昨日、インテルが同社の最新シリーズとなる「インテルSSD 335シリーズ」を正式に発表した。実際には、秋葉原などのパーツショップで10月20日あたりからフライングで発売されていたので、すでに入手した人もいるかもしれない。公式リリースではこのSSDの大きな特長として
・IMFTの20nmプロセス技術によるNAND型フラッシュ・メモリーを採用
・6GbpsのSATAインターフェイスに対応し、240GBモデルから提供
・4KB読み取り性能で、最大42,000 IOPS、書き込み処理速度は最大52,000 IOPSを達成
ということになっている。
それぞれについてざっくり説明すると、まずIMFT(IMフラッシュ・テクノロジーズ)とはインテルとマイクロン・テクノロジーが立ち上げた合弁会社でシンガポールに工場を置き、NAND型フラッシュ・メモリーを製造している。
そのNAND型フラッシュの製造プロセスが25nmから20nmへと変わり、その最新の製造プロセスを用いて製造されたのが今回のインテルSSD 335シリーズなわけだ。
インターフェイスは最大6Gbpsの転送速度を持つSATAIIIを採用、シリーズ初モデルの容量は240GBのモデルから提供されることになっている。240GBモデル以外に80GBモデルと160GBモデルがあるとされているが現状での投入の発表はまだだ。
今回製造プロセスが20nmプロセスに微細化することで、4KBサイズのデーター読み取り性能で、最大42,000 IOPS、書き込み処理速度は最大52,000 IOPSを達成している。
なお前モデルとなるインテルSSD 330シリーズでも240GBの容量を持つモデルが存在しており、シーケンシャル転送がリード500MB/秒、ライト450MB/秒とパフォーマンス的には違いはない。じゃあ何が違うのか? という点を考えたい。
■インテルSSD 330と335の最大の違いは「消費電力」
ズバリ最初に行ってしまうが、インテルSSD 335は、インテルSSD 330と比べて消費電力が圧倒的に低いのだ。前モデルのインテルSSD 330の240GBモデルの消費電力はアイドル時が600mワット、アクティブ時は850mワットだ。これに対してインテルSSD 335はアイドル時が275mワット、アクティブ時は350mワットと大きな違いがある。
この違いでどういうことが考えられるかと言えば「バッテリーの持ちが良くなる」ということだ。例えばWindows 8やWindows RTでは、UIの大変革でタッチ操作がメインになった。日本未投入ながらもマイクロソフトが「Surface」なんていう名前まで付けてタブレット端末まで投入してくるわけで、持ち運べるタブレット端末やタブレットにもなるコンバーチブル型のノートPCが激増している。
もちろんインテルの提唱するノートPC向けの新しいプラットフォーム「Ultrabook」も新製品が続々と登場しており、こうした製品のストレージはSSDがほとんどだ。B5ファイルサイズなど、従来通りのコンパクトなモバイルノートもある。PC業界の全体的な潮流として、こうした可搬性の高いPCやタブレット端末が、今後はいままで以上に増えてくると思われる。
そうなると気になるのがバッテリーの持続時間だ。スマホやAndroidタブレットは、1日持ち歩いてもバッテリーが持つものが増えてきた。USBポート経由でスマホ等を充電できるモバイルバッテリーを併用すれば、飲み会で始発までオールしても余裕で持つ。しかし、WindowsタブレットやUltrabookで同じことをしたら、途中でバッテリーが足りなくなり利用をあきらめるか、深夜にAC電源を探し回ることになる。
まあノートPCやタブレット端末を使いつつ飲み会で、朝までコースなんてことは、筆者の周囲くらいなもので一般的なユーザーには関係ないことだが、スマホにしてもWindowsタブレットにしても自宅で朝までに充電しておいた端末をバリバリ使いながら、夜の帰宅時間までバッテリーが持つというのは理想的だ。それを実現可能にしてくれる助けになるのが周辺機器の低消費電力化なわけである。
今回の低消費電力化は、そういう意味があるわけでインテルSSD 330からインテルSSD 335へ載せ換えるだけで消費電力を節約できるということになる。インテルSSD 335の240GBモデルは市場価格で16,000円前後、前モデルより1,000~2,000円程度高く推移しているが、消費電力の差を考えれば、インテルSSD 335シリーズを選択するのが賢いと言えるだろう(Amazonでは15,000円を切っている)。バッテリー持ちを気にしなくていいデスクトップPCやサーバー用には前モデルでも十分ということになる。
■インテルSSD 335シリーズ
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インテル Boxed SSD 335 Series 240GB MLC 2.5inch 9.5mm Jay Crest Reseller BOX SSDSC2CT240A4K5
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そのNAND型フラッシュの製造プロセスが25nmから20nmへと変わり、その最新の製造プロセスを用いて製造されたのが今回のインテルSSD 335シリーズなわけだ。
インターフェイスは最大6Gbpsの転送速度を持つSATAIIIを採用、シリーズ初モデルの容量は240GBのモデルから提供されることになっている。240GBモデル以外に80GBモデルと160GBモデルがあるとされているが現状での投入の発表はまだだ。
今回製造プロセスが20nmプロセスに微細化することで、4KBサイズのデーター読み取り性能で、最大42,000 IOPS、書き込み処理速度は最大52,000 IOPSを達成している。
なお前モデルとなるインテルSSD 330シリーズでも240GBの容量を持つモデルが存在しており、シーケンシャル転送がリード500MB/秒、ライト450MB/秒とパフォーマンス的には違いはない。じゃあ何が違うのか? という点を考えたい。
■インテルSSD 330と335の最大の違いは「消費電力」
ズバリ最初に行ってしまうが、インテルSSD 335は、インテルSSD 330と比べて消費電力が圧倒的に低いのだ。前モデルのインテルSSD 330の240GBモデルの消費電力はアイドル時が600mワット、アクティブ時は850mワットだ。これに対してインテルSSD 335はアイドル時が275mワット、アクティブ時は350mワットと大きな違いがある。
この違いでどういうことが考えられるかと言えば「バッテリーの持ちが良くなる」ということだ。例えばWindows 8やWindows RTでは、UIの大変革でタッチ操作がメインになった。日本未投入ながらもマイクロソフトが「Surface」なんていう名前まで付けてタブレット端末まで投入してくるわけで、持ち運べるタブレット端末やタブレットにもなるコンバーチブル型のノートPCが激増している。
もちろんインテルの提唱するノートPC向けの新しいプラットフォーム「Ultrabook」も新製品が続々と登場しており、こうした製品のストレージはSSDがほとんどだ。B5ファイルサイズなど、従来通りのコンパクトなモバイルノートもある。PC業界の全体的な潮流として、こうした可搬性の高いPCやタブレット端末が、今後はいままで以上に増えてくると思われる。
そうなると気になるのがバッテリーの持続時間だ。スマホやAndroidタブレットは、1日持ち歩いてもバッテリーが持つものが増えてきた。USBポート経由でスマホ等を充電できるモバイルバッテリーを併用すれば、飲み会で始発までオールしても余裕で持つ。しかし、WindowsタブレットやUltrabookで同じことをしたら、途中でバッテリーが足りなくなり利用をあきらめるか、深夜にAC電源を探し回ることになる。
まあノートPCやタブレット端末を使いつつ飲み会で、朝までコースなんてことは、筆者の周囲くらいなもので一般的なユーザーには関係ないことだが、スマホにしてもWindowsタブレットにしても自宅で朝までに充電しておいた端末をバリバリ使いながら、夜の帰宅時間までバッテリーが持つというのは理想的だ。それを実現可能にしてくれる助けになるのが周辺機器の低消費電力化なわけである。
今回の低消費電力化は、そういう意味があるわけでインテルSSD 330からインテルSSD 335へ載せ換えるだけで消費電力を節約できるということになる。インテルSSD 335の240GBモデルは市場価格で16,000円前後、前モデルより1,000~2,000円程度高く推移しているが、消費電力の差を考えれば、インテルSSD 335シリーズを選択するのが賢いと言えるだろう(Amazonでは15,000円を切っている)。バッテリー持ちを気にしなくていいデスクトップPCやサーバー用には前モデルでも十分ということになる。
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