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湯浅駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
湯浅駅*
2020年竣工の新駅舎「湯浅 えき蔵」
ゆあさ
Yuasa
広川ビーチ (2.6 km)
(3.4 km) 藤並
地図
所在地 和歌山県有田郡湯浅町大字湯浅1100
北緯34度1分55.02秒 東経135度10分46.27秒 / 北緯34.0319500度 東経135.1795194度 / 34.0319500; 135.1795194
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 紀勢本線(きのくに線)
キロ程 343.9 km(亀山起点)
新宮から163.7 km
電報略号 アサ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度-
1,006人/日(降車客含まず)
-2019年-
開業年月日 1927年昭和2年)8月14日[1]
備考 無人駅
みどりの券売機プラス設置駅
* 1965年に紀伊湯浅駅から改称。
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湯浅駅(ゆあさえき)は、和歌山県有田郡湯浅町大字湯浅にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)紀勢本線(きのくに線)のである。

湯浅町だけでなく広川町の中心にも近く、特急「くろしお」の一部が停車する(主に新大阪白浜間を運転する停車型タイプ)。朝晩には和歌山方面からの折返し列車も設定されている。有田鉄道にもかつて湯浅駅があったが当駅とは位置が違う(歴史で詳述)。

歴史

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この町に「湯浅」という駅が最初に出来たのは1915年大正4年)5月のことで、有田鉄道が湯浅の港にある海岸駅からこの湯浅を経て下津野駅にいたる路線を開通させたのに伴って有田鉄道の湯浅駅(ゆあさえき)が開業したのであるが、この「湯浅駅」は現在の当駅とは異なる。

1927年昭和2年)8月には国鉄紀勢西線が藤並駅から紀伊湯浅駅(きいゆあさえき)まで延伸となり国鉄も当地への乗り入れを果たすが、この紀伊湯浅駅が現在の湯浅駅になっている。紀伊湯浅駅は開業当初は紀勢西線の終着駅であったが開業1年後の1928年(昭和3年)10月に紀勢西線は紀伊湯浅駅から紀伊由良駅まで延伸となり、終着駅ではなくなった。

戦争が始まると、紀勢西線と有田鉄道が並行する状態は、資源(レール等)の有効活用から望ましくないとされ、1944年(昭和19年)12月には有田鉄道の藤並駅から湯浅駅を経て海岸駅までが「不要不急線」として休止になり、1959年(昭和34年)4月には結局復活を見ず廃止となったため結局湯浅の町には紀勢西線の紀伊湯浅駅のみが残った(有田鉄道は廃止線の代替として、休止のおよそ6年後の1950年(昭和25年)4月より藤並駅から当駅まで紀勢本線に乗り入れをするようになる)。

紀伊湯浅駅はその後1959年(昭和34年)7月には今の紀勢本線が全通し亀山駅と和歌山駅(現在の紀和駅)の間が紀勢本線となったのを受け国鉄紀勢本線の駅となり、湯浅駅への改称、さらに国鉄の分割民営化を経て現在に至っている。

有田鉄道は1992年(平成4年)12月1日に当駅への乗り入れをやめ、2002年(平成14年)12月31日限りで全線廃止となっている。

年表

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2019年まで使われた旧駅舎
リニューアルした旧駅舎

駅構造

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1番ホームから新宮方を望む。(2008年8月)

紀伊田辺駅が管理する無人駅で、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを有する地上駅になっている。島式ホームの2・3番のりばへは跨線橋で連絡している。無人駅であるが。エレベーターがある。駅舎内には自動券売機みどりの券売機プラス、簡易ICOCA改札機が設置されている。自動改札機は未設置である。

2020年開業の新駅舎は鉄筋コンクリート構造地上3階建で、1階に改札口と観光交流センター、2階に湯浅町立図書館、3階には演奏会などができる地域交流センターが入る。3階と屋上は約800人が避難できる、津波避難施設の役割も持つ。施設名称は、約800名からの公募の中から和歌山県立耐久高等学校2年生の生徒による「湯浅 えき蔵」が採用された[4]

それまで使われていた、古くからの木造駅舎は前面がリニューアルされていた。

和歌山電車区湯浅駅乗務員詰所がある。

のりば

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のりば 路線 行先 備考
1 W きのくに線 和歌山天王寺新大阪方面[8] 特急ほか
2 和歌山・天王寺方面[8] 主に折り返し列車
御坊白浜新宮方面[8] 一部列車のみ
3 特急ほか
  • 下り本線は1番のりば、上り本線は3番のりばであり、特急はすべてこのホームに停車(通過)する。2番のりばは上下共用の待避線(中線)であり、後続の特急列車の待ち合わせや、和歌山方面からの列車の折返しに使われる。
  • すべてのホームで簡易自動放送が使用されている。

利用状況

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近年の1日平均乗車人員は以下の通り[9]

年度 1日平均
乗車人員
1998年 1,752
1999年 1,634
2000年 1,585
2001年 1,533
2002年 1,483
2003年 1,420
2004年 1,404
2005年 1,322
2006年 1,289
2007年 1,263
2008年 1,219
2009年 1,206
2010年 1,215
2011年 1,186
2012年 1,177
2013年 1,256
2014年 1,199
2015年 1,163
2016年 1,094
2017年 1,077
2018年 1,058
2019年 1,006
2020年 818
2021年 813
2022年 886

駅周辺

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広川の河口に開けた湯浅・広川のかなり大きな集落の入口に当たり湯浅町・広川町の玄関口となっている。駅を出ると湯浅の市街地が広がっており湯浅の港や役場などが近くに存在している。駅前から中紀バスおよび熊野御坊南海バスが路線バスを運行している。

その他

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  • 天王寺駅以遠を往復特急利用すると(ただし、当駅にて購入に限る)48時間の駐車料金が無料になるパーク&ライドを実施していた(限定6台)。

隣の駅

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西日本旅客鉄道(JR西日本)
W きのくに線(紀勢本線)
快速
紀伊由良駅 - 湯浅駅 - 藤並駅
普通(阪和線内で直通快速または紀州路快速となる列車を含む)
広川ビーチ駅 - 湯浅駅 - 藤並駅

脚注

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  1. ^ a b c d e f 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 25号 紀勢本線・参宮線・名松線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年1月10日、18-21頁。 
  2. ^ a b c d 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、380頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  3. ^ 和歌山県内の特急 「くろしお」号停車駅で、ICOCAがご利用できるようになります! 西日本旅客鉄道 ニュースリリース 2016年8月9日
  4. ^ a b c “<湯浅えき蔵>JR駅と一体 観光拠点開業”. 読売新聞. (2020年10月8日). オリジナルの2021年4月6日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/wip/PsFLU 2021年4月6日閲覧。 
  5. ^ 湯浅駅 駅情報:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2019年12月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年12月4日閲覧。
  6. ^ 昭和レトロ映え! 湯浅駅旧駅舎と伝建地区を散策【和歌山県】 ロカルわかやま(和歌山リビング新聞社) 2023年5月12日
  7. ^ 金剛峯寺の12棟 重文答申 読売新聞 2023年11月25日
  8. ^ a b c 湯浅駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年1月30日閲覧。
  9. ^ 『和歌山県統計年鑑』及び『和歌山県公共交通機関等資料集』

関連項目

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外部リンク

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