札幌新道
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一般国道・市道 | |
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札幌新道 | |
路線延長 | 25.36km[1] |
開通年 | 1971年(昭和46年)(国道区間一部供用) 1981年(昭和56年)(国道区間全線供用) 2015年(平成27年)(市道区間全線供用) |
起点 | 札幌市西区宮の沢 |
札幌市西区、北区、東区、白石区、厚別区、清田区を巡行する環状線 | |
終点 | 札幌市清田区里塚 |
接続する 主な道路 (記法) |
E5A 札樽自動車道 E5 道央自動車道 国道231号 国道275号 国道12号 |
■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
札幌新道(さっぽろしんどう)は、札幌市西区から札幌市清田区にかけてあるバイパス道路。都市計画道路の名称は「札幌圏都市計画道路3.1.47札幌新道」[1]。
概要
[編集]都心部北側を西から東へと迂回する半環状道路[2]。国道区間の幅員は50mあり、中央にある幅25mの用地は高速道路(札幌JCTから小樽方面は札樽自動車道、旭川・岩見沢方面と苫小牧・千歳方面は道央自動車道)となっている[2]。建設当時の北区・東区周辺はのどかな風景であったが、新道開通後の昭和40年代後半から急速に宅地化が進み、沿道にはロードサイド店舗が進出した[2]。
国道274号では平日休日ともに昼間12時間交通量が30,000台以上となる区間があるなど[3]、北海道内有数の交通量が多い道路になっている。
路線データ
[編集]歴史
[編集]札幌市の交通量増加と1972年札幌オリンピック開催に対応するため[4]、1965年(昭和40年)に都市集中型から分散型の交通システム構築を計る「1バイパス1環状5放射道路」の整備計画を策定[5]。札幌新道は1バイパスに位置づけられた[5]。オリンピック開催前に供用した宮の沢 - 北34条東1間は、創成川幹線(創成川通)とともに手稲会場へのメインルートとして機能した[6]。その後、数次の整備計画策定を経て2010年(平成22年)策定の「道央都市圏の都市交通マスタープラン」および2012年(平成24年)策定の「札幌市総合交通計画」では、「2高速3連携2環状13放射道路」の2環状を構成する道路に位置づけられている[7][8]。
年表
[編集]- 1965年(昭和40年):「1バイパス1環状5放射道路」整備計画策定[9]。
- 1968年(昭和43年):都市計画決定。
- 1969年(昭和44年):着工[2]。
- 1971年(昭和46年):宮の沢 - 北34条東1間開通[6][9]。
- 1975年(昭和50年):北34条東1 - 東雁来町間開通[9]。
- 1981年(昭和56年):国道区間(宮の沢 - 上野幌3条)全線開通[9]。
- 1999年(平成11年):上野幌3条 - 大曲通間開通[9]。
- 2015年(平成27年):市道区間(上野幌3条 - 厚別東通)全線開通[10][11]。
接続する主な道路
[編集]※起点側から順に記載
接続する道路 | 場所 | 備考 |
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E5A 札樽自動車道 札幌西IC | 札幌市西区宮の沢1条3丁目・宮の沢2条3丁目 | 小樽方面ハーフIC |
国道5号 | 〈北5条手稲通〉 | |
北海道道124号宮の沢北一条線 | ||
〈二十四軒手稲通〉 | 札幌市西区発寒6条11丁目 | |
北海道道452号下手稲札幌線 | 札幌市西区発寒13条2丁目 | 〈下手稲通〉 |
北海道道125号前田新川線 | 札幌市西区八軒10条西11丁目・北区新川2条8丁目 | 〈新川通〉 |
E5A 札樽自動車道 新川IC | 札幌市北区新川2条7丁目 | 旭川・苫小牧方面ハーフIC |
北海道道277号琴似停車場新琴似線 | 札幌市北区新琴似1条1丁目 | 〈琴似栄町通〉 北広島・里塚方面のみ側道による出入り |
E5A 札樽自動車道 札幌北IC | 札幌市北区北33条西6丁目 | 小樽方面出入口 |
国道231号 | 札幌市北区北34条西2丁目・北33条西2丁目・東区34条東1丁目 | 〈創成川通〉 |
国道5号 | ||
国道274号 | 札幌市東区北34条東1丁目 | |
E5A 札樽自動車道 札幌北IC | 札幌市東区北34条東3丁目 | 旭川・苫小牧方面出入口 |
主要市道9900号真駒内篠路線 | 札幌市東区北34条東7丁目 | 〈東8丁目篠路通〉 |
〈東15丁目屯田通〉 | 札幌市東区北34条東16丁目 | |
北海道道273号花畔札幌線 | 札幌市東区北27条東22丁目 | 〈苗穂丘珠通〉 |
北海道道112号札幌当別線 | 札幌市東区北34条東28丁目 | 〈伏古拓北通〉 |
E5A 札樽自動車道 伏古IC | 札幌市東区北34条東27丁目・北34条東28丁目 | 旭川・苫小牧方面ハーフIC |
E5A 札樽自動車道 雁来IC | 札幌市東区東苗穂5条3丁目 | 小樽方面ハーフIC |
国道275号 | 札幌市東区東雁来町 | 〈北1条雁来通〉 |
主要市道2975号旭山公園米里線 | 札幌市白石区米里2条2丁目 | 〈南7条米里通〉 側道による出入り |
E5 道央自動車道 札幌IC | 旭川・岩見沢方面ハーフIC 側道による出入り | |
E5 道央自動車道 北郷IC | 札幌市白石区北郷6条7丁目 | 苫小牧・千歳方面ハーフIC |
主要市道9904号厚別東北郷線 | 札幌市白石区北郷4条9丁目・北郷5条7丁目 | 〈厚別通〉 |
北海道道864号大麻東雁来線 | 札幌市白石区北郷2条10丁目・北郷2条11丁目・北郷3条11丁目 | 〈北13条北郷通〉 |
E5 道央自動車道 大谷地IC | 札幌市白石区平和通17丁目北 | 旭川・小樽方面ハーフIC |
〈平和通〉 | 札幌市白石区平和通17丁目北・流通センター1丁目 | |
〈清田通〉 | 札幌市白石区流通センター1丁目・流通センター5丁目 | |
国道12号 | 札幌市厚別区大谷地東1丁目 | 側道による江別方向への出口のみ |
北海道道3号札幌夕張線 | 札幌市厚別区大谷地西2丁目・大谷地東2丁目・大谷地東3丁目 | 北広島・里塚方面のみ側道による出入り |
国道274号 | 札幌市厚別区大谷地東5丁目 | 〈厚別滝野公園通〉 ランプ形態で接続 |
北海道道341号真駒内御料札幌線 | ||
E5 道央自動車道 札幌南IC | 札幌市厚別区上野幌3条2丁目 | |
北海道道1138号厚別平岡線 | 札幌市清田区平岡8条4丁目・平岡公園東1丁目 | 〈厚別中央通〉 |
〈大曲通〉 | 札幌市清田区平岡公園 | |
〈厚別東通〉 | 札幌市清田区里塚3条6丁目 | 〈厚別東通〉から新道への右折流入は不可[10] |
道路施設
[編集]- 宮の沢高架橋(258 m)[12]
- 発寒高架橋(外側439 m、内側443 m)[12]
- 新発寒橋(外側95 m、内側81 m)[12]
- 琴似新橋(外側52 m、内側52 m)[12]
- 新川高架橋(外側429 m、内側429 m)[12]
- 伏籠橋(外側18 m、内側18 m)[12]
- 豊水大橋(外側555 m、内側542 m)[12]
- 札幌インターチェンジ高架橋(外側580 m、内側606 m)[12]
- 望月寒橋(外側329 m、内側293 m)[12]
- 北都橋(外側98 m、内側98 m)[12]
- 白石高架橋(外側699 m、内側633 m)[12]
- 厚別高架橋(外側468 m、内側432 m)[12]
- 厚別川橋(82 m)[12]
- 二里川橋(外側13 m、内側13 m)[12]
- 三里川橋(25 m)[12]
脚注
[編集]- ^ a b c d 都市計画道路一覧 2009, p. 2.
- ^ a b c d 札幌の通り 1991, pp. 19–20.
- ^ “各種交通量のトップ10”. 北海道開発局. 2015年11月30日閲覧。
- ^ 札幌の通り 1991, p. 12.
- ^ a b “札幌市の都市交通について” (PDF). 札幌市. 2015年2月11日閲覧。
- ^ a b 札幌の通り 1991, pp. 87–88.
- ^ “道央都市圏の都市交通マスタープラン” (PDF). 道央都市圏総合交通体系調査協議会. 2015年11月30日閲覧。
- ^ “札幌市総合交通計画(概要版)” (PDF). 札幌市 (2012年). 2015年11月30日閲覧。
- ^ a b c d e “道路建設の歴史 - 年表”. 札幌市. 2015年11月30日閲覧。
- ^ a b “「札幌新道」全面開通のお知らせ” (PDF). 札幌市 (2015年3月31日). 2015年9月15日閲覧。
- ^ “札幌新道開通イベント(実施報告)” (PDF). 札幌市 (2015年6月10日). 2015年11月30日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 工事報告 1981, p. 3.
参考資料
[編集]- 『札幌新道の工事報告 -全線供用を来年度に控えて-』土木研究所 寒地土木研究所、1981年 。2015年11月30日閲覧。
- 『さっぽろ文庫』 58 札幌の通り、札幌市、1991年 。2015年11月30日閲覧。
- “都市計画道路一覧” (PDF) (2009年). 2015年12月1日閲覧。