コンテンツにスキップ

山崎正一

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
山﨑 正一
人物情報
生誕 (1912-11-04) 1912年11月4日
日本の旗 日本東京都
死没 1997年8月17日(1997-08-17)(84歳没)
出身校 東京帝国大学
学問
研究分野 哲学
研究機関 東京大学東京高等学校法政大学
テンプレートを表示

山﨑 正一(やまざき まさかず、1912年11月4日 - 1997年8月17日)は、日本の哲学者東京大学名誉教授。臨済宗の僧侶。谷中・興禅寺の住職。

経歴

[編集]

1912年、東京谷中の禅寺、興禅寺に生まれる。東京帝国大学哲学科を卒業し、同大学院修了。卒業後は、1936年から39年まで母校である東京帝国大学副手として勤務。1945年、東京高等学校専任講師に就く。1947年、教授に昇進。1949年、東京大学教養学部助教授となり、1959年より教授。1973年に定年退官した。その後は、田中千代学園短大教授。また、1974年から法政大学教授となり、1977年より文学部長、1983年に定年退職。大学組織以外では、日本哲学会委員長を務めた。

研究内容・業績

[編集]
  • 英国哲学のヒュームからドイツ哲学のカント、さらには道元に及ぶまでその関心の幅は広く、著作は『山崎正一全集』全10巻にまとめられている。
  • その業績を記念して山崎賞が設けられた。

著作

[編集]
  • 認識批判 理想社, 1946
  • ドイツ観念論 三省堂, 1948
  • 哲学の近代的構図 角川書店, 1949
  • ヒューム研究 市民社会の論理的地平の設定 創元社, 1949
  • 近代イギリス哲学の形成 春秋社, 1950
  • 哲学 世界書院〈基礎学選書〉, 1950
  • 西洋哲学史入門 世界書院, 1950
  • 哲学の学び方 世界書院, 1951
  • 哲学入門 河出書房, 1956
  • 近代思想史論 〈近代化〉の思想構造 東京大学出版会, 1956
  • カントの哲学 後進国の優位 東京大学出版会, 1957
  • 近代日本思想通史 青木書店, 1957
  • 哲学の現段階 弘文堂, 1959
  • 生きること・考えること 六興出版社, 1959
  • 西洋近世哲学史 第2・3 岩波全書岩波書店, 1962-63
  • 現代の哲学 学生社, 1968
  • 近代思想史論 近代化の思想構造 東京大学出版会 1971
  • 道元 正法眼蔵随聞記 懐弉講談社文庫, 1972、講談社学術文庫, 2003、訳注
  • 人間の思想の歩み 講談社現代新書, 1972
  • 哲学の原理と展開 東京大学出版会, 1973
  • 知性と生命 富山県教育委員会, 1974
  • 幻想と悟り 主体性の哲学の破壊と再建 エピステーメー叢書・朝日出版社, 1977
  • 山崎正一全集 全10巻 朝日出版社, 1984-85
  • 親鸞 大迷大悟の人 高僧伝7 集英社, 1985   
  • 哲学思想の端緒過程 哲学書房, 1999

共著・編著

[編集]