パゴダ
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パゴダ(pagoda)とは、仏塔(ストゥーパ)を意味する英語である。日本では、多くビルマ(ミャンマー)様式の仏塔のことを指す。
東アジア諸国の仏塔と同様、仏舎利(釈迦仏の遺骨等)または法舎利(仏舎利の代用としての経文)を安置するための宗教的建造物である。
語源
[編集]ポルトガル語のパゴデ (pagode) が語源とされるが、定説ではない[1]。
他の説として、ペルシャ語で「神像の家」という意味の butkada を挙げる説、あるいはタミル語で「神に属する家」という意味の pagavati という説もある。
いずれにせよ日本でのイメージと異なり、東南アジアやミャンマーと特に関わりのある言葉ではない。
ミャンマーのパゴダ
[編集]「パゴダ」はビルマ語ではなく、ビルマ語では「ゼーディー」(zedi; စေတီ /zèdì/) または「パヤー」(payā; ဘုရား /pʰəjá/) と呼ばれる[1]。
ミャンマーの人々にとって、パゴダは釈迦がいなくなって以来釈迦に代わるものであり、「釈迦の住む家」であるとされる。パゴダを建てることは、ミャンマーでは「人生最大の功徳」とされ、そうすることにより幸福な輪廻転生が得られると信じられている。
「釈迦の住む家」であるパゴダに入るときは履物を脱ぐことが求められ、靴や靴下(ストッキングを含む)を履いて入ることは許されない。
日本のパゴダ
[編集]- 平和の塔 - 兵庫県西脇市 高野山真言宗高松山宝光院
- パゴダ平和記念塔 - 徳島県徳島市眉山町 眉山公園
- 世界平和パゴダ - 福岡県北九州市門司区 和布刈公園
- ミッタディカ パゴダ - 名古屋市中川区新家2丁目1304
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ミャンマーのパゴダを模した徳島市のパゴダ平和記念塔
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「世界平和パゴダ」
日本唯一の正統なミャンマー式パゴダ(北九州市門司区)
参考文献
[編集]- むそうたかし著「ほとけの乙女 ミャンマーの仏塔・寺院と少女たち」雷鳥社、2024年3月7日。