第9後方支援連隊
| 第9後方支援連隊 | |
|---|---|
| 創設 | 1990年（平成2年）3月26日 |
| 所属政体 |
 日本 |
| 所属組織 |
 陸上自衛隊 |
| 部隊編制単位 | 連隊 |
| 兵科 | 武器科、需品科、輸送科、衛生科 |
| 兵種/任務 | 後方支援 |
| 人員 | 約500名 |
| 所在地 | 青森県 八戸市 |
| 編成地 | 青森 |
| 上級単位 | 第9師団 |
| 担当地域 | 北東北 |
第9後方支援連隊（だいきゅうこうほうしえんれんたい、JGSDF 9th Logistic Support Regiment）は、青森県八戸市の八戸駐屯地に連隊本部が駐屯する第9師団隷下の後方支援部隊である。
概要
[編集]第9師団の各部隊に対し、補給、整備、回収、輸送及び衛生支援を行うことを主な任務とするほか[1]、災害派遣や民生協力、国際貢献活動も行っている。
連隊長は1等陸佐が充てられ、青森、弘前、岩手、八戸、秋田の5つの駐屯地にそれぞれ部隊が駐屯し、八戸駐屯地には連隊本部、本部付隊、第1整備大隊、補給隊が所在している[1]。
沿革
[編集]- 1990年（平成2年）3月26日：師団近代化への改編に伴い、第9武器隊・第9補給隊・第9衛生隊・第9輸送隊を統合して第9後方支援連隊が青森駐屯地において編成完結。
- 1994年（平成6年）3月28日：第309武器直接支援隊を武器隊に編入。
- 1995年（平成7年）1月：阪神・淡路大震災発生により、災害派遣出動。
- 1996年（平成8年）3月29日：師団司令部第4部長職が専任化され、連隊長との兼補が解除。武器隊を武器大隊に改編。
- 2008年（平成20年）6月：岩手・宮城内陸地震発生により、災害派遣出動。
- 2010年（平成22年）3月26日：第9師団の即応近代化師団への改編による連隊改編。
- 補給・整備組織を集約するため、武器大隊に師団隷下の諸部隊の整備部門を統合し、第1整備大隊、第2整備大隊に改編。
- 連隊本部及び付隊、補給隊が青森駐屯地から八戸駐屯地へ移駐。
- 2020年（令和2年）3月26日：第2整備大隊特科直接支援中隊（岩手駐屯地）が廃止。
- 2024年（令和6年）3月21日：第2整備大隊戦車直接支援中隊（岩手駐屯地）と第2整備大隊偵察直接支援小隊（弘前駐屯地）を統合し、第2整備大隊偵察戦闘直接支援隊へ改編[2]。
部隊編成（任務）
[編集]特記ないものは八戸駐屯地内に所在する。
- 第9後方支援連隊本部
- 第9後方支援連隊本部付隊「9後支-本」：連隊本部の支援、連隊の通信に関する業務を担任。
- 付隊本部
- 連隊本部班
- 通信小隊
- 第1整備大隊：第9師団師団隷下部隊に対する全般整備支援（衛生器材を除く）及び第2整備大隊直接支援部隊に対する増援を実施。
- 第1整備大隊本部
- 第1整備大隊本部付隊「9後支-1整-本」
- 火器車両整備中隊「9後支-1整-火車」
- 施設整備隊「9後支-1整-施」
- 通信電子整備隊「9後支-1整-通」（青森駐屯地）：第9通信大隊等を支援。
- 工作回収小隊
- 第2整備大隊：第9師団隷下の部隊に装備されている各種装備品（火器、車両、誘導武器、通信器材等）の整備及び回収を担任。
- 補給隊「9後支-補」：第9師団師団隷下部隊に対する糧食・需品・燃料・部品・水の補給、回収、入浴・洗濯業務を担任。
- 補給隊本部
- 補給隊本部付隊
- 需品補給小隊
- 部品補給小隊
- 業務小隊
- 輸送隊「9後支-輸」（青森駐屯地）：人員、補給品、車両等の輸送を担任し、第9師団隷下部隊を支援。
- 輸送隊本部
- 管理班
- 輸送小隊（Ａ）
- 輸送小隊（Ｂ）
- 衛生隊「9後支-衛」（青森駐屯地）：第9師団作戦地域での患者の治療・後送及び防疫を担任。平素は各種訓練及び衛生技術支援。
- 衛生隊本部
- 救急車小隊
- 治療隊
- 八戸自動車教習所「9後支-自教」
主要幹部
[編集]| 官職名 | 階級 | 氏名 | 補職発令日 | 前職 |
|---|---|---|---|---|
| 第9後方支援連隊長 | 1等陸佐 | 齋藤悠一 | 2024年8月1日 | 陸上自衛隊武器学校勤務 |
| 代 | 氏名 | 在職期間 | 前職 | 後職 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 伊藤俊治 | 1990年3月26日 - 1991年7月31日 | 第9師団司令部第4部長 | 陸上自衛隊需品補給処補給部長 |
| 2 | 藤田昭治 | 1991年8月1日 - 1992年6月15日 | 陸上幕僚監部教育訓練部教育課 企画班長 |
陸上幕僚監部監理部総務課 庶務室長 |
| 3 | 田上昭夫 | 1992年6月16日 - 1994年11月30日 | 陸上自衛隊化学学校教育部長 | 防衛研究所所員 |
| 4 | 木田秀人 | 1994年12月1日 - 1997年3月31日 | 第4陸曹教育隊長 | 防衛研究所主任研究官 |
| 5 | 木室喜壽 | 1997年4月1日 - 1999年7月31日 | 陸上自衛隊中央会計隊副隊長 | 陸上自衛隊会計監査隊長 |
| 6 | 野口哲郎 | 1999年8月1日 - 2002年7月31日 | 陸上自衛隊九州補給処武器部長 | 陸上自衛隊北海道補給処副処長 |
| 7 | 櫻木正朋 | 2002年8月1日 - 2004年3月28日 | 陸上幕僚監部教育訓練部教育課 企画班長 |
陸上幕僚監部人事部援護業務課長 |
| 8 | 飯塚稔 | 2004年3月29日 - 2006年8月3日 | 陸上幕僚監部人事部厚生課 厚生班長 |
陸上自衛隊研究本部主任研究開発官 |
| 9 | 山岡健男 | 2006年8月4日 - 2008年3月25日 | 陸上幕僚監部防衛部防衛課 防衛調整官 |
陸上幕僚監部運用支援・情報部 情報課長 |
| 10 | 飯田重喜 | 2008年3月26日 - 2010年7月31日 | 陸上幕僚監部装備部武器・化学課 火器班長 |
近畿中部防衛局東海防衛支局次長 |
| 11 | 六車昌晃 | 2010年8月1日 - 2011年11月30日 | 陸上自衛隊研究本部研究員 | 中部方面総監部装備部長 |
| 12 | 野口恵一 | 2011年12月1日 - 2014年3月22日 | 陸上幕僚監部監理部総務課 渉外班長 |
陸上自衛隊九州補給処装備計画部長 |
| 13 | 髙見友康 | 2014年3月23日 - 2016年3月22日 | 陸上自衛隊需品学校研究部長 | 陸上自衛隊幹部学校主任教官 |
| 14 | 徳田優一 | 2016年3月23日 - 2018年3月22日 | 防衛装備庁プロジェクト管理部 事業監理官付事業計画調整官 |
防衛装備庁プロジェクト管理部 装備技術官付装備技術調整官 |
| 15 | 酒巻勝 | 2018年3月23日 - 2020年7月31日 | 陸上幕僚監部装備計画部武器・化学課 弾薬班長 |
陸上自衛隊教育訓練研究本部主任教官 |
| 16 | 児玉龍 | 2020年8月1日 - 2021年12月21日 | 陸上自衛隊需品学校主任教官 | 陸上幕僚監部監理部総務課庶務室長 |
| 17 | 倉持知佳夫 | 2021年12月22日 - 2023年3月29日 | 陸上幕僚監部装備計画部武器・化学課 火器班長 |
防衛装備庁プロジェクト管理部 装備技術官付装備技術調整官 |
| 18 | 内藤啓太 | 2023年3月30日 - 2024年7月31日 | 陸上幕僚監部運用支援・訓練部訓練課 器材・演習場班長 |
陸上自衛隊北海道補給処勤務 |
| 19 | 齋藤悠一 | 2024年8月1日 - | 陸上自衛隊武器学校勤務 |
主要装備
[編集]廃止部隊
[編集]- 第9後方支援連隊武器大隊「9後支-武」：2010年（平成22年）3月25日 廃止。第1整備大隊、第2整備大隊に改編。
- 第9後方支援連隊第2整備大隊特科直接支援中隊「9後支-2整-特」（岩手駐屯地：第9特科連隊を支援）：2020年（令和2年）3月25日 廃止。東北方面後方支援隊第102特科直接支援隊に編合。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b 陸上自衛隊八戸駐屯地 第9後方支援連隊
- ^ “陸自が弘前駐屯地の定員を15％削減方針”. 東奥日報. (2023年1月12日) 2023年3月24日閲覧。