広崎うらん
広崎 うらん(ひろさき うらん、4月19日 - )は、愛媛県松山市出身のコレオグラファー、演出家、女優。ダンスパフォーマンス「Revolution Dance Performance =通称“REVO”」主宰。
略歴
[編集]ダンスエキストラとして出演したダンス番組『DA DA LMD』で司会に抜擢。渡辺プロダクションにスカウトされ、バラエティタレントまた女優として、食と旅のリポーター、TVドラマ・舞台への出演、FMラジオのパーソナリティなどをつとめる。
1991年よりダンスパフォーマンス“REVO”を主宰。新国立小劇場を中心に、20年に渡りオリジナル作品を発表し、その構成・演出・振付・制作の全てを担う。「ドラマ性の高いヒューマニズム溢れるダンスパフォーマンス」がコンセプト。2008年からはより密接した空間でのタンツテアター“neorevo”公演を始める。
蜷川幸雄演出『ロミオとジュリエット』(1998年)への出演をきっかけに、振付師として蜷川幸雄の舞台に携わるようになる。「真情あふるる軽薄さ2001」(2001年)が演劇における振付師としての本格的な初仕事。振付・役者としての仕事のかたわら、55歳以上の団員による演劇集団「さいたまゴールド・シアター」(2005〜2011年)、トップコート主宰の俳優育成「アーティスト★アーティスト」(2003〜2013年)にて役者としてのムーブメントを指導。「レ・ミゼラブル」の演出家ジョン・ケアードのスタッフオーディションにより『ベガーズ・オペラ』の振付けに抜擢。以後、ジョン・ケアードの日本での作品の振付けを担当。その他、様々な演出家の作品に携わる。
演出家としてもコンサート、演劇、オペラなどの舞台を手がけ、2012年秋より文化庁新進芸術家海外派遣員として渡欧。2013年に帰国。トップコートを経て、現在はレプロエンタテインメント所属[1]。また2003年より、年齢・経験不問のダンスワークショップ「うらんのき」を開催している。
代表作
[編集]出演
[編集]- 『熱帯夜“DADA L・M・D』(MC/1989年)
- 『クイズ!地球まるかじり』(リポーター/1990年)
- 『地球キャッチミー』(リポーター/1990年)
- 『君のためにできること』(ドラマ出演/1992年)
- 『広崎うらんの踊るマチュ・ピチュ』(FMラジオ DJ/1991〜1992年)
振付
[編集]- 蜷川幸雄演出
- 『お気に召すまま』(彩の国さいたま芸術劇場/2004年)
- 『オレステス』(シアターコクーン・他/2006年)
- 『ムサシ』(彩の国さいたま芸術劇場/2009年)
- 『から騒ぎ』(彩の国さいたま芸術劇場/2008年)
- 『雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた』(シアターコクーン・梅田芸術劇場メインホール・新国立劇場中劇場/2009年)
- 『ガラスの仮面』(彩の国さいたま芸術劇場/2008年)
- ジョン・ケアード演出
- 『ベガーズオペラ』(梅田芸術劇場・日生劇場/2006年・2008年)
- 『夏の夜の夢』(新国立中劇場/2007年)、(新国立劇場中劇場・オーバード ホール/2009年)
- 『キャンディード』(帝国劇場/2010年)
- CM
- 『FLY JAL in Hawaii』(CM/2003年)
- 『ユニクロ 春のストレッチパンツ バレリーナ編』(CM/2004年)
- その他
- 『フロッグとトード』鈴木裕美演出(俳優座&博品館/2006年)、(博品館劇場・他/2007年)、(サンシャイン劇場/2009年)
- 『ジキルとハイド』山田和也演出(日生劇場/2012年)
- 『ロミオとジュリエット』ジョナサン・マンビー演出(赤坂ACTシアター/2012年)
- 『ピーターパン』桑原裕子演出(国際フォーラムC・他/2011年〜2013年)
- オペラ『オルフェオとエウリディーチェ』高橋勲演出(日生劇場/2010年)
- 『真田十勇士』堤幸彦演出(青山劇場/2014年)
- 『海峡の光』辻仁成演出(よみうり大手町ホール/2014年)
- 『宮川彬良のショータイム!』(NHK BS/2011年〜2012年)
- 『堺でございます』(BSフジ/2013年〜放映中)
構成・演出・振付
[編集]- 『マテ・カマラス×姿月あさと×武田真治 SUPER LIVE』(銀河劇場・他/2007年)
- 『Super Live vol 2 LOVE LEGEND』(国立中劇場・梅田芸術劇場/2009年)
- 森山良子コンサート『ロマンティックな衝動』(オーチャードホール・他/2010年〜2011年)
- 江原啓之コンサート『ギフト』(大阪城ホール・代々木国立競技場/2009年)
- 『天使のアクマ 悪魔のテンシ BLACK&WHITE』(サンシャイン劇場/2010年)
- 『ピノキオ』(さくらホール・シアターブラバ/2011年)
- オペラ『ヘンゼルとグレーテル』(日生劇場/2013年)
活動(メディア出演)
[編集]テレビドラマ
[編集]- 月曜ドラマスペシャル『リトルステップ』(TBS/1990年)
- 『東芝日曜劇場 日曜のいちごジュース』(TBS/1990年)
- 『眠れない夜を数えて』(TBS/1992年)
- 『愛はどうだ』(TBS/1992年)
- 『もっとときめきを』パナソニックスペシャル(NTV/1992年)
- 『あなたに会いたくて』(CX/1993年)
- ネオドラマ『寝た子に乾杯!!』(ANB/1993年)
- 『東芝日曜劇場 カミさんの悪口』(TBS/1993年)
- 『憎しみに微笑んで』(TBS/1993年)
バラエティ番組
[編集]- CX 金曜おもしろバラエティ『陸海空人力キャノンボール』(1990年)
- TX『ほのぼのワイド』(1991年)
- ANB『お昼の独占!女の60分』(1992年)
- CBC『萬國三面大王』(キャスター)(1992年)
- ANB『人間探検!もっと知りたい!!』(1992年)
- ANB『M-10』(1993年)
- TX『TVチャンピオン第2回魚通選手権』(1993年)
- CX『ピロピロ』(1993年)
- テレビ東京 土曜スペシャル『滝と紅葉』『秋の松茸狩り』(リポーター/2000年)、(再放送/2003年)
他 多数
ラジオ番組
[編集]- TOKYO-FM 『広崎うらんの踊るマチュ・ピチュ』パーソナリティー 金曜22~23時 生放送(1991〜1992年)
- QR『マツダミュージックタウンみのもんたのウィークエンドをつかまえろ』(1993〜1994年)
CM
[編集]- 日本生命「ナイスデー」(1987年)
- ヤマト運輸「クロネコヤマトの宅急便」(1989年)
- ハウス食品「ビーフのためのシチューです」(2000年)
- 「白木家」メイン(2000年)
- 「アビバ 〜主婦編〜」メイン(2003年)
PV
[編集]舞台
[編集]- 『ACB』(日生劇場/1987年)
- 『ピーターパン'89』(新宿コマ劇場/1989年)
- 『マロンドロ』(日生劇場/1990年)
- 『小堺クンのおすましでSHOW6』(シアターアプル/1990年)
- 『風の行方ーピエロ明子』(博品館劇場/1991年)
- 『バルセロナ物語』(日生劇場/1991年)
- 市村正親30周年リサイタル『おもちゃ箱』(ラップ担当) 井上尊晶演出 (シアターコクーン・他/2003年)
- 『NINAGAWA 火の鳥』蜷川幸雄演出 (埼玉アリーナ/2000年)
- 『ビギン・ザ・ビギン』栗山民也演出(中日劇場/2000年)、(帝国劇場/2000年・2002年)
- 『三文オペラ』蜷川幸雄演出(2001年)
- 『チャリティショウ』(新宿厚生年金会館/2002年)
- 『ピーターズレヴュー』(新歌舞伎座/2002年)
- 『チャーシューメンエンジェル 〜秘伝の味〜』(銀座小劇場/2003年)
- 『レディ・ゾロ』(大阪松竹座/2003年)
- 『レディ・ゾロ』西川信廣演出(赤坂ACTシアター/2003年)
- チャーシューメンエンジェル2005『〜あさはかな恋〜』(2005年)
- 『SHISEIDO CREATERS MESSAGE 2008』(赤坂BLITZ/2008年)
- 『TOPCOAT LIVE 2008 WA OH!』(ZEPP TOKYO/2008年)
- 『テニプリフェスタ2009』(有明テニスの森/2009年)
活動(振付&ステージング)
[編集]- 『レボリューション・タイム』OSK歌劇団(近鉄小劇場/2000年)
- 資生堂(PV/2000年)
- 『三文オペラ』蜷川幸雄演出(2001年)
- 『近代能楽集』蜷川幸雄演出 ロンドン凱旋(2001年)
- 『ニ短調〜白鳥の歌〜』舘形比呂一ソロプレイ(2001年)
- 『ウインザーの陽気な女房たち』鴻上尚史演出(2001年)
- 『真情あふるる軽薄さ2001』蜷川幸雄演出(2001年)
- 『私は男役』OSK歌劇団(2002年)
- 『〜Diary〜現在/過去/未来』(ブティストホール/2003年)
- 『セサミのクリスマスショウ』菅野こうめい演出(USJ/2003年)
- 篠山紀信diji+KISHIN 彩輝直(2003年)
- 犬神サーカス団『最後のアイドル』(PV/2003年)
- 『そして誰もいなくなった』小島靖演出(シアターアプル・他/2003年)
- 久世星佳『テアトロ・ボウ』J.Aシーザー演出(青山円形劇場/2003年)
- OSK存続の会『熱烈歌劇 re-BIRHT』(近鉄劇場/2003年)
- 『ピルグリム』鴻上尚史演出(新国立中劇場/2003年)
- 『セサミのクリスマス』菅野こうめい演出(USJ/2004年)
- 幕張シーテック 東芝ブース(2004年)
- NTT西日本『チラッし』編(CM/2004年)
- 『喝采 〜愛のボレロ〜』(帝劇/2004年)
- 愛・地球博『モリゾー&キッコロ体操』(2004年)
- 『プアゾンの匂う女』(芸術座/2004年)
- 犬神サーカス団『最初の扉』(PV/2004年)
- 『羅生門』星野良子演出(日生劇場/2004年)
- 『椅子の上の猫』(シアターアプル/2005年)
- 『好色一代女』山田和也演出(ル・テアトル銀座/2005年)
- チャーシューメンエンジェル2005『〜あさはかな恋〜』(2005年)
- 『近代能楽集』蜷川幸雄演出(N.Y公演・埼玉芸術劇場・他/2005年)
- 『キッチン』蜷川幸雄演出(シアターコクーン/2005年)
- 『そして誰もいなくなった』(ル・テアトル銀座/2005年)
- 森山直太朗『森の人』(アートスフィア・他/2005年)
- 『Diary』(大阪テイジンホール/2005年)
- 『テンセイクンプー』きだつよし演出(青山劇場/2006年)
- Sound Horizon Concert 2006-2007 『Roman 〜僕たちが繋がる物語〜』(2006年)
- 『タンゴ・冬の終わりに』蜷川幸雄演出(シアターコクーン/2006年)
- NHK『からだであそぼ』ほねほねワルツ(2006年)
- Sound Horizon 東京ゲームショウLive(2006年)
- 『白夜のワルキューレ』蜷川幸雄演出(シアターコクーン/2006年)
- 『Wicked』特別版(ダンス演出)(USJ/2006年)
- さいたまゴールド・シアター発表会『プロセス』(ダンス演出)(2006年)
- ミュージカル『ハレルヤ』鈴木裕美演出(銀河劇場/2007年)
- 『エレンディラ』蜷川幸雄演出(さいたま芸術劇場/2007年)
- 『お気に召すまま』蜷川幸雄演出(シアターコクーン・他/2007年)
- 『船上のピクニック』蜷川幸雄演出 (埼玉芸術劇場小劇場/2007年)
- 『何日君再来』岡村俊一演出 (日生劇場・他/2007年)
- 『江原啓之 スピリチュアル・ヴォイス 2007〜未来の創り方〜』(ル・テアトル銀座・他/2007年)
- ドクターシーラボ妹ブランド『Labo Labo』(CM/2007年)
- 『恋の骨折り損』蜷川幸雄演出 (埼玉芸術劇場・他/2007年)
- 『恋のカーニバル』星田良子演出 (ル・テアトル銀座/2007年)
- ブロードウエイミュージカル『Wicked』特別版(ダンス演出)(USJ/2007年)
- 『禿禿祭』ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出(世田谷パブリックシアター/2007年)
- 『表裏源内蛙合戦』蜷川幸雄演出(シアターコクーン/2008年)
- 『Sound Horizon 6th Story Concert「Moria」』(JCB HALL 東京ドームシティ内/2008年)
- 『SHISEIDO CREATERS MESSAGE 2008』(赤坂BLITZ/2008年)
- 『ドラキュラ伝説』藤井大介演出(新国立劇場・中日劇場・他/2008年)
- 『95kgと97kgのあいだ』(彩の国さいたま芸術劇場 大稽古場/2008年)、(にしすがも創造舎/2009年)
- 『Revo&梶浦由記 Presents「Dream Port 2008」』(パシフィコ横浜・他/2008年)
- 『ドラキュラ伝説』藤井大介演出(新国立劇場・中日劇場・他/2008年)
- 『さらば、わが愛 覇王別姫』蜷川幸雄演出(シアターコクーン・シアタードラマシティ/2008年)
- 『真田風雲録』(彩の国さいたま芸術劇場/2009年)
- 『コースト・オブ・ユートピア―ユートピアの岸へ』(シアターコクーン/2009年)
- 『TREND VISION SUPER LIVE 2009』(ヘアーショウ)(さいたまスーパーアリーナ/2009年)
- 『テニプリフェスタ2009』(有明テニスの森/2009年)
- 『アンドゥ家の一夜』蜷川幸雄 演出(彩の国さいたま芸術劇場 小ホール/2009年)
- 『森山良子Living 〜sweet&bitter〜』(ステージングディレクター)(オーチャードホール/2009年)
- 『冬物語』 蜷川幸雄 演出(彩の国さいたま芸術劇場)(2009年)
- 『その後のふたり』 辻仁成 演出(ステージングディレクター)(天王洲 銀河劇場他/2013年・東京グローブ座/2014年)
活動(演出&振付)
[編集]- 『サイド・バイ・サイド・バイ・ソンドハイム』(2002年)
- 『チャーシューメンエンジェル 〜秘伝の味〜』(銀座小劇場/2003年)
- BDC『Dance Revolution2004』(演出協力)(2004年)
- 女性楽劇集団〈さくや〉公演『千夜一夜物語』(2004年)
- 『眠らない音』(振付・演出補)(青山劇場/2005年)
- 『シャリトーベルサイユ』高橋正徳演出(ル・テアトル銀座/2008年)
- 『TOPCOAT LIVE 2008 WA OH!』(総合演出・出演)(ZEPP TOKYO/2008年)
REVO
[編集]Revolution Dance Performance(通称 REVO)
- 「ヒューマニズム溢れる演劇的ダンスパフォーマンス」をコンセプトに、1991年に広崎うらんのもと結成。2003年より新国立小劇場を中心に毎年新作を発表。2008年からは密接した空間でのタンツテアター“neorevo”をスタート。第一線で活躍する演劇的ダンサーを起用し、シュールでポップ、可笑しく美しい世界の中に、社会派のテーマを忍ばせているのがREVOの特徴。ダンステクニックよりも人間の物語を追求している。
- REVOの世界を舞台空間以外にも飛び出させ、岩切等、新井健太、フルカワチヒロらのカメラマン、画家の寺門孝之、デザイナーのスズキタカユキとのコラボレーションなどで作品を発表。
脚注
[編集]外部リンク
[編集]- “広崎うらんオフィシャルサイト”. 2021年12月20日閲覧。
- Revolution Dance Performance(REVO)オフィシャルサイト
- 広崎うらんオフィシャルBlog「うらんの気まぐれ日記」
- 広崎うらん (@uranhirosaki) - X(旧Twitter)
- 広崎うらん (@uranhirosaki) - Instagram
- 広崎うらん (urannoki) - Facebook
- “広崎うらん”. レプロエンタテインメント. 2021年12月20日閲覧。