イスラム世界
イスラム教に関する用語、あるいは概念
イスラム世界(イスラムせかい)とは、イスラム教(イスラーム)とそれを信仰・実践する人々であるムスリム(イスラム教徒)が社会の中心に立って活動する地域を指し、イスラム法(シャリーア)の用語に言うダール・アル=イスラーム(「イスラムの家」)とほぼ等しい概念を意味する語である。歴史的な対象を指すのにしばしば使われるが、イスラム世界の中に法としてシャリーアを用いない国も少なくない現代を指しては、イスラム圏(イスラーム圏)、イスラム諸国などの言葉を用いることも多い。
イスラム教国
編集イスラム教国とは、イスラム教に関連が深い国のことであり、以下のどちらかを指す。
イスラム世界に内包あるいは交差する地域概念
編集関連文献
編集- イブン・ハルドゥーン 著、森本公誠 訳『歴史序説』岩波書店〈岩波文庫〉、2001年。
- デヴィッド・ニコル 著、清水和裕監 訳『イスラーム世界歴史地図』明石書店、2014年。
- 羽田正『〈イスラーム世界〉とは何か 「新しい世界史」を描く』講談社〈講談社学術文庫〉、2021年。
- 林佳世子, 桝屋友子 編『記録と表象 史料が語るイスラーム世界』東京大学出版会、2005年。
関連項目
編集- イスラム教世界大学連合
- オレンブルク・ムスリム宗務局 - 18世紀にロシア帝国で設立されたイスラム教組織
- ヒンメト - かつて存在したイスラム世界最初の社会民主主義組織で、ロシア帝国末期のアゼルバイジャンで誕生した