juicer.cc
アクセス集計、分析に利用しているjuicerのトラブルが1か月ほど続いている。分かりやすく情報がまとめられているため、非常に重宝していた。特に気に入っていたのが、アクセス履歴にブログ読者のペルソナがまとめられ、その読者が何を通じて、どのページにアクセスしたのかを、一瞥できるところだ。例えば、次のような具合である。
本来であれば、この紫の領域に「何を通じて、どのページにアクセスしたか」が表示されるのだが、先月半ばに障害報告を挙げて以来、1か月以上、表示されていない。
この際、自分で何とかしてみようとGoogle Analyticsでレポートを作成してみることにした。
marketingplatform.google.com
レポート作成は、次の項目から開始する。
Customization >> Custom Reports >> New Custom Report
Typeにレポートのスタイルを設定する。国や地方など、地域情報の集計が不要であれば、通常はExplorerかFlat Tableを選択することになると思う。Explorerは集計項目を定義した次元(Dimension)でドリルダウンしていくスタイル、Flat Tableは定義した次元が一覧されるスタイルだ。
私はDimensionが好みだが、人によっては全ての情報が一覧される法を好むかもしれない。
私はレポートを通じて、次の2つのことを知りたい。
- どのページへ、誰が、どのような経路からアクセスしたのか、そのアクセス数。
- 誰が、どのページへ、どのような経路からアクセスしたのか、そのアクセス数。
両者は似ているが、アクセス対象ページに基づいた集計、接続元に基づいた集計という点で異なる。「誰が」という部分が、juicerで表示されている会社名、組織名に通じている。「どのような経路」というのは検索エンジンや、他のサイトからのリンクを意図している。
Google Analyticsでは、それぞれの対象が次の項目で表される。
アクセス数 | Pageviews |
どのページ | Page title |
誰が | Network Domain |
どのような経路から | Full Referrer |
レポートで集計したい情報はアクセス数(Pageviews)だ。これが指標(Metrics)になる。その他の項目が次元(Dimensions)だ。
ここまで作業すると、画面は次のようになるはずだ。
無用な情報はレポートから省きたい。例えばブログ執筆に伴う自分自身のアクセス、設定画面へのアクセスなどだ。Filtersでそれらを、無用な情報を定義する。具体的には次の情報だ。
- Page Titleが設定されていないもの
- 設定画面を介した接続
Page Titleが「(not set)」なものは対象外とし、設定画面に関するURLからの接続を省くフィルタを設定する。
URLは正規表現(Regex)を用いている。私の場合は、次のURLを設定している。
blog.hatena.ne.jp/espio999/impsbl.hatenablog.jp/*
Saveボタンを押下するとレポートが表示される。Explorer Typeなので、第1次元であるPage Titleの情報しか表示されていない。適当なPage Titleをクリックすると、該当ページに関する第2次元、Network Domainの情報が表示される。次の組織からの接続が確認できる。
三菱電機 | melco.co.jp |
日立 | hitachi.co.jp |
テレビ朝日 | tv-asahi.co.jp |
このような情報をwhoisすることなく表示してくれたのがjuicerの利点だったのだ。Google Analyticsではドメイン情報で我慢するしかない。
日立は、どこを介してアクセスしてきたのかを確認する。第3次元であるFull Referrerはbingだった。彼らはbingから検索してたどり着いたのだ。
仮に彼らが、どこかのサイトに掲載されたリンクを通じてたどり着いた場合、ここには該当サイトのURLが表示される。
これで欲しかったレポートの一つを得ることができた。もう一つのレポートを得るには、定義したDimensionsの位置を変更すればよい。現在のレポートを複製(Duplicate this tab)し、Dimensionsを次のように変更すれば、2つ目のレポートが出力される。