ケプラー93b
ケプラー93b Kepler-93b | ||
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星座 | こと座 | |
分類 | 太陽系外惑星 岩石惑星 | |
軌道の種類 | 周回軌道 | |
発見 | ||
発見年 | 2014年 | |
発見者 | ケプラー宇宙望遠鏡 | |
発見方法 | トランジット法 | |
軌道要素と性質 | ||
軌道長半径 (a) | 0.053 ± 0.002 AU[1][2] (792万8800 ± 29万9200 km) | |
離心率 (e) | 0[2] | |
公転周期 (P) | 4.72673978 ± 0.00000097 日[3] (113.44175472 ± 0.00002328 時間) | |
軌道傾斜角 (i) | 89.183 ± 0.044°[3] | |
通過時刻 | 2454944.29227 ± 0.00013 BJD[3] | |
準振幅 (K) | 1.63 ± 0.27 m/s[1][2] | |
ケプラー93の惑星 | ||
位置 元期:J2000.0 | ||
赤経 (RA, α) | 19h 25m 40.3888s[4] | |
赤緯 (Dec, δ) | +38° 40′ 20.45″[3][4] | |
固有運動 (μ) | 赤経: -26.7 ± 1.9 ミリ秒/年[4] 赤緯: -4.4 ± 1.8 ミリ秒/年[4] | |
距離 | 不明 約300 光年?[5] | |
物理的性質 | ||
直径 | 18,853 km | |
半径 | 1.478 ± 0.019 R⊕[3] (9,427± 121 km) | |
表面積 | 11.1423×108 km2 | |
体積 | 3.4973×1012 km3 | |
質量 | 4.02 ± 0.68 M⊕[2] | |
平均密度 | 6.88 ± 1.18 g/cm3[2] | |
表面重力 | 3.26 ± 0.07 cgs[2] | |
表面温度 | 1,037 ± 13 K[3] (764 ± 13 ℃) | |
年齢 | 66 ± 9 億年[3] | |
他のカタログでの名称 | ||
KOI-69b, KOI-69.01[3][2], KIC 3544595, 2MASS J19254039+3840204, TYC 3134-218-1, GSC 03134-00218 | ||
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ケプラー93b(英語:Kepler-93b)とはこと座の方向にある恒星ケプラー93を公転している太陽系外惑星である[5]。地球よりも高密度の岩石惑星だとされている。
発見
[編集]ケプラー93bは2014年にケプラー宇宙望遠鏡の観測により発見された。最初の観測で、ケプラー93を公転している天体が存在する可能性が浮上し、その後、ハワイ島のケック天文台やスピッツァー宇宙望遠鏡による観測も行われ、ケプラー93bの存在が確認された[3][5]。
特徴
[編集]地球 | ケプラー93b |
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ケプラー93bは半径が地球の1.478倍であり、誤差±120kmという極めて高い精度で求められている。しかし、質量はスーパーアース並みの4.02倍にも及ぶ[注 1]。そのため、ケプラー93bは密度が地球の約1.2倍にもなる岩石惑星であると考えられている。しかし、主星のケプラー93からわずか800万kmしか離れていないため、表面温度は1037K(764℃)にもなり、生命や液体の水が存在するにはかなり過酷な環境であるとされている[5]。
内部構造
[編集]2016年に、岩石惑星と思われる7つの太陽系外惑星の内部構造についての研究結果が発表された[6]。対象となったのはケプラー10b、ケプラー36b、ケプラー78b、ケプラー93b、CoRoT-7b、HD 219134 b、グリーゼ1132bの7つである[6]。これらの太陽系外惑星は全て地球の2倍から5倍ほどの質量と1.1倍から1.6倍ほどの半径を持つ。ハーバード・スミソニアン天体物理学センターの研究チームはこれらの太陽系外惑星にPREM(Preliminary Reference Earth Model)という地球や火星などの岩石惑星に見られる、核、マントル、地殻という三重構造のモデルが当てはまるかを調査した[6][7]。その結果、7つの太陽系外惑星全てが中心部に鉄などで構成された核を持っており、その外側にマントルと地殻の層が存在する構造になっていることが判明した[6][7]。
主星
[編集]ケプラー93bの主星ケプラー93は太陽の0.911±0.033倍の質量、0.919±0.011倍の半径を持つ[2]。表面温度は5669K(5396℃)と太陽(5778K)よりわずかに低い[2]。年齢は66億年であり、太陽より20億年ほど年老いている。地球からの距離は基本、不明とされているが、NASAの発表では約300光年と記載されている[5]。また、Open Exoplanet Catalogueでは315光年と記載されている[8]。なお、ケプラー93系にはケプラー93bとは別に、ドップラー分光法によって発見されたケプラー93cという惑星も公転している[2]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b Planet Kepler-93 b The Extrasolar Planet Encyclopaedia
- ^ a b c d e f g h i j The Mass of Kepler-93b and The Composition of Terrestrial Planets ArXiv
- ^ a b c d e f g h i Kepler-93b: A Terrestrial World Measured to within 120 km, and a Test Case for a New Spitzer Observing Mode ArXiv
- ^ a b c d KOI-69 -- Star SIMBAD
- ^ a b c d e The Most Precise Measurement of an Alien World's Size NASA
- ^ a b c d Mass-Radius Relation for Rocky Planets based on PREM ArXiv
- ^ a b 地球に似た系外惑星の内部構造は、やはり地球と似ている AstroArts
- ^ Kepler-93 Open Exoplanet Catalogue