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全国のドルビーアトモス対応スクリーンにて先行上映されている「タカラヅカ・レビュー・シネマ星組公演『17891789-バスティーユの恋人たち-』リミテッド上映」は、2023年11月17日(金)より、世界最先端・最高級のDolby Cinema (以下、ドルビーシネマ)での上映が始まった。上映に先立ち11月14日(火)、報道関係者向けに特別上映会が実施された。上映会では、ドルビージャパン株式会社 代表取締役社長 大沢幸弘氏より挨拶があったほか、同作のカラーグレーディングを担当したパナソニック映像株式会社 石黒一哉氏がドルビーシネマ版の制作に関する質問に答えた。

■圧倒的に臨場感が違います!ドルビーシネマで宝塚の公演を
イベントは、ドルビージャパン株式会社 代表取締役社長 大沢幸弘氏の挨拶から始まった。
同社は、音声ノイズリダクション技術をライセンスするドルビーラボラトリーズ(NYSE:DLB)の日本法人だ。ドルビーラボラトリーズ は、サンフランシスコを拠点とし、世界の20か国以上にオフィスを展開している。ドルビーは音響と映像の科学技術からスペクタクルな体験を作り出してきた。革新的な研究とエンジニアリングに加えて、アーティストから企業、消費者までの広範囲にわたる協⼒関係に基づいたエコシステムを築くことにより、ドルビーは世界の数⼗億の人々に画期的な体験を提供している。

宝塚歌劇団のファンに向けて、大沢社長は、「これまで宝塚の席が取れなくて苦労された方、大好きな公演が終わってしまって、その後ももう一度見てみたい。ネットでも見るけどもっと臨場感がほしい。そういうファンの皆様、大変お待たせしました。このすばらしい作品を通じて、宝塚が初めてドルビーシネマになりました。」と挨拶した。

続けて大沢社長は、「ドルビーシネマは今までと何が違うんでしょうか。まず、圧倒的に臨場感が違います。宝塚劇場の良い席が取れて、そこで没頭して観劇しているかのような気分になるかと思います。色が本物です。暗闇は本物の黒。立体感があり、奥行きがあります」など、ドルビーシネマならではの魅力を伝えた。

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ドルビージャパン株式会社 代表取締役社長 大沢幸弘氏


■Dolby Cinema(ドルビーシネマ)とは
ドルビーシネマは映像と音響のパワフルな技術に、卓越したシアターデザインが組み合わせられることにより、映画館を最高に魅力的なシネマ体験を届ける空間へと変える。

1. ドラマチックな映像は、最先端の光学・映像処理技術を採用したドルビービジョンプロジェクションシステムによって映し出される。広色域で鮮明な色彩と幅広いコントラストを表現し、ハイダイナミックレンジ(HDR)映像を実現する。

2. サウンド面は、立体音響技術のドルビーアトモスにより、よりリアルなサウンドでシアター館内を満たし、縦横無尽に空間内を移動させることで、通常のシアターでは味わえないような没入感が体験できる。

3. シアター内のデザインも工夫されている。ドルビーシネマのシアター内は、全面吸音加工された壁や、音響デザインおよび座席配置が最適化されている。エントランスにはAVP(オーディオ・ビジュアル・パスウェイ)と呼ばれる巨大なモニターによって、シアターに入る瞬間から作品の世界観に入ることもできる。

※Dolby、ドルビー、Dolby Atmos 、Dolby Cinema 、Dolby Vision 、およびダブルD 記号は、アメリカ合衆国とまたはその他の国におけるドルビーラボラトリーズの商標または登録商標。その他の商標はそれぞれの合法的権利保有者の所有物。

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■タカラヅカ・レビュー・シネマ 星組公演『1789 バスティーユの恋人たち』リミテッド上映
2023年7月2日に上演された宝塚歌劇団星組によるフレンチロックミュージカル「1789 バスティーユの恋人たち」、千秋楽の模様を収録しスクリーン上映。2012年にフランスで初演されたドーブ・アチアとアルベール・コーエンによるミュージカル「1789」は、革命前夜のフランスで運命に翻弄されながらも愛と理想を追い求める若者たちの姿を描き、大ヒットを記録。15年には宝塚歌劇団の月組が日本での初演を担い、軽快なロックナンバーに乗せたドラマチックな演出で話題を集めた。

その初演から8年を経た23年夏、星組での再演が実施。7月2日に上演された宝塚大劇場千秋楽の模様を映画版として編集し、最先端の立体音響技術と光学・映像処理技術でスクリーンに再現。星組トップスターの礼真琴が主人公ロナンを演じた。同作は、フランス革命の発端となる1789年7月14日のバスティーユ襲撃などを描いたミュージカル。ベルサイユ宮殿、パレ・ロワイヤル、バスティーユ牢獄など歴史的に有名な場所を舞台に、ルイ16世や王妃マリー・アントワネットといった実在した人物たちが登場し、革命活動や恋愛などが繰り広げられる。

公演での出演者の熱のこもった演技や息づかい、パワフルなダンス、ポップな現代音楽、華やかな映像を、ドルビーシネマによって、まるで劇場にいるかのような臨場感を体験しながら観賞できる。

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■劇場での鑑賞を再現するカラーグレーディング
作品の上映終了後、カラーグレーディングを担当したパナソニック映像の石黒一哉氏がドルビーシネマ版の制作に関する質問に答えた。

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まず、「カラーグレーディングとは何か?」という質問に、石黒氏は「まずは舞台を撮影して映像作品を作るために、ドルビーシネマ用にドルビービジョンという映像の形式にします。その際に、色の表現や明るさの調整が必要になってくるので、その部分を主に担当したのが、カラーグレーディングという工程になるかと思います。」と語った。

「タカラヅカ・レビュー・シネマ 星組公演『1789 -バスティーユの恋人たち-』リミテッド上映」のグレーディングで工夫した点、注意した点については、「舞台の作品なので、まず気をつけたのは"再現"とも言えるような、舞台を見た人と同じ印象を映像を見た人にも持ってもらえるように、ということを心がけました。舞台での色味や光の加減に気をつかいながら作業しました。」と、当時を振り返った。

特に見どころだと思うシーンを聞かれると「一番印象に残りやすいのは、衣装のスパンコールが煌びやかにドルビービジョンでわかりやすく出る部分なので、そこを見てもらえれば違いがわかると思います。」と答えた。

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パナソニック映像株式会社 石黒一哉氏


映画などの映像作品と舞台映像のカラーグレーディングの違いについては「色味に関しては、映画などは世界観を表現する、色合いにするということが多いんですが、舞台はリアルで公演されているものなので、舞台にやってるよっていう色合いにする点を気をつけました」と語った。

舞台映像のカラーグレーディングならではの苦労という点では「光の表現の幅が広がったことによって、いろんなアングルでカメラを置いてるんですけど、アングルごとの映像の差が顕著になってしまう部分が多い。そこの調整はシビアにしないと、色の違いがわかってしまうので」と、映画などとはまた違った意識や作業工程があったことを明かした。

〇11月17日(金)よりドルビーシネマにて期間限定上映開始
「タカラヅカ・レビュー・シネマ 星組公演『1789 -バスティーユの恋人たち-』リミテッド上映」は、2023年10月27日(金)より全国21箇所のDolby Atmos(ドルビーアトモス)にて先行上映。11月17日(金)より全国10箇所 のDolby Cinema(ドルビーシネマ)にてそれぞれ期間限定上映が始まる。

【WEB媒体用】takarazukarevuecinema_1789_poster


ルビーシネマでは、最先端の立体音響技術と光学・映像処理技術により、劇場にいるような臨場感で味わえる。興味を持った人は、『1789 -バスティーユの恋人たち-』をドルビーシネマで体験してみよう。
テクニカルライター 後藤響平


ドルビージャパン株式会社

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