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ゆうれい坂

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ゆうれい坂(ゆうれいざか)は、日本に数多く存在する地名

本項で扱うのは、同音異字幽霊坂(または「誘霊坂」)とも記される一つであるところの、福岡県遠賀郡岡垣町に所在する、である。

錯覚#縦断勾配錯視)を生む地形の一例として関連分野では(日本国内で)有名であり、また、不思議な現象を体験できる名所として好事家によく知られている。

概要

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岡垣町内浦の国道495号線成田山不動寺を結ぶ道路上にあり、福岡放送テレビ番組めんたいワイド』など地元メディアではたびたび紹介されていたが、TBSバラエティ番組USO!?ジャパン』で採り上げられ、全国的に有名となった。また、岡垣町の観光名所の一つであり、同町のイメージソングである『変わらない岡垣』の歌詞中にも登場する[1]

地名の由来

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名前から心霊現象にまつわると思われがちであるが、霊が目撃されるわけではなく、空き缶ボールなどといった転がりやすい物体を道に置くと独りでに坂を登っていくという不思議な現象が起こることから、その不気味さゆえに呼ばれるようになったものである。

縦断勾配錯視

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もっとも、物体が自然に登坂するはずもなく、勾配と風景を原因として起こる錯覚(学術名:縦断勾配錯視、俗称:坂道錯視)が顕著に現れた例として知られている。道の先が急峻な登り勾配になっていることに加え、周辺の自然風景が判断基準を曖昧にしてしまう働きをすることで、実際には緩やかな登り坂が続いているものを、急な登り坂の手前にある“緩い下り坂”と見てしまうことによる。

錯覚を生む地形

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同一もしくは近似の現象は、他にも様々な場所で起こることが知られており、それらの地形は、錯覚のほかにも、俗説によって科学ミステリー疑似科学オカルトなどと関連づけられることが多い。これらは世界的には主として「磁石の丘magnetic hill、磁力の丘)」や「重力の丘グラビティヒル: gravity hill)」の名で呼ばれるが、日本の場合は、「不思議坂」「ミステリー坂」「後戻り坂」などと呼ばれるほかに、幽霊・お化けによる所業との発想もあって「お化け坂」「幽霊坂」などといった呼称も多く見受けられる(cf. お化け#怪奇現象の下段も参照)。

本項の坂のほかにある、縦断勾配錯視を生む地形・地点(磁石の丘やお化け坂)を、ごく一部であるが以下に列挙する。

日本
日本以外
ハングル表記:신비의도로、漢字表記:神秘道路、和訳:神秘の道路、英語名:Dokebi Road、日本での異称:お化け道路)
済州市老衡洞289-15(新済州老衡ロータリーから11番道路を漢拏山方向へ約5分)。

脚注

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関連項目

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外部リンク

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座標: 北緯33度52分06.3秒 東経130度34分02.0秒 / 北緯33.868417度 東経130.567222度 / 33.868417; 130.567222