方方
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方 方 | |
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誕生 |
汪芳 1955年5月11日(69歳) 中国 江蘇省南京市 |
職業 | 小説家 |
言語 | 中国語 |
国籍 | 中国 |
教育 | 武漢大学 |
活動期間 | 1982年 - 現在 |
ジャンル | 小説 |
代表作 |
『武漢日記』 『柩のない埋葬』[1]。 |
子供 | 1人 |
ウィキポータル 文学 |
方 方 | |
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各種表記 | |
繁体字: | 方方 |
簡体字: | 方方 |
拼音: | Fāng Fāng |
和名表記: | ほう ほう |
発音転記: | ファン・ファン |
方 方(ほう ほう、ファン・ファン、1955年5月11日 - )は、中華人民共和国の小説家[2]。本名は汪芳(ワンファン)[3][4]。江蘇省南京市出身[3]。
略歴
[編集]1955年5月11日、江蘇省南京市に生まれた。外祖父の楊賡笙は辛亥革命の元老で、『討袁檄文』を書いている。おじの楊叔子は華中科技大学の校長で、おじの汪辟疆は文学研究者。父は1937年上海交通大学を卒業した。
1957年、両親に従って武漢市に引っ越した。運搬工として肉体労働に従事した後、文化大革命の後、武漢大学に入学[4]。在学中より、創作活動を始める[3]。1982年に大学を卒業、同年、湖北電視台に入局、ドラマの脚本などを執筆。同年、作品を発表し始めた。1980年代から、武漢を舞台に、社会の底辺で生きる人々の姿を丁寧に描いた小説を数多く発表[4]。1989年、湖北省作家協会に加入して、専業作家となる。1994年から、『今日名流』という雑誌の編集長を勤めた。2007年9月、湖北省作家協会第5回代表大会で10日、方方が主席に選出された[5][4]。2010年、中編「琴断口」が、中国でもっとも名誉ある文学賞の一つ魯迅文学賞を受賞[4]。「新写実小説」の担い手として高い評価を受けている。主要な作品は、映画化もされた「胸に突き刺さる矢」(2007年、邦題は「風水」)、『武昌城』(2011年)、『柩のない埋葬』(2016年)など。
2020年のコロナ禍においてネット上で発表された、「武漢日記 (方方日記)」で注目される。
作品
[編集]文学賞
[編集]- 1987年、『風景』、全国優秀中篇小説賞[1]。
- 1996年、『桃花燦爛』、第5期百花賞。
- 『出門尋死』『万箭穿心』、第13期百花賞。
- 2010年、『琴断口』、魯迅文学賞[1]。
- 2017年、『軟埋』(柩のない埋葬)、路遥文学賞[1]。
日本語訳
[編集]- 『落日 ―とかく家族は』渡辺新一訳、勉誠出版、2012年 ISBN 978-4-585-29518-1
- 「待ち伏せ」「父のなかの祖父」「落日 ―とかく家族は」を収録。
- 『武漢日記 封鎖下の60日の魂の記録』飯塚容、渡辺新一訳、河出書房新社、2020年 ISBN 978-4-309-20800-8
- 『柩のない埋葬』渡辺新一訳、河出書房新社、2022年 ISBN 978-4-309-20849-7
映画化
[編集]- 張り込み - 1997年。「待ち伏せ」(埋伏)が原作。
脚注
[編集]- ^ a b c d なぜ『武漢日記』は中国で出版できないのか?|著者ロングインタビュー第1回 Web河出 2023年2月23日閲覧。
- ^ “封鎖下の武漢を伝えた作家、好感から一転「売国奴」 情報統制で揺れる中国政府”. tokyo-np.co.jp. (2020年6月15日) 2020年7月15日閲覧。
- ^ a b c “方方:文学是我的“救命恩人” 湖北省作协主席受聘南开大学文学院兼职教授” (中国語). 中国日報網. (2015年6月26日) 2020年7月15日閲覧。
- ^ a b c d e 方方著;渡辺新一訳『柩のない埋葬』河出書房新社、2022年4月、374頁。ISBN 978-4-309-20849-7。
- ^ 朱鵬英 (2007年9月24日). “沈虹光当选湖北省文联主席 方方当选作协主席” (中国語). 中新網 2020年7月15日閲覧。
- ^ “中国当局はなぜ新型コロナ記事を削除するのか武漢医師のインタビュー封殺に「網民」が反旗”. toyokeizai.net. (2020年3月19日) 2020年7月15日閲覧。
文化 | ||
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先代 王先霈 |
湖北省作家協会主席 | 次代 李修文 |