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十字行

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ノヴォシビルスクでの十字行(2009年5月)。先導する八端十字架イコン。先頭の少年が持つのは至聖三者のイコン。

十字行(じゅうじこう、英語: Crucession, ロシア語: Крестный ход)とは、正教会における、奉神礼として聖堂外で行われる行列・行進のこと。

神の民の集まりである教会が天国に向かって行進していることを表す。特定の教会における祭に行われる。同様の意義を持つものに聖入(せいにゅう)があるが、聖入は聖堂内で行われるものである[1]

概要

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永眠した司祭埋葬式で十字行をする修道士たち。クロブークを被っている(モスクワの修道院、2005年)。

十字行は聖堂から信徒が出て、聖堂の周り(場合によっては街)を歩いて行う。蝋燭十字架・旗などが行列を先導し、詠隊をはじめとする教衆がこれに続き、その後に信徒が続く。

十字行が行われる日・奉神礼としては以下が挙げられる。ほか、不朽体イコンの移動の際にも十字行が行われる。

十字行の最中、聖歌が歌われる。聖歌は行われる奉神礼の内容によって異なる。

復活大祭にはステヒラ第六調『ハリストス、救世主や』が歌われる。

ハリストス救世主や、神の使いら天において、爾の復活をあがめ歌う。我等にも地においていさぎよき心をもって、爾を讃め歌わしめ給え。 — 復活大祭のステヒラ第六調

聖大土曜日においてはイイスス・ハリストス(イエス・キリストのギリシャ語読み)の「眠りのイコン」が棺状に担がれたものとともに十字行が行われ、聖三祝文が歌われる。埋葬式でも十字行を行う際は、担がれた永眠者の棺とともに十字行が行われ、同様に聖三祝文が歌われる。

聖天主、聖勇毅、聖常生なる主、我等を憐れめよ。 — 聖三祝文

ギャラリー

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脚注

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  1. ^ 高橋保行『ギリシャ正教』179頁、講談社学術文庫 1980年 ISBN 9784061585003 (4061585002)

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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