氏家丈吉
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氏家 丈吉[1](うじいえ じょうきち、旧姓・富樫、前名・吉郎[2][3][4]、1866年10月5日(慶応2年8月27日)[2] - 1942年(昭和17年)8月8日[5])は、日本の政治家、実業家[6]、資産家[1][3]、宮城県多額納税者[2][4][6][7][8]、地主[9][10]。族籍は宮城県平民[2][6][10]。
経歴
[編集]山形県東置賜郡屋代村字竹森(現・高畠町)出身[11]。富樫六右衛門の二男[7][9][12][13]。山形県立山形中学校を卒業[11]。1888年、先代・丈吉の養子となり[6]、1906年、家督を相続し前名・吉郎を改め襲名し[7][12]、2代目丈吉となる[11]。家業を継いだ[1]。
「加登丈」と称し、金融業を営んだ[7]。角田電気鉄道、角田製氷会社等の重役であった[3]。角田製氷社長、東北冷蔵製氷、大日本水道水管各取締役などをつとめた[5]。
明治末より角田町会議員、1915年より郡会議員であった[5]。日本赤十字社有功章特別社員となった[5]。
人物
[編集]丈吉について『帝国信用録 第26版 昭和8年』には「職業・貸地金融、店舗又は住所・伊具角田」とある[14]。貴族院多額納税者議員選挙の互選資格を有した[15][16]。
趣味は読書[1]。住所は宮城県伊具郡角田町本町[9][13]。旧氏丈邸(きゅううじじょうてい)は、角田市指定文化財である[17]。
家族・親族
[編集]- 氏家家
- 養父・丈吉[2][6]
- 養母・よし(1847年 - ?、宮城、大沼養之丞の三女)[2][6]
- 妻・いわ(1867年 - ?、養父・丈吉の長女)[2][6]
- 養子・吉治(1886年 - ?、宮城、氏家平三郎の長男、分家)[2][4]
- 男・重吉(1891年 - ?)[2][6]
- 二男・直吉(1894年 - ?)[7][12]
- 三男・忠吉(1896年 - ?)[7][13]
- 五男・信吉(1899年 - ?)[7][13]
- 六男・七郎(1904年 - ?)[7][13]
- 七男・哲郎[18](1909年[7][13] - ?、医師、慈恵医大出身[3][12])
- 長女・いし(1889年 - ?、宮城、永沢安之助の妻)[7][13]
- 二女・たま(1902年 - ?、愛知、野村利治の妻)[7][13]
- 三女・てる子(1906年 - ?、宮城、遠藤富雄の妻)[7][13]
- 四女・千代(1907年 - ?、宮城、永山恒の妻)[7][13]
- 孫[7][13]
- 親戚
- 大沼養之丞(村田銀行頭取)
脚注
[編集]- ^ a b c d 『宮城県名士寳鑑』78 - 79頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2023年11月29日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i 『人事興信録 第4版』う43頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年11月18日閲覧。
- ^ a b c d e f 『人事興信録 第10版 上』ウ61頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年11月18日閲覧。
- ^ a b c 『人事興信録 第8版』ウ43頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年11月18日閲覧。
- ^ a b c d 『角田町郷土誌』332頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2023年11月29日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 『人事興信録 第3版』う48頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2019年3月17日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 『人事興信録 第12版 上』ウ52頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年11月18日閲覧。
- ^ 『日本紳士録 第37版附録 多額納税者名簿』45頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年11月18日閲覧。
- ^ a b c 『大衆人事録 第14版 北海道・奥羽・関東・中部篇』宮城7頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年11月22日閲覧。
- ^ a b 『大日本長者名鑑』東北21頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2023年11月27日閲覧。
- ^ a b c 『自治産業発達史』429頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2023年11月30日閲覧。
- ^ a b c d e 『人事興信録 第11版 上』ウ65頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年11月18日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k 『人事興信録 第14版 上』ウ43頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年11月18日閲覧。
- ^ 『帝国信用録 第26版 昭和8年』宮城県(ウ)11頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2019年4月7日閲覧。
- ^ 『貴族院多額納税者名鑑』326頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年11月18日閲覧。
- ^ 『全国貴族院多額納税者議員互選人名総覧』115頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年11月18日閲覧。
- ^ 郷土資料館 牟宇姫時代展開催のお知らせ(2018年10月30日)、角田市公式サイト。
- ^ 『日本紳士録 第44版』宮城3頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2019年3月17日閲覧。
参考文献
[編集]- 人事興信所編『人事興信録 第3版』人事興信所、1903-1911年。
- 人事興信所編『人事興信録 第4版』人事興信所、1915年。
- 織田正誠編『貴族院多額納税者名鑑』太洋堂出版部、1926年。
- 人事興信所編『人事興信録 第8版』人事興信所、1928年。
- 東京日日通信社編『自治産業発達史』東京日日通信社、1930年。
- 『全国貴族院多額納税者議員互選人名総覧』銀行信託通信社出版部、1932年。
- 交詢社編『日本紳士録 第37版附録 多額納税者名簿』交詢社、1933年。
- 帝国興信所編『帝国信用録 第26版 昭和8年』帝国興信所、1933年。
- 人事興信所編『人事興信録 第10版 上』人事興信所、1934年。
- 人事興信所編『人事興信録 第11版 上』人事興信所、1937-1939年。
- 人事興信所編『人事興信録 第12版 上』人事興信所、1940年。
- 交詢社編『日本紳士録 第44版』交詢社、1940年。
- 『宮城県名士寳鑑』宮城県名士寳鑑発刊事務所、1940年。
- 人事興信所編『人事興信録 第14版 上』人事興信所、1943年。
- 帝国秘密探偵社編『大衆人事録 第14版 北海道・奥羽・関東・中部篇』帝国秘密探偵社、1943年。
- 角田町郷土誌編纂委員会編『角田町郷土誌』角田町、1956年。