選り抜き記事

八丈小島のマレー糸状虫症は伊豆諸島南部の八丈小島(東京都八丈町)にかつて存在したリンパ系フィラリア症を原因とする風土病である。この風土病は古くより八丈小島および隣接する八丈島では「バク」と呼ばれ、島民たちの間で恐れられていた。本疾患の原因は主に東南アジアで流行するフィラリアの一種であるマレー糸状虫 Brugia malayi の感染によるもので、八丈小島は日本国内唯一のマレー糸状虫症の流行地であったが、1948年(昭和23年)から始まった東京大学伝染病研究所の佐々学を中心とする研究者と島民による防圧活動により1968年(昭和43年)には感染者がいなくなり、同島でのマレー糸状虫症の流行は終息した。……
- マンスールは、アッバース朝の第2代カリフ(在位:754年-775年)。アッバース朝の黄金時代の基盤はマンスールの時代に完成したとされ、最大の功績にはアッバース朝の首都バグダードの建設が挙げられる……
- 清水局事件は、1948年に静岡県清水市で発生した書留郵便の窃盗事件である。冤罪被害者が自らの手で真犯人を探し出し、事件を解決に導いた稀有な事例として知られる。1951年に真犯人が検挙され、1952年に最高裁により冤罪が認められた……
- 福武電気鉄道デキ1形電気機関車は、福井鉄道の前身事業者で現在の福井鉄道福武線に相当する路線を敷設・運営した福武電気鉄道が、1935年に導入した電気機関車である。芝浦製作所製の凸形車体を備える25 t機で、主に福井鉄道線内における貨物列車牽引に用いられた……