電子科
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電子科(でんしか)は、電子機器の製作などの基本的な知識と技術を修得させる学科。工業科の専門科目のうち、「電気基礎」、「電子回路」「通信技術」などを中心に学習し情報技術者、通信技術者、回路設計技術者の育成を行う。工業高等学校では、電気科と併設または一体になっている場合が多い。
電波法や電気通信事業法に基づき、無線従事者、電気通信主任技術者、工事担任者の取得または国家試験の科目免除が得られることもある。
一年時は電気回路の直流分野や情報技術の基礎とする科目を勉強し、二年時から電気回路の交流分野やネットワーク技術、電子回路や通信技術を学習する。実習ではプログラミングや電子回路の作成、シーケンス制御などを行う。最終的に工事担任者の試験合格を目標としている学校が多い。
電気科に比べて強電分野・弱電分野・情報システム分野をまんべんなく履修する形態である。さらには電子制御の分野も履修する。
専門教科
[編集]以下のものは基本的な場合であり、各学校によって学習する教科や学年は一部異なる。
1年時
[編集]- 生産システム
- 情報技術基礎
- 工業技術基礎
2年時
[編集]- 生産システム
- 電子回路
- 電子情報技術
- 電子実習
3年時
[編集]- 電子回路
- 電子情報技術
- アセンブリ言語や上級的なプログラミングを学習する。
- 電子計測制御
- 通信技術
- 電子製図
- 電子実習
- 1年時及び2年時に学習したことを基にさらに発展的な内容を行う。
- 課題研究
- 小グループで工業に関するテーマをそれぞれ設定し、その課題の解決を図ることを目的とする。
- 資格取得に向けた学習を行う。
- 課題研究の成果を発表・展示する。