電子カルテ「運用」のためのブログ

【2005年2月17日】

経験豊富な医師ほど臨床技能が高いというのが一般に医師の専門的知識・技術に関する今までの知恵の教えるところである。しかし反対に、
新しい研究は、経験豊富な医師ほど、実際のところ、
質の低い医療を提供する可能性があると結論づけている。

【 "#0000FF">m3.com医療ニュース2005年2月22日付】
で驚くべき！記事が載っていました。

 

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研究論文の主旨は、ベテランほど能力がないということではなく、
最新の知識や技術は、論文を読んだり、講義に参加したりするだけでは、身につかない。論者はこれを
「受身的」といっている。

質の向上の有効な方法は、「他の医師と交流する、あるいは、
自らの臨床技能を評価し、高めるための情報技術を用いる」など複数の活動だとしている。

つまり、机上の学習より体験や交流、議論によって、最新の知識や技術が検証され、経験となり、
高品質の医療につながるということだろう。

先日報道があった、「医師免許更新制導入」検討のニュースの背景には、医療安全の口実で、医師選別をおこない、
医療費削減政策にリンクさせる意図があると感じたが・・・

この論文は、生涯に1回の認定ではなく、生涯にわたって技能評価を行う米国専門医認定委員会（ABMS）の「認定の更新」
の背後にある概念を支持するよう呼びかけている。

 

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医療の質の更新が、正しい方法で行われるのは大切なことだが、
排除を目的にした更新にならないように、注意が必要ではないでしょうか。

記事

【Medscape】

Cathy Tokarski

Medscape Medical News

Reviewed by Gary D. Vogin, MD