生野駅 (兵庫県)
兵庫県朝来市生野町口銀谷にある西日本旅客鉄道の駅
生野駅(いくのえき)は、兵庫県朝来市生野町口銀谷字中筋にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)播但線の駅である[1]。
生野駅 | |
---|---|
西口(2010年5月) | |
いくの Ikuno | |
◄長谷 (7.7 km) (8.3 km) 新井► | |
兵庫県朝来市生野町口銀谷字中筋229-1 | |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | ■播但線 |
キロ程 | 43.6 km(姫路起点) |
電報略号 | イク |
駅構造 | 地上駅[1] |
ホーム | 2面2線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
190人/日(降車客含まず) -2021年- |
開業年月日 | 1895年(明治28年)4月17日[1][2] |
備考 | 簡易委託駅[1] |
特急「はまかぜ」が停車する[1]。以前石北本線に同名の駅があったことから、これと区別するために当駅発着の乗車券には「(播)生野」と表記していた。
歴史
編集- 1895年(明治28年)4月17日:播但鉄道長谷駅 - 当駅延伸時に終着駅として開設[1][2]。旅客・貨物取扱開始[2]。
- 1901年(明治34年)8月29日:当駅 - 新井駅間延伸に伴い、南へ300m移転[1]。
- 1903年(明治36年)6月1日:播但鉄道が山陽鉄道に営業譲渡。山陽鉄道の駅となる。
- 1906年(明治39年)12月1日:山陽鉄道国有化、国鉄の駅となる[2]。
- 1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定、播但線所属となる。
- 1960年(昭和35年):東口駅舎改築[1]。
- 1973年(昭和48年)4月1日:貨物取扱廃止[2]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物扱い廃止[2]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる[2]。
- 2009年(平成21年)4月1日:西口駅舎が新設される[1][3]。
- 2021年(令和3年)3月13日:ICカード「ICOCA」の利用が可能となる[4]。
- 2022年(令和4年)
駅構造
編集相対式ホーム2面2線を有する列車交換可能な地上駅[1]。木造駅舎を備える。駅舎は西口(姫路方面行ホーム側)と東口(和田山方面行ホーム側)両方にあり、両ホームは跨線橋で連絡している[1]。配線上では1線スルー化も可能であるが、信号機が片側設置のため、ホームは方向別となっている。一時期無人駅化されていたが、現在は豊岡駅管理の簡易委託駅で、朝から夕方まで2009年3月に竣工した西口駅舎に駅員が配置されている。2021年3月13日にICOCA等の交通系ICカードが使用出来るようになった[4]。
鉄道では全国的に日本では珍しい右側通行となっている[1]。新井方面からは上り勾配となっていて、新井方面から見て駅構内は左側にカーブしており、更に左側分岐であるため、左側通行では勾配途中で分岐制限を受けてしまうので、蒸気機関車はホームへの停車が困難だったからである。以前はこの駅でのワンマン列車の乗降方式は有人駅扱いで、改札口で乗車券や運賃を手渡す形式であったが、現在は車内の料金箱に投入する形式であるため、必ず前ドアから下車しなくてはならない。
2010年(平成22年)4月、西口駅舎内に朝来市観光情報センターが開設した[5]。
のりば
編集のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | 播但線 | 下り | 和田山方面 |
2 | 上り | 寺前・姫路方面 |
- 付記事項
- 上下共に、特急「はまかぜ」が1日3本、普通が2時間に1本(日中の場合)発車する。
- 上りは、普通が全て寺前止まりで、姫路への直通は特急のみとなる。下りは、全特急と一部普通が和田山以北山陰本線豊岡方面に直通する。
-
長谷側よりホームを望む
-
新井側よりホームを望む
-
当駅で交換中の普通列車(2017年4月)
利用状況
編集近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通り。
年度 | 1日平均 乗車人員[6] |
---|---|
1999年 | 569 |
2000年 | 565 |
2001年 | 541 |
2002年 | 528 |
2003年 | 510 |
2004年 | 489 |
2005年 | 472 |
2006年 | 457 |
2007年 | 441 |
2008年 | 453 |
2009年 | 392 |
2010年 | 361 |
2011年 | 293 |
2012年 | 259 |
2013年 | 246 |
2014年 | 249 |
2015年 | 267 |
2016年 | 273 |
2019年 | 248 |
2020年 | 211 |
2021年 | 190 |
駅周辺
編集- 銀山まち回廊
- 但陽信用金庫会館(但陽美術館・但陽会館)
- 生野書院
- 生野マインホール
- 旧生野警察署[1]
- 生野義挙碑(生野代官所跡)
- SUMCO生野クラブ
- 生野まちづくり工房井筒屋財
- 旧生野鉱山社宅
- 生野銀山
- 南但馬警察署生野駅前交番
- 播但連絡道路生野ランプ
-
銀山まち回廊(口銀谷の町並み、市川沿いのトロッコ軌道跡)
-
史跡 生野銀山の坑道内
バス路線
編集駅前に「生野駅西口」停留所があり、下記の路線が発着する。
- ※季節運行路線として夢但馬周遊バス「たじまわる」の運行も行う。
隣の駅
編集脚注
編集- ^ a b c d e f g h i j k l m n 『兵庫の鉄道全駅 JR・三セク』神戸新聞総合出版センター、2011年12月15日、161頁。ISBN 9784343006028。
- ^ a b c d e f g 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、247頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ “生野駅交通センターが完成”. 広報朝来 (朝来市): p. 5. (2009年6月1日) 2019年1月8日閲覧。
- ^ a b 『2021年春ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道福知山支社、2020年12月18日。オリジナルの2020年12月18日時点におけるアーカイブ 。2020年12月19日閲覧。
- ^ “JR生野駅に観光センター「朝来の南玄関」、グッズも販売”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 17(大阪地方版・但馬). (2010年5月3日)
- ^ 兵庫県. “兵庫県統計書”. 兵庫県. 2023年6月25日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 生野駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道