背奈行文

背奈 行文（せな の ゆきふみ）は、奈良時代の貴族・歌人。姓は公（キミ）のち王（コニキシ）。高句麗系渡来人である背奈福徳の子。官位は従五位下・大学助。

凡例 背奈行文
時代	奈良時代
生誕	不明
死没	不明
官位	従五位下・大学助
主君	元正天皇→聖武天皇
氏族	背奈公→王
父母	父：背奈福徳

経歴

高句麗系渡来人を集めて霊亀2年（716年）に新設された武蔵国高麗郡に居住していたが、のちに上洛して学問を生かして朝廷に仕えた。養老5年（721年）正七位上・明経第二博士のとき、学業優秀として賞された。神亀4年（727年）正六位上から従五位下に昇叙される。

消奈行文大夫（せなのぎょうもんのまへつきみ）の名で、『万葉集』に1首と『懐風藻』に五言詩を2首残している。

和歌作品

• 奈良山の 児の手柏の 両面に かにもかくにも 佞人の徒 （『万葉集』（巻16-3836））

参考文献

• 宝賀寿男『古代氏族系譜集成』古代氏族研究会、1986年