世界初のIPF薬剤として紹介:Nature Reviews Drug Discovery
2009年 02月 16日
として紹介されている。
世界的にはどういう状況の薬剤としてとらえられているか興味深いので・・・
InterMune側は、CAPACITY trials (http://www.capacitytrials.com/wt/page/index)がInterMune社主導でなされているとのこと、プライマリエンドポイントは、72週の肺活量で、今年初めに発表されるという・・・2009年FDA認可を目標にしている。
過剰な期待されると困る薬剤・・・オーファンドラッグ扱いでもあり、全例報告薬剤で、その患者説明は充分になされるべきであろう。唯でさえ、この間質性肺炎・肺線維症は、その疾病の難しさや、急変が多いため、トラブルを抱え込む、疾患である
Regulatory watch : First drug for idiopathic pulmonary fibrosis approved in Japan
Nature Reviews Drug Discovery 7, 966-967 (December 2008)
塩野義とInterMuneは、pirfenidone (Pirespa)が日本で idiopathic pulmonary fibrosis (IPF)治療として初めて商業的に承認されたとアナウンス。塩野義は日本で改札され、日本、台湾、韓国での権利取得し、InterMuneは現在CAPACITYとして知られているPhase III プログラム実施中である。
IPFに関してFDAやEMEAで特異的に承認されている薬剤はない。そのため、コルチコステロイドや免疫抑制剤主体の治療が標準的治療となっているが、IPF進行予防としては限定的ベネフィットしかない。
しかし、いくつかの薬剤が現在検討されている (Curr. Opin. Pharmacol. 6, 284–292; 2006), 。
PRX-08066 (EPIX Pharmaceuticals)5-HT2B receptor antagonistDiscovery
Cintredekin besudotox (NeoPharm)‡Chimeric human IL13 conjugated to a genetically engineered Pseudomonas exotoxinDiscovery
Roflumilast (Nycomed)§PDE4 inhibitorPreclinical
FG-3019 (Fibrogen)Anti-connective tissue growth factor human mAbPhase I
GC-1008 (Genzyme/MedImmune)TGF-beta human mAbPhase I
Treprostinil (United Therapeutics/Aradigm)Prostacyclin analoguePhase I
BIBF-1120 (Boehringer Ingelheim)VEGF, FGF and PDGF receptor inhibitorPhase II
Interferon-alpha (Amarillo Biosciences)Interferon-alpha ligandPhase II
Tetrathiomolybdate (Adeona Pharmaceuticals)parallelCopper chelating agentPhase II
QAX-576 (Novartis)IL13 modulatorPhase II
抗炎症性薬剤や抗線維化、免疫modulatorなどを含む。
Pirfenidoneはコラーゲン合成を抑制し、 profibrotic cytokine 産生をdownregulateし、線維芽細胞増殖をブロックすることでIPFの特性に対処できる薬剤ということである。
pirfenidoneは塩野義の第3相試験では肺活量減少というプライマリエンドポイントに合致した結果が報告され、IPF薬剤開発のkey challengeは線維化プロセスの可逆的変化だり、安全性である”とRon du Bois(National Jewish Health, Denver, Colorado, USA,、co-chair for the CAPACITY trials steering committee.)は述べている
しかし、塩野義の治験(未出版)にあるごとく、肺機能低下減少率を改善する以上の薬剤は今のところ期待できないとも述べている。
参加ストレスはIPFと関与し、N-acetyl cysteineが、免疫抑制剤レジメンを加えることで、肺機能低下率を減少させるという報告(Phase III trial (N. Engl. J. Med. 353, 2229–2242; 2005) )があり、pirfenidoneは抗酸化活性をもつという。
2つの小分子の活性が興味深く、より抗酸化治療として効果的かもしれない(注. ←・・・具体的分子名は書かれていない)
by internalmedicine | 2009-02-16 08:52 | 呼吸器系