最近少し報告が出来ていなかったので、Mathpedia運営1ヵ月の続きの報告をしようと思う。結論からいえば、結構事務手続きで色々と面倒ごとが続いて大変だった。
●源泉徴収・消費税
まず、実は先月の会計報告は間違っていた。というのも、源泉徴収や消費税という概念が登場していなかったからだ。この辺は事務局長が税務署への問い合わせをしながら判明して、既に対応済みだ。若干詳しく説明すれば、この事業は「数学市民化プロジェクト」から各執筆者(個人・個人事業主)に対する「業務委託」となり、その対価には源泉徴収や消費税(これは執筆者側が個人事業として納税義務が存在)が発生するのだ。源泉徴収に関しては、手取りが2万円になるように額面を22,046円に修正し、差額を既に納税している。また消費税についても、執筆者に2年前の課税収入が1000万円を超えている方はいないため、これは消費税の納税義務は発生せず、こちらも問題ない。
これらの修正の結果、8月の損益はマイナス20万5,772円となった。
●契約書
その際の税務署からの指摘事項として、やはり契約書などは一応一式そろえておいたほうがいいのではないかという話になった。こちらは詳細などについて公開するつもりはないが、事務局長に文面などを考えて貰い、各執筆者の方々と正式に契約を結ばせていただいた。なんだかんだ、こういった作業を行うだけでそれなりに時間を食われてしまったのが実態だ。
●9月の損益
そして本題の9月の損益であるが、まずこちらには新たな収益源が発生した。それはGoogle Adsenseだ。ずっと申請を出していたのだがようやく許可が下り、9月14日あたりから広告運用を開始している。最初は広告をフルモードで運用したのだが、結構スマホで見ると見づらい部分もあり、色々と調整を重ねた結果、ある程度現在の状態に落ち着いている。おそらく、PV数×10~15%程度というのが広告収益の相場になってくるのではないだろうか。9月の収益は6,357円だった。
一方で、Amazonに関しても堅調で、9月のAmazonからの収益は12,379円だった。
費用面に関しては、実は執筆者が1人増えた。なので、執筆料は(2万円+源泉徴収2,046円)×10=22万460円となった。その他にも会計ソフトのfreeeなどを使い始めたが、まだ無料期間中なのでとりあえずその費用は計上されていない。あと凄く下らないミスなのだが、事務局長がクレジットカードの銀行口座の設定を間違えて、262円振込手数料がかかった。この件については、事務関係をワンオペで事務局長氏に任せているので、少々のミスは仕方ないだろう。ジュースを2本飲んだと思う事にした。
結果、9月の損益はマイナス20万1,986円となった。人員を強化しているにも関わらず、MoMで収支は改善したということだ。もう勝利しか見えない。
なお、広告収益もAmazonの収益も今のところまだ銀行口座には振り込まれていない。というのも、これらは前者は一定金額を超える必要があるし、後者も振込まで2か月程度のリードタイムがあるからだ。なので、今後報告の際に収益認識を振り込まれた時点にするかは検討中である。
●流れ変わったな
ところで、実は最近流れが変わるような出来事があった。というのも、解答略氏にMathpediaを紹介していただいたツイートがバズって、Impressなどのネットメディアにも取り上げられたのだ。おかげさまで凄いアクセス数がここ3日ほど続いた。
赤裸々な話をすれば、10月6日の広告収益は12,738円だった。これはつまり、この日のアクセス数が1ヵ月続けば理論上は黒字化が可能であるということである。これを「黒字化にはこの日レベルのアクセスが毎日必要なのか…」と取るか「この日レベルのアクセスで黒字化できるのか!」と取るかは人それぞれだろう。ただ、私は後者と取りたい。なぜならば、アクセスされているページを見てみると、ほとんどが「線形代数学」などの初学者向けコンテンツであった。
この辺の記事はまだまだ充実しているとは言えないが、語るべきことは多くある。きちんとしたクオリティの記事を書いて、検索順位でも上位にランクインするようになれば、かなり多くの人がアクセスするポテンシャルがある事が示されたものだと理解している。やはり、数学のポテンシャルというものはまだまだこんなものではないのだなと実感しているところだ。
その他、色々と仕込み中のネタもあるのだが、今日のところはこの辺で。もしかしたら、YouTubeのチャンネル登録をしてもらえばそのうち何かが出てくるかもしれない。これからも末永く見守っていただけると幸いである。