塩澤寺
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塩澤寺 | |
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山門 | |
所在地 | 山梨県甲府市湯村3-17-2 |
位置 | 北緯35度41分4.91秒 東経138度32分50.9秒 / 北緯35.6846972度 東経138.547472度座標: 北緯35度41分4.91秒 東経138度32分50.9秒 / 北緯35.6846972度 東経138.547472度 |
山号 | 福田山 |
宗派 | 真言宗智山派 |
本尊 | 地蔵菩薩 |
創建年 | 天暦9年(955年) |
開基 | 空也 |
札所等 | 甲斐百八霊場第六十三番 |
法人番号 | 1090005000713 |
塩澤寺(えんたくじ)は山梨県甲府市にある真言宗智山派の寺院。山号は福田山。
毎年2月13日正午より、翌14日正午まで行われる厄除け地蔵尊大祭で知られており、地元では厄地蔵さんの名で親しまれている。大祭の両日は昼夜を問わず大勢の参拝客で賑わう。
沿革
[編集]湯村山の南麓に立地し、南には信玄の湯 湯村温泉が所在している[1]。『甲斐国社記・寺記』によれば、大同3年(808年)に空海が開山し、天暦9年(955年)に空也が開祖であったと伝わる[1]。さらに『寺記』によれば、鎌倉時代には蘭渓道隆(らんけい どうりゅう)が中興開山となり、諸堂を再建したという[1]。『西山梨郡誌』所収の天正3年(1575年)2月20日付武田家印判状では、武田氏から諸役免除を受けている[1]。
『甲斐国志』によれば、近世には山宮村(甲府市山宮町)の明王院の末寺となる[1]。
文化財
[編集]- 重要文化財(国指定)
- 塩沢寺地蔵堂 - 昭和24年2月18日指定
- 室町末期建立 江戸前期の建築[2]。
- 山梨県指定有形文化財
- 塩沢寺無縫塔 - 昭和46年4月8日指定
- 地蔵堂近くに3基並ぶ無縫塔のうち右端のもの(2基は江戸時代の作例)。安山岩製で、総高は1.3メートル。基礎部分には反花が刻まれ、断面六角形の竿、蓮弁を刻んだ中台の上に塔身が据えられている。竿部分に応永7年(1374年)の刻銘を持つ。
- 石造地蔵菩薩坐像 - 昭和35年11月7日指定
- 塩澤寺阿弥陀種子板碑 - 昭和48年7月12日指定
- 無縫塔の右手に立つ高さ2.15メートル、幅1.0メートルの種子板碑。石材は国中地方の板碑に多い安山岩。中央上部に阿弥陀種子が大書され、その下に碑銘刻文がある。銘文には北朝年号の貞和6年(1350年)の年紀があるが、願主は特定できず大工名も欠失している。
- 山梨県指定天然記念物
- 塩澤寺の舞鶴のマツ - 昭和40年5月13日指定
- 明治期には甲府市武田の新紺屋小学校(甲府市立新紺屋小学校)の「常磐の松」、第十国立銀行の「鶴亀の松」とともに「甲府の三名松」と呼称された。
- 甲府市指定天然記念物
- 塩澤寺のシラカシ林 - 昭和62年3月31日指定
アクセス
[編集]- JR中央本線甲府駅下車。
- 中央自動車道甲府昭和インターチェンジで降り、昇仙峡・湯村方面へ行く。