中村酒造
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中村酒造 (2016年10月6日撮影) | |
種類 | 個人事業者 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒197-0826 東京都あきる野市牛沼63番地 |
設立 | 1804年(文化元年) |
業種 | 食料品 |
事業内容 | 酒造業 |
代表者 | 代表 中村 八郎右衛門 |
外部リンク | http://www.chiyotsuru.jp/ |
中村酒造(なかむらしゅぞう)は、東京都あきる野市牛沼に本社および工場を置く日本の酒造会社。現在、東京にて伝統を守っている10軒の酒造業者の一つである。
概要
[編集]中村家は先祖代々、西多摩郡牛沼村(現・あきる野市牛沼)に住み、1804年(文化元年)8代目の時、酒造を創業したのが始まり。江戸時代には、仕込蔵、酒造用具蔵などを建てた。現在、18代目・中村八郎右衛門が、「千代鶴・高尾山」ブランドの日本酒を醸造販売する老舗酒造メーカーである[1]。
- 「千代鶴」の由来
その昔、秋川流域に鶴が飛来したことがあり、これに因んで縁起の良い名前の「千代鶴(ちよつる)」と命名した[2]。
- 仕込水
秋川の流域に位置し、秩父古生層(ちちぶこせいそう)に濾された多摩山系の水を、地下170mより汲み上げ使用している。あきる野市は、冬の冷え込みが厳しく、酒造りに適した気候である[2]。
- 醸造方法
通常、酒の仕込みは、「添仕込み」「仲仕込み」「留仕込み」と三段階に行うが、中村酒造ではこれに加えてもう一段多い「四段仕込み」を行っている(杜氏 佐藤潮彦)[2]。
沿革
[編集]- 年代不詳(慶長以前) - 中村家は代々、西多摩郡牛沼村に住んでいた。
- 1804年(文化元年) - 8代目の時、現在地で酒造を創業。
- 年代不詳(江戸時代) - 仕込土蔵蔵を建築。
- 1884年(明治17年) - 土蔵造り2階建ての酒造用具蔵を建築。
- 年代不詳 - 土蔵造りの酒造用具蔵を復元し、「酒造り資料館」を開館。
- 2019年(平成31年) - 現在、18代目・中村八郎右衛門が継承している[3]。
営業情報
[編集]- 酒造リ資料館
- 開館日 - 年末年始以外の毎日
- 開館時間 - 午前12時 - 午後16時30分
- 展示内容 - 江戸時代造られた、土蔵造り2階建ての酒造用具蔵を復元し、200年の歴史で用いられた伝統の酒造り用具と各種資料を展示[3]。
受賞歴
[編集]全国新酒鑑評会
- 平成14酒造年度 - 「千代鶴」金賞受賞[4]
- 平成16酒造年度 - 「千代鶴」金賞受賞[5]
- 平成20酒造年度 - 「千代鶴」金賞受賞[6]
- 平成21酒造年度 - 「千代鶴」金賞受賞[7]
- 平成22酒造年度 - 「千代鶴」金賞受賞[8]
- 平成23酒造年度 - 「千代鶴」金賞受賞[9]
- 令和3酒造年度 - 「千代鶴」金賞受賞[10]
交通
[編集]- 鉄道
ギャラリー
[編集]脚注
[編集]- ^ 「東京都の十の蔵元 中村酒造」 - http://www.chiyotsuru.jp/ 「自然環境・歴史・銘柄の由来」]
- ^ a b c 「東京都の十の蔵元 中村酒造」 - 「酒造りのこだわり」
- ^ a b 「東京都の十の蔵元 中村酒造」 - 「酒造り資料館」
- ^ 「平成14酒造年全国新酒鑑評会 受賞酒目録」、酒類総合研究所、平成15年5月28日、2022年4月27日閲覧
- ^ 「平成16酒造年全国新酒鑑評会 受賞酒目録」、酒類総合研究所、平成17年5月26日、2022年4月27日閲覧
- ^ 「平成20酒造年全国新酒鑑評会 受賞酒目録」、酒類総合研究所、平成21年5月27日、2022年4月27日閲覧
- ^ 「平成21酒造年全国新酒鑑評会 受賞酒目録」、酒類総合研究所、平成22年5月26日、2022年4月27日閲覧
- ^ 「平成22酒造年全国新酒鑑評会 受賞酒目録」、酒類総合研究所、平成23年5月25日、2022年4月27日閲覧
- ^ 「平成23酒造年全国新酒鑑評会 受賞酒目録」、酒類総合研究所、平成24年5月18日、2022年4月27日閲覧
- ^ 「令和3酒造年全国新酒鑑評会 受賞酒目録」、酒類総合研究所、令和4年5月25日、2022年5月26日閲覧
関連文献
[編集]- 『千代鶴(ちよつる)(デジタル大辞泉プラス)』「東京都、中村酒造の製造する日本酒。平成21、22、23酒造年度の全国新酒鑑評会で金賞を受賞。」