古今亭圓菊 (3代目)
三代目 古今亭 圓菊(ここんてい えんぎく、1970年7月19日 - )は、落語家、俳優である。本名∶藤原 浩司。落語協会所属。出囃子は『武蔵名物』。紋は『鬼ツタ』または『裏梅』。父は同じく落語家二代目古今亭圓菊。名跡「古今亭圓菊」の当代で、前名は「古今亭菊生」。
三代目 Kokontei Engiku the 3rd | |
三代目古今亭圓菊の定紋のひとつ「鬼ツタ」 | |
本名 | |
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別名 | 八広の師匠 |
生年月日 | 1970年7月19日(54歳) |
出身地 | 日本・東京都墨田区 |
師匠 | 二代目古今亭圓菊 古今亭志ん彌 二代目古今亭圓菊 |
名跡 | 1. 古今亭菊司 (1989年 - 1992年) 2. 古今亭菊翔 (1992年 - 2002年) 3. 古今亭菊生 (2002年 - 2021年) 4. 三代目古今亭圓菊 (2021年 - ) |
出囃子 | 武蔵名物 鉄道唱歌 |
活動期間 | 1989年 - |
活動内容 | 古典落語 新作落語 |
配偶者 | あり |
家族 | 二代目古今亭圓菊(父) |
所属 | 落語協会 Rakugonia(マネジメント) |
公式サイト | 三代目古今亭圓菊 |
備考 | |
経歴
編集安田学園高等学校在学中、二代目古今亭圓菊に入門、九番弟子となる。1988年3月31日、池袋演芸場で「道具屋」で初高座を踏み、翌年4月1日に金原亭桂太と同時に楽屋入り。前座名は菊司。兄弟子にあたる古今亭志ん彌門下で修行した。
1992年11月1日に金原亭桂太と共に二ツ目昇進。菊翔に改名。
2002年3月21日に林家彦いち、入船亭扇辰、三遊亭金八、鈴々舎鈴之助と共に真打昇進。二代目圓菊の『菊』と大師匠五代目古今亭志ん生の『生』で菊生に改名。
2019年2月上席池袋演芸場夜席で主任を務めた。古今亭志ん彌、古今亭菊千代、古今亭文菊、ぺぺ桜井の一門の他五街道雲助、古今亭志ん輔、柳家小菊らも出演した。
2021年10月31日「三代目古今亭圓菊」を襲名[1][2][3][4]。10月4日に上野精養軒で「菊生改め3代目古今亭円菊襲名披露祝賀会」を開催した後[5]、五十日間の披露興行は行わず、鈴本演芸場十月余一会「菊生改メ三代目古今亭圓菊襲名披露」、浅草演芸ホール十一月上席恒例の「二代目古今亭圓菊追善興行」で「二代目古今亭圓菊追善・三代目古今亭圓菊襲名記念興行」としてトリを取った。
芸歴
編集人物
編集安田学園高等学校の先輩には立川龍志、後輩には九代目春風亭柳枝がいる。
六代目古今亭志ん橋、鈴々舎馬桜、入船亭扇遊、十一代目金原亭馬生、三遊亭圓丈、九代目林家正蔵らと親交が深い。
前座仲間には林家たい平、三遊亭丈二らがおり、現在でも仲が良い。昭和45年生まれの四人・林家きく姫、三遊亭金八、二代目林家三平と共に「笑いの45口径」という落語会をやっていた。
古今亭志ん輔、古今亭菊太楼と共に、シイタケ栽培にハマっている。
うねうね系の虫が嫌い。好物は肉。カリフラワーとブロッコリーとカニが苦手。広島東洋カープのファン。
趣味
編集逸話
編集前座時代にバイクで事故を起こし寄席を休んだが、仲間内では「日サロに行ったんだ」と噂された。
三遊亭圓丈とはヘラブナ釣り仲間、「ヘラ友」。圓丈とともに長野県中綱湖で釣りをした際、泳ぎながらヘラブナ釣りをした。絶対無理だと思われていたが、泳ぎながら釣れた。
圓丈が、釣れた時に記念写真を撮ろうと、カメラを構えたら、圓菊(当時∶菊生)の竿にアタリが来た。しかも魚は、ハリを加えてその竿をどんどん沖へ運んで行く。
他の釣り人は「いやあ、大丈夫、一度、竿を持って行かれた時は、戻って来たから…」と言っていたが、逆にドンドン沖に流されていく。しばらくしていたが、ほぼ中央に留まってしまった。すると菊生はパンツ一枚になって、「じゃ、竿をとりに行ってきます」と湖に入って泳ぎだした。しかし菊生が、竿に近づくと掛ったヘラが慌てて泳ぎだす。また近づく、逃げるの竿と菊生のおいかけっこになる。しかし何度かやってるうちに菊生が疲れてきた。岸に引き返した時は、菊生は疲れ果てたが、無事生還したという。
見習い時代は平成の米騒動の最中で米がなく、師匠や兄弟子古今亭志ん彌に言いつけられ米を買いに行っていた。それでも米がなかったので志ん彌のためにホットケーキを焼いていたが、志ん彌の注文に答えるうちにホットケーキを焼くのがうまくなった。なお、パンの上に納豆とピーナッツバターをのせて食べると美味しいらしい。
三代目襲名披露パーティーの時は、コロナ禍による緊急事態宣言明けということで、パーティーはノンアルコールで食事が供される形での開催となった。また、会場入口には、初代圓菊(→五代目志ん生)・二代圓菊と自身が並んだ合成写真が飾られた[5]。
活動
編集浅草演芸ホール8月中席で毎年行われる住吉踊り連に所属している。
落語会
編集ザ・噺人
編集お江戸両国亭にて行われている。
菊生時代
編集回数 | 日時 | 菊生の演目 |
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第一回 | 2019年2月2日 | |
第二回 | 2019年6月21日 | |
第三回 | 2019年10月25日 | |
第四回 | 2020年2月28日 →5月2日 |
宿屋の仇討 ランゴランゴ |
第五回 | 2020年10月30日 | 短命 佐々木政談 |
第六回 | 2021年2月19日 | 五人廻し 百年目 |
第七回 | 2021年6月18日 | 野ざらし 笠碁 |
圓菊時代
編集演目はひとつ必ずネタおろしをしている。ネタおろしの演目は◎印を付す。
回数 | 日時 | 圓菊の演目 |
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第八回 | 2022年3月25日 | 明烏 安兵衛狐◎ |
菊生落語大全
編集池袋演芸場の落語協会特選会で行われている。「菊生落語大全」としては全5回。
回数 | 日時 | ゲスト | 菊生演目 | ゲスト演目 |
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第一回 | 2019年5月22日 | 三遊亭圓丈 | 七段目 幾代餅 |
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第二回 | 2019年9月28日 | 六代目古今亭志ん橋 | ||
第三回 | 2020年9月27日 | 九代目林家正蔵 | ||
第四回 | 2021年4月22日 | なし | 唐茄子屋政談 錦の袈裟 粗忽の釘 |
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第五回 | 2021年9月25日 | 十一代目金原亭馬生 | 置泥 井戸の茶碗 |
あくび指南 |
主任公演
編集定席での主任公演。
寄席興行 | ネタ | 番組 | 備考 |
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鈴本演芸場2002年9月中席夜の部 | 古今亭菊朗/古今亭菊可 アサダ二世 春風亭一朝 橘家圓太郎 古今亭菊千代 ふじゆきえ・はなこ 古今亭菊之丞 古今亭志ん橋 柳家とし松 柳家喜多八 入船亭扇遊 柳家小菊 古今亭菊生 |
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鈴本演芸場2004年9月下席夜の部 | 古今亭菊朗/古今亭菊可 三増紋之助 古今亭菊之丞 柳家三太楼 古今亭菊丸 花島世津子 柳家さん喬 二代目古今亭圓菊 鏡味仙三郎・鏡味仙一・鏡味仙三 入船亭扇遊 昭和のいる・こいる 古今亭菊生 |
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池袋演芸場2019年二月上席夜の部 | 火焔太鼓 ラーメン屋 幾代餅 死神 錦の袈裟 寝床 妾馬 くしゃみ講釈 井戸の茶碗 不動坊 |
桃月庵こはく/古今亭志ん吉/初音家左吉 二代目古今亭志ん五 笑組 隅田川馬石 古今亭菊千代 柳家小菊 古今亭志ん輔 五街道雲助 古今亭文菊 古今亭志ん弥 ぺぺ桜井 古今亭菊生 |
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浅草演芸ホール2021年十一月上席昼の部 | 火焔太鼓 錦の袈裟 井戸の茶碗 ラーメン屋 死神 笠碁 不動坊 幾代餅 掛け取り 妾馬 |
古今亭志ん松/古今亭始 柳家わさび/柳亭こみち ぺぺ桜井 古今亭菊志ん/古今亭菊太楼 古今亭菊龍/古今亭菊春/古今亭菊寿/古今亭菊千代/古今亭駒子 鏡味仙志郎・仙成 隅田川馬石 古今亭志ん陽/春風亭一之輔 柳家小菊 桃月庵白酒 古今亭志ん彌/古今亭菊丸 マギー隆司 林家正蔵/林家三平 古今亭菊之丞 古今亭文菊 ロケット団 古今亭志ん輔 入船亭扇遊 三代目林家正楽 '菊生改メ三代目古今亭圓菊' |
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鈴本演芸場2021年十一月中席前半夜の部 | ラーメン屋(11月11日) くしゃみ講釈 (11月12日) 不動坊 (11月13日) 掛け取り (11月14日) |
古今亭菊千代 古今亭菊寿 マギー隆司 古今亭菊龍 古今亭志ん彌 古今亭菊春 江戸家小猫 古今亭圓菊 |
百日寄席「上野街笑賑」 |
出囃子
編集出演
編集テレビ
編集映画
編集- 落語物語 - カメラマン役
CD・DVD
編集- キクショー大全集
演目
編集主に古典落語を演じるが、三遊亭圓丈作のものを中心として新作落語を演じることもある。「ラーメン屋」は、落語協会では圓菊のみが演じている。(圓菊に教えたのは古今亭寿輔)
古典
編集廓噺
編集政談
編集新作
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b “令和3年 三代目古今亭圓菊襲名”. 落語協会 (2021年5月1日). 2021年5月2日閲覧。
- ^ a b 神野栄子「古今亭菊生、三代目円菊を襲名」『東京新聞』2021年10月8日。2021年11月3日閲覧。
- ^ a b 「三代目古今亭圓菊 襲名披露公演「ようやくスタート切れた」」『デイリー』2021年10月31日。2021年11月3日閲覧。
- ^ a b 「3代目古今亭円菊、襲名披露公演「全部爆笑に」先代・父墓前に報告で臨んだ高座」『スポーツ報知』2021年11月1日。2021年11月3日閲覧。
- ^ a b “古今亭菊生、3代目円菊襲名パーティーで決意「父親のように生涯現役」10・31から披露目”. スポーツ報知. (2021年10月4日)
- ^ 古今亭菊生 2021年5月1日のツイート
外部リンク
編集- 三代目古今亭圓菊 - 公式サイト
- 三代目古今亭圓菊 - 落語協会 - 落語協会
- 押忍!こちら落語協会サーフィン部 - Ameba Blog
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