渡部斧松
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渡部 斧松(わたべ おのまつ、寛政5年12月4日(1794年1月5日) - 安政3年6月4日(1856年7月5日))は、江戸時代後期の老農、農業指導者、農業経営者。久保田藩において、寒風山山麓の滝の頭湧水から水路を掘削した鳥居長根の開墾、渡部新村の経営をはじめとして、久保田藩の水利、開墾、救済、殖産等の各事業において、多大な功績を遺した[1]。大正4年(1915年)、従五位を追贈された[2]。
渡部神社
[編集]渡部神社(わたなべじんじゃ)には祭神『渡部斧松翁命』(わたなべおのまつおうのみこと)として斧松が岩戸別命とともに祀られる。古来よりあった今木神社に1926年合祀したという[3]。
脚注
[編集]- ^ 西岡虎之助『近世における一老農の生涯』、講談社、1978年10月
- ^ 田尻佐 編『贈位諸賢伝 増補版 上』(近藤出版社、1975年)特旨贈位年表 p.39
- ^ 秋田県神社庁 渡部神社、2016年12月3日閲覧
参考文献
[編集]- 西岡虎之助, 『近世における一老農の生涯』, 講談社, 1978年10月
関連文献
[編集]- 『日本思想大系〈52〉二宮尊徳・大原幽学』, 岩波書店, 1973年5月
- 『水土を拓いた人びと 北海道から沖縄までわがふるさとの先達』,農山漁村文化協会, 1999年8月
外部リンク
[編集]- 渡部斧松と新田開発(秋田県)
- 滝の頭湧水(秋田県)
- 新田開発と渡部斧松(農林水産省)
- 村井良八『渡部斧松』 - 国立国会図書館デジタルコレクション