岡崎琢磨
1986年7月7日 -)は、日本の推理作家。福岡県太宰府市出身[1]。
(おかざき たくま、岡崎 琢磨 おかざき たくま | |
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誕生 |
1986年7月7日(38歳) 福岡県太宰府市 |
職業 | 作家 |
国籍 | 日本 |
最終学歴 | 京都大学法学部卒業 |
ジャンル | 推理小説 |
主な受賞歴 | 第10回『このミステリーがすごい!』大賞隠し玉受賞 |
デビュー作 | 珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を |
パートナー | 小島なお(歌人) |
略歴・人物
編集福岡県立筑紫丘高等学校を卒業後[2]、京都大学法学部に進学し[2]、京都市左京区高野に4年間住む[1]。作家を志すまではミュージシャン志望であったため高校時代にロックバンドを組み、ギターとボーカルを担当し作詞作曲もすべて手掛ていたが「小説の方が性格に合っている」と確信してからは迷わず書き続け、就職活動は一切しなかった[2]。卒業後は福岡県に戻って実家の寺院に勤務しながら執筆を続け[2]、2011年、『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』が第10回『このミステリーがすごい!』大賞の最終選考に残る。受賞には至らなかったが、原稿を手直しした上で、いわゆる“隠し玉”として出版されたところ、わずか数か月で40万部を超えるベストセラーとなった[2]。2013年、『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』で第1回京都本大賞を受賞した[1][3]。
作品リスト
編集単著
編集珈琲店タレーランの事件簿
編集→詳細は「珈琲店タレーランの事件簿」を参照
- 珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を(2012年8月 宝島社文庫)
- 珈琲店タレーランの事件簿2 彼女はカフェオレの夢を見る(2013年4月 宝島社文庫)
- 珈琲店タレーランの事件簿3 心を乱すブレンドは(2014年3月 宝島社文庫)
- 珈琲店タレーランの事件簿4 ブレイクは五種類のフレーバーで(2015年2月 宝島社文庫)
- 珈琲店タレーランの事件簿5 この鴛鴦茶がおいしくなりますように(2016年11月 宝島社文庫)
- 珈琲店タレーランの事件簿6 コーヒーカップいっぱいの愛(2019年11月 宝島社文庫)
- 珈琲店タレーランの事件簿7 悲しみの底に角砂糖を沈めて(2022年3月 宝島社文庫)
- 珈琲店タレーランの事件簿8 願いを叶えるマキアート(2022年8月 宝島社文庫)
道然寺さんの双子探偵
編集- 道然寺さんの双子探偵(2016年6月 朝日文庫)
- 道然寺さんの双子探偵 揺れる少年(2019年5月 朝日文庫)
その他の作品
編集- 季節はうつる、メリーゴーランドのように(2015年7月 KADOKAWA / 2017年9月 角川文庫)
- 新米ベルガールの事件録 チェックインは謎のにおい(2016年11月 幻冬舎文庫)
- 病弱探偵 謎は彼女の特効薬(2017年7月 講談社 / 2019年9月 講談社文庫)
- さよなら僕らのスツールハウス(2017年10月 KADOKAWA / 2019年12月 角川文庫)
- 春待ち雑貨店ぷらんたん(2018年1月 新潮社 / 2021年3月 新潮文庫)
- 夏を取り戻す(2018年9月 東京創元社 ミステリ・フロンティア / 2021年6月 創元推理文庫)
- 九十九書店の地下には秘密のバーがある(2018年11月 ハルキ文庫)
- 下北沢インディーズ(2019年7月 実業之日本社)
- 【改題】下北沢インディーズ ライブハウスの名探偵(2022年10月 実業之日本社文庫)
- 貴方のために綴る18の物語(2021年5月 祥伝社 / 2024年6月 祥伝社文庫)
- Butterfly World 最後の六日間(2021年7月 双葉社)
- 【改題】紅招館が血に染まるとき The last six days(2024年9月 双葉文庫)
- 鏡の国(2023年9月 PHP研究所)
アンソロジー
編集「」内が岡崎琢磨の作品
- 5分で読める! ひと駅ストーリー 降車編(2012年12月 宝島社文庫)「旅の終着」
- もっとすごい! 10分間ミステリー(2013年5月 宝島社文庫)「葉桜のタイムカプセル」
- 5分で読める! ひと駅ストーリー 夏の記憶 西口編(2013年7月 宝島社文庫)「名前も知らない」
- 5分で泣ける! 胸がいっぱいになる物語(2015年3月 宝島社文庫)「葉桜のタイムカプセル」
- 5分で読める! ひと駅ストーリー 食の話(2015年10月 宝島社文庫)「このアップルパイはおいしくないね」
- 5分で驚く! どんでん返しの物語(2016年6月 宝島社文庫)「葉桜のタイムカプセル」
- 十年交差点(2016年9月 新潮文庫nex)「ひとつ、ふたつ」
- 10分間ミステリー THE BEST(2016年9月 宝島社文庫)「葉桜のタイムカプセル」
- I Love Father 書き下ろしミステリーアンソロジー(2017年6月 宝島社)「進水の日」
- 【改題】泣ける! ミステリー 父と子の物語(2019年6月 宝島社文庫)
- 新鮮 THE どんでん返し(2017年12月 双葉文庫)「夜半のちぎり」
- ベスト本格ミステリ2018(2018年6月 講談社)「夜半のちぎり」
- 【再編集・改題】ベスト本格ミステリ TOP5 短編傑作選004(2019年6月 講談社文庫)
- 傑作ミステリーアンソロジー 京都迷宮小路(2018年11月 朝日文庫)「午後三時までの退屈な日常」
- 3分で読める! コーヒーブレイクに読む喫茶店の物語(2020年6月 宝島社文庫)「フレンチプレスといくつかの噓」
- 5分でドキッとする! 意外な恋の物語(2020年8月 宝島社文庫)「名前も知らない」
- 1話3分で驚きの結末! 大どんでん返しの物語(2021年3月 宝島社)「フレンチプレスといくつかの噓」
- 3分で読める! 眠れない夜に読む心ほぐれる物語(2021年7月 宝島社文庫)「運命」
- 5分で読める! 背筋も凍る怖いはなし(2021年8月 宝島社文庫)「三霊山拉致監禁強姦殺人事件」
- 私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! ミステリー小説アンソロジー(2021年8月 星海社FICITONS)「踵の下の空白」
- 3分で読める! 誰にも言えない○○の物語(2022年5月 宝島社文庫)「誰にも言えない感染症の物語」
- 5分で読める! ぞぞぞっとする怖いはなし(2022年6月 宝島社文庫)「めのちしゅごり」
- 3分で仰天! 大どんでん返しの物語(2023年1月 宝島社文庫)「誰にも言えない感染症の物語」
- 3分で殺す! 不連続な25の殺人(2023年9月 宝島社文庫)「三霊山拉致監禁強姦殺人事件」
- #殺人事件の起きないミステリー 自薦『このミステリーがすごい!』大賞シリーズ傑作選(2023年9月 宝島社文庫)「ビブリオバトルの波乱」
- わたしの名店 おいしい一皿に会いにいく(2023年12月 ポプラ文庫)※エッセイアンソロジー「東京で初めて訪れた≪友達の家≫」
- 5分で読める! 誰かに話したくなる怖いはなし(2024年7月 宝島社文庫)「マッチングアプリの女」
- 3分で読める! 人を殺してしまった話(2024年9月 宝島社文庫)「ある少女の置き手紙」
- 3分で読める! 一日の終わりに読むお酒の物語(2024年11月 宝島社文庫)「七面鳥は見つめる」
解説
編集- 七尾与史『ドS刑事 三つ子の魂百まで殺人事件』(2014年8月 幻冬舎文庫)
- 東川篤哉『純喫茶「一服堂」の四季』(2017年4月 講談社文庫)
- 青柳碧人『家庭教師は知っている』(2019年3月 集英社文庫)
- 連城三紀彦『運命の八分休符』(2020年5月 創元推理文庫)
その他
編集メディア・ミックス
編集漫画
編集- 珈琲店タレーランの事件簿(2015年8月 - 9月、全2巻、宝島社) - 作画:峠比呂
- 珈琲店タレーランの事件簿 彼女はカフェオレの夢を見る(2016年8月 - 10月、全2巻、宝島社) - 作画:峠比呂
- コミック あっ!と驚く7つのストーリー(2017年4月、アンソロジー、宝島社、原作:名前も知らない『5分で読める! ひと駅ストーリー 夏の記憶 西口編』所収) - 作画:町田とし子
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c “初代京都本大賞に「珈琲店タレーランの事件簿」岡崎さん”. 京都新聞. (2013年11月3日). オリジナルの2013年11月27日時点におけるアーカイブ。 2016年4月21日閲覧。
- ^ a b c d e ““隠し玉”出版のミステリー『珈琲店タレーランの事件簿』岡崎琢磨さん”. msn産経ニュースwest (2012年11月17日). 2012年11月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年4月21日閲覧。
- ^ 新居未希 (2014年11月13日). “第48回 「京都本大賞」受賞式潜入記”. ミシマ社. 2015年1月8日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 岡崎琢磨 (@okazakitakuma) - X(旧Twitter)