ルオウ・ネプ
表示
ルオウ・ネプ | |
---|---|
種類 | ライスプディング |
発祥地 | ベトナム |
主な材料 | もち米、酵母 |
ルオウ・ネプ(ベトナム語: Rượu nếp/𨢇𥻻)はベトナムの蒸留酒。米を原料とする。
ホーチミン市の西にあるゴーデンが生産地として有名であり、国道1号沿いの1kmほどの区間にルオウ・ネプの販売店が並ぶ[1]。
製法
[編集]白米、または黒米のもち米を6 - 12時間浸水させた後、1時間ほどかけて蒸し煮する[2]。これを冷まして壺などの容器に移し、米の5%ほどのメンを撒いてよく混ぜ、バナナの葉で蓋をする[2]。2 - 3日経つと糖化と発酵が進んでおり、この段階で布でろ過するとクオム・ルオウ(Cơm rượu)というどぶろくになる[2]。
一方、ろ過せずにさらに1日おいてから原料米と等量の水を加え、そのまま3 - 4日発酵を続けると、原料のほぼ全ての糖質は酵母など糸状菌類によって消費される[2]。これを単式蒸留器によって蒸留し、初留と後留を捨てると、アルコール度数30 - 45%のルオウ・ネプが完成する[2]。
脚注
[編集]- ^ 小崎道雄 et al. 2002, p. 331
- ^ a b c d e 小崎道雄 et al. 2002, p. 332
参考文献
[編集]- 小崎道雄、飯野久和、トク トランリン、ホウ・ファムタン、関達治「アンナン山脈南部高地 (ベトナム) の米酒 ルオウ・カンとルオウ・ネプ」『日本醸造協会誌』第97巻第5号、日本醸造協会、2002年、327-337頁、doi:10.6013/jbrewsocjapan1988.97.327。