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三村起一

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

三村 起一(みむら きいち、1887年8月15日 - 1972年1月28日)は、日本実業家。住友鉱業(現住友金属鉱山)初代社長、石油開発公団初代総裁などを歴任。

来歴・人物

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東京・銀座尾張町出身。実父の山口慎、養父の三村直ともに旧信濃上田藩士。一高を経て、大正3年、東京帝国大学法科大学独法科を卒業し、同年住友総本店入社に入社する。住友伸銅所勤務を経て、大正8年~10年欧米出張。昭和6年住友伸銅鋼管取締役、7年住友別子鉱山常務、専務を経て、16年住友鉱業(現住友金属鉱山)初代社長、同年住友本社理事。この間住友機械製作(現住友重機械工業)、大日本産業報国会理事などの役員を兼務。

21年公職追放前に住友系その他の役職一切を辞任[1]。同年鴨川加工、28年日本冶金工業各社長に就任。

30年石油資源開発初代社長。以降北スマトラ石油開発協力初代会長、石油鉱業連盟会長、1967年10月石油開発公団(のちの石油公団)初代総裁を歴任。

また産業災害防止対策審議会会長、中央労働災害防止協会会長、日経連理事、経団連常任理事などを務めた。労務管理、工場安全運動などの草分け的存在で、著書に「住友工場協議会十年の足跡」がある。

脚注

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  1. ^ 公職追放の該当事項は「井華鉱業社長事務取締」。(総理庁官房監査課 編『公職追放に関する覚書該当者名簿』日比谷政経会、1949年、342頁。NDLJP:1276156