月2日(デジタル・ダウンロード
    テンプレートを表示
    映像外部リンク
    ライブ映像
    「I」 (2011)
    「擬態」 (2011)
    「365日」 (2012)
    「365日」 (2017)
    「ロックンロールは生きている」 (2011)
    「ロックンロールは生きている」 (2011)
    「ハル」 (2019)

    SENSE』(センス)は、日本バンドMr.Childrenの16枚目のオリジナル・アルバム。2010年12月1日にトイズファクトリーより発売された[2]

    背景とリリース

    [編集]

    通常盤のみ1形態で発売。アリーナツアー『Mr.Children Tour 2011 SENSE』チケット先行抽選予約のためのシリアルナンバーが封入。アルバムのジャケットはザトウクジラがブリーチングしている写真で、アートワークは森本千絵率いるgoen°が担当。

    前作『SUPERMARKET FANTASY』から約2年ぶりとなるオリジナルアルバム。メジャーデビュー作の『EVERYTHING』以来となる全曲がCD初収録のアルバムで、前作以降、配信限定シングル『fanfare』やCMソングとなった「365日」など新曲の発表はあったものの、CDシングルの発売が1枚もない状態での発売だった。

    「一切の先入観なく音を受けとめて欲しい」というバンドの意思[3]から、発売日の2日前までタイトル・収録曲などは一切告知されず[4]、テレビや雑誌への出演といったプロモーション活動も一切行われなかった。

    アルバムのコンセプトは“Mr.ChildrenがMr.Childrenを超えること”であり[2]、前作『SUPERMARKET FANTASY』とは異なり「大衆に向けての意識が薄いのかもしれない」「より自分達(Mr.Childrenと小林武史の5人)の演奏の充実、グルーヴの充実っていうものに向かってた気がします」と桜井和寿は語っている[5]

    プロモーション用[注 1]として、アナログ盤「Mr.Children SENSE LIMITED "LP JACKET" EDITION」が限定100枚で存在する。

    チャート成績

    [編集]

    初週で50.2万枚を売り上げ、オリコンウィークリーチャート初登場首位を記録[6]。2週連続首位も達成した[7]ものの、オリジナルアルバムとしては9thアルバム『Q』以来6作品ぶりにミリオンに届かない結果となった。累計売上は78.4万枚。

    収録内容

    [編集]
    全作詞・作曲: 桜井和寿、全編曲: 小林武史 & Mr.Children、ストリングス・アレンジ: 小林武史 & 四家卯大。
    #タイトル作詞作曲・編曲 時間
    1.「I」桜井和寿桜井和寿 
    2.「擬態」桜井和寿桜井和寿 
    3.「HOWL」桜井和寿桜井和寿 
    4.「I'm talking about Lovin'」桜井和寿桜井和寿 
    5.365日桜井和寿桜井和寿 
    6.「ロックンロールは生きている」桜井和寿桜井和寿 
    7.「ロザリータ」桜井和寿桜井和寿ブラス・アレンジ: 小林武史 & 山本拓夫
    8.「蒼」桜井和寿桜井和寿 
    9.fanfare桜井和寿桜井和寿ブラス・アレンジ: 小林武史 & 山本拓夫
    10.「ハル」桜井和寿桜井和寿 
    11.「Prelude」桜井和寿桜井和寿 
    12.「Forever」桜井和寿桜井和寿 
    合計時間:

    楽曲解説

    [編集]
    1. I
      • 桜井和寿は、この曲と2曲目の「擬態」と6曲目の「ロックンロールは生きている」が出来たことがアルバム制作への自信に繋がったと語っている[3]
    2. 擬態
      • 本作のリード曲で、発売に先駆け11月29日よりラジオ限定でオンエアが解禁された。
      • 本作のCMで流された「トビウオニギタイ」というキーワードはこの曲の歌詞から採られたものである。“擬態”という言葉自体は、桜井が伊集院光ラジオ番組を聴いた際に印象に残った言葉だったという[8]
      • 桜井は「例えば『エソラ』がサウンドに寄せた歌詞なのだとしたら、『擬態』は文学に寄せて書いている」と語っている[9]
      • 元々はSalyuへの提供曲として書かれた楽曲であるが、桜井が「人に提供するのではなく、自分たちで歌いたいと思うようになった」ため、バンドのレパートリーとなった[10]。なお、Salyuにはこの曲の代わりに「青空」を提供している。
      • 後にベスト・アルバムMr.Children 2005-2010 <macro>』『Mr.Children 2003-2015 Thanksgiving 25』にも収録された。
    3. HOWL
    4. I'm talking about Lovin'
    5. 365日
    6. ロックンロールは生きている
      • 発売に先駆け11月18日よりラジオ限定でオンエアが解禁された[13]ほか、本作のCMでもわずかに使用されている。
    7. ロザリータ
      • 同年4月に行われたファンクラブ限定ライブで披露されていた楽曲[14]
    8. fanfare
      • 2nd配信限定シングル。
      • 本作唯一のシングル曲。表記はないが、ミックスし直されたアルバムバージョンとなっている[15]
    9. ハル
    10. Prelude
      • この曲の歌詞について桜井が「Mr.Childrenの音楽をすごく好きで聞いてきてくれた人にちょっとずつ『ちょっかい』出しながら書いてました」[16]と話すとおり、歌詞の中にMr.Childrenが過去に発表した曲名[注 2]や歌詞が登場する。
    11. Forever

    参加ミュージシャン

    [編集]

    テレビ出演

    [編集]

    前述のとおり発売当時はテレビ出演は行われなかったが、ベスト・アルバムMr.Children 2005-2010 <macro>』の発売のタイミングで本作の収録曲も披露された。

    番組名 日付 放送局 演奏曲
    ミュージックステーション[17] 2012年5月4日 テレビ朝日 Worlds end
    365日
    僕らの音楽[18] フジテレビ ニシエヒガシエ
    End of the day
    365日
    Music Lovers[18] 2012年5月6日 日本テレビ fanfare[注 3]
    祈り ~涙の軌道
    Music Lovers[18] 2012年5月13日 日本テレビ 擬態
    End of the day
    くるみ[注 4]
    クリスマスの約束2013[19][注 5] 2013年12月25日 TBS 365日
    その日が来るまで
    パノラマの街
    クリスマス・イブ
    ミュージックステーション スーパーライブ 2014[20] 2014年12月26日 テレビ朝日 365日
    足音 〜Be Strong

    ライブ映像作品

    [編集]
    曲名 作品名
    I Mr.Children Tour 2011 SENSE
    Mr.Children STADIUM TOUR 2011 SENSE -in the field-
    擬態 Mr.Children Tour 2011 SENSE
    Mr.Children STADIUM TOUR 2011 SENSE -in the field-
    Mr.Children [(an imitation) blood orange] Tour
    Mr.Children Stadium Tour 2015 未完
    Mr.Children Tour 2018-19 重力と呼吸
    HOWL Mr.Children Tour 2011 SENSE
    Mr.Children STADIUM TOUR 2011 SENSE -in the field-
    I'm talking about Lovin' Mr.Children Tour 2011 SENSE
    Mr.Children STADIUM TOUR 2011 SENSE -in the field-
    365日 Mr.Children DOME TOUR 2009 SUPERMARKET FANTASY IN TOKYO DOME
    Mr.Children Tour 2011 SENSE
    Mr.Children STADIUM TOUR 2011 SENSE -in the field-
    MR.CHILDREN TOUR POPSAURUS 2012
    Mr.Children DOME & STADIUM TOUR 2017 Thanksgiving 25[注 3]
    ロックンロールは生きている Mr.Children Tour 2011 SENSE
    Mr.Children STADIUM TOUR 2011 SENSE -in the field-
    MR.CHILDREN TOUR POPSAURUS 2012
    Mr.Children REFLECTION {Live & Film}[注 6]
    Mr.Children 30th Anniversary Tour 半世紀へのエントランス[注 7]
    ロザリータ Mr.Children Tour 2011 SENSE
    Mr.Children STADIUM TOUR 2011 SENSE -in the field-
    fanfare
    ハル Mr.Children STADIUM TOUR 2011 SENSE -in the field-
    Mr.Children Tour 2018-19 重力と呼吸
    Prelude Mr.Children Tour 2011 SENSE
    Mr.Children STADIUM TOUR 2011 SENSE -in the field-
    Mr.Children Dome Tour 2019 Against All GRAVITY
    Forever Mr.Children Tour 2011 SENSE

    SENSE PROJECT

    [編集]

    アルバムの情報解禁前には「SENSE PROJECT」というウェブサイトが設立されており、アルバム発売日前までは黒地に「SENSE」と書かれたものでクリックするとテレビ上で放映されていたCMの一部が流れたり、携帯電話が置いてある部屋が映し出され書いてある番号に電話をすると画面内に映っている携帯電話に着信が入る、など謎に包まれていた。情報が解禁されると黒地だった部分にこのアルバムのジャケットが映し出されるようになった。また、発売から約1年後にも、20周年に向けた取り組みとして行われた。

    2010.11.16
    • SENSE #01 illusion
    • SENSE #02 space
    • SENSE #03 mirror
    • SENSE #04 words
    • SENSE #05 voice
    2010.11.21
    • SENSE #06 action
    2011.10.21
    • SENSE #08
    • SENSE #13
    2011.10.24
    • SENSE #14
    2011.10.26
    • SENSE #07
    2011.11.13
    • SENSE #15
    2012.4.7
    • SENSE #16
    • SENSE #17
    • SENSE #18
    • SENSE #19
    • SENSE #20

    脚注

    [編集]

    注釈

    [編集]
    1. ^ 関係者に配られる音源。
    2. ^ 光の射す方へ」など。
    3. ^ a b キーを半音下げて演奏された。
    4. ^ 1番のみの放送で、キーを半音下げて演奏された。
    5. ^ 桜井がソロで出演し、小田和正と共に歌唱した。
    6. ^ 『Mr.Children TOUR 2015 REFLECTION』に収録。
    7. ^ 『Mr.Children 30th Anniversary Tour 半世紀へのエントランス - 2022.5.10 TOKYO DOME – 完全版』に収録。

    出典

    [編集]
    1. ^ SENSE | Mr.Children”. ORICON NEWS. 2020年4月19日閲覧。
    2. ^ a b Mr.Children新作「SENSE」詳細判明&レコ発ツアー決定”. 音楽ナタリー (2010年11月29日). 2020年9月17日閲覧。
    3. ^ a b Mr.Children Tour 2011 SENSE』パンフレット、2011年、6頁
    4. ^ a b ミスチル、発売2日前にニューアルバム『SENSE』の情報解禁”. ORICON NEWS (2010年11月29日). 2021年5月23日閲覧。
    5. ^ MUSICA』FACT、2015年1月号、26頁
    6. ^ ミスチル、2年ぶりアルバム貫禄首位 初週実売50万枚突破!”. ORICON NEWS (2010年12月7日). 2021年5月23日閲覧。
    7. ^ Mr.Children、2年ぶり新作がV2達成”. ORICON NEWS (2010年12月14日). 2021年5月23日閲覧。
    8. ^ 小貫信昭『Mr.Children 道標の歌』水鈴社、2020年、209頁
    9. ^ 小貫信昭『Mr.Children 道標の歌』水鈴社、2020年、210頁
    10. ^ 小貫信昭『Mr.Children 道標の歌』水鈴社、2020年、208頁
    11. ^ Mr.Childrenドームツアーにクリスマスイブ公演追加”. 音楽ナタリー (2009年11月10日). 2020年9月1日閲覧。
    12. ^ ミスチル、高橋一生出演CMに未完成の仮歌音源提供 ドコモと“25周年”コラボ”. ORICON NEWS (2017年7月10日). 2020年9月1日閲覧。
    13. ^ Mr.Children待望新曲ラジオOA開始、リリースは未定”. 音楽ナタリー (2010年11月18日). 2020年9月1日閲覧。
    14. ^ DVDMr.Children / Split The Difference』付属冊子、2010年
    15. ^ Mr.Children 2005-2010 <macro>』ライナーノーツ、2012年
    16. ^ 『Mr.Children Tour 2011 SENSE』パンフレット、2011年、10頁
    17. ^ 出演者ラインナップ | ミュージックステーション”. テレビ朝日. 2021年5月23日閲覧。
    18. ^ a b c ミスチル「僕ら」「Mラバ」計4回で名曲連発ライブ&トーク”. 音楽ナタリー (2012年5月1日). 2020年12月17日閲覧。
    19. ^ 小田和正「クリスマスの約束」今年もスペシャルコラボ実現”. 音楽ナタリー (2013年12月5日). 2021年3月11日閲覧。
    20. ^ X JAPANはスペシャルメドレー、明日「Mステ」SP全歌唱曲判明”. 音楽ナタリー (2014年12月25日). 2020年12月17日閲覧。

    外部リンク

    [編集]