増田弘
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増田 弘(ますだ ひろし、1947年5月24日[1] - )は、日本の政治学者。専門は、日本政治外交史・日米関係・安全保障論。立正大学名誉教授。立正大学法学部特任教授、東洋英和女学院大学教授、石橋湛山研究学会会長、独立行政法人平和祈念事業特別基金理事長等を歴任。
人物・経歴
[編集]神奈川県生まれ。神奈川県立横須賀高等学校(高18期)を経て、1971年慶應義塾大学法学部政治学科(池井優ゼミ[2])卒業後、1976年同大学大学院法学研究科単位取得退学。1991年法学博士の学位を取得。
1980年琉球大学法文学部専任講師、1981年同助教授を経て、1990年東洋英和女学院大学人文学部。同大社会科学部、同大国際社会学部教授。2016年より立正大学法学部特任教授(2018年3月退任、その後名誉教授)。
2013年から2019年まで石橋湛山研究学会会長を務める[3]。
1990年、『石橋湛山研究』で石橋湛山賞を受賞。
著書
[編集]単著
[編集]- 『日米関係史概説――ペリーからカーターまで』(南窓社, 1977年)
- 『石橋湛山――占領政策への抵抗』(草思社, 1988年)、オンデマンド版2003年
- 『石橋湛山研究――「小日本主義者」の国際認識』(東洋経済新報社, 1990年)
- 『侮らず、干渉せず、平伏さず――石橋湛山の対中国外交論』(草思社, 1993年)
- 『石橋湛山――リベラリストの真髄』(中公新書, 1995年)
- 『公職追放――三大政治パージの研究』(東京大学出版会, 1996年)
- 『公職追放論』(岩波書店, 1998年)
- 『政治家追放』(中央公論新社〈中公叢書〉, 2001年)
- 『自衛隊の誕生――日本の再軍備とアメリカ』(中公新書, 2004年)
- 『マッカーサー――フィリピン統治から日本占領へ』(中公新書, 2009年)
- 『石橋湛山――思想は人間活動の根本・動力なり』(ミネルヴァ書房〈日本評伝選〉, 2017年)
- 『南方からの帰還――日本軍兵士の抑留と復員』(慶應義塾大学出版会, 2019年)
- 『政治家・石橋湛山研究――リベラル保守政治家の軌跡』(東洋経済新報社, 2023年)
編著
[編集]- 『小日本主義――石橋湛山外交論集』(草思社, 1984年)
- 『GHQ民政局資料「占領改革」(5) 公職追放』(丸善, 1998年-2000年)
- 『ニクソン訪中と冷戦構造の変容――米中接近の衝撃と周辺諸国』(慶應義塾大学出版会, 2006年)
- 『大日本帝国の崩壊と引揚・復員』(慶應義塾大学出版会, 2012年)
- 『戦後日本首相の外交思想 吉田茂から小泉純一郎まで』(ミネルヴァ書房, 2016年)
- 『戦後日本保守政治家の群像 自民党の変容と多様性』(ミネルヴァ書房, 2023年)
共編著
[編集]- (木村昌人)『日本外交史ハンドブック――解説と資料』(有信堂高文社, 1995年)
- (波多野澄雄)『アジアのなかの日本と中国――友好と摩擦の現代史』(山川出版社, 1995年)
- (伊藤隆)『石橋湛山日記――昭和20-31年』(みすず書房, 2001年)、2冊組
- (天川晃)『地域から見直す占領改革――戦後地方政治の連続と非連続』(山川出版社, 2001年)
- (土山實男)『日米関係キーワード』(有斐閣, 2001年)
- (佐藤晋)『新版 日本外交史ハンドブック――解説と資料』(有信堂高文社, 2007年、増補版2016年)
監修
[編集]訳書
[編集]- アレクシス・ジョンソン『ジョンソン米大使の日本回想――二・二六事件から沖縄返還・ニクソンショックまで』(草思社, 1989年)
- 『GHQ日本占領史(6)公職追放』(日本図書センター, 1996年)
- 『周恩来キッシンジャー機密会談録』(毛里和子共監訳、岩波書店, 2004年)、オンデマンド版2014年
脚注
[編集]- ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.343
- ^ 『百年の風 創立百周年記念誌 神奈川県立横須賀中学校・高等学校 朋友編・明友編』500頁
- ^ 小平協「石橋湛山の言論活動とその時代背景を解析する 第7回石橋湛山研究学会開催報告」『自由思想』第156号、2020年、pp.30-33
外部リンク
[編集]- 増田弘教授 - 東洋英和女学院大学大学院公式サイト内